デジカメ Watch アワード
結果発表!
読者が選ぶ「デジカメ Watch アワード 2015」
レンズ一体型(コンパクト)部門
高級コンパクト勢が順当にランクイン。新機軸モデルも健闘
(2015/12/29 07:00)
お待たせしました。読者が選ぶ「デジカメ Watch アワード 2015」の投票結果を発表します。今回はレンズ一体型(コンパクト)部門です。
このアワードのルールを改めて説明しましょう。今年発表されたデジタルカメラから、デジカメ Watch読者が好きな機種を選んで投票するというものです。あくまでの消費者の視点からのみ評価を定める方式をとっており、デジカメ Watch読者のご厚意に支えられて成立しています。
集計期間:2015年12月16日〜12月25日
総投票数:2,841
方法:専用Webページより2015年に発表された製品から5機種まで選んで投票
さて、今回発表するのはレンズ一体型(コンパクト)部門になります。
近年、スマートフォンの影響で市場からベーシックなコンパクトデジタルカメラが姿を消す中、メーカー各社は「カメラらしい製品」「カメラにしかできないこと」を目指しました。その結果隆盛を誇るのが、高級コンパクトと呼ばれるジャンルです。
特に近年では1インチセンサーをはじめ撮像素子の大型化が進み、さらなる高画質を訴えるモデルが増えてきました。今年のアワードの上位モデルにも、こうしたトレンドを踏まえた製品が並んでいます。
それとは別に、超高倍率ズームや通信機能付きといった、新しい流れの製品も上位に顔を出しています。いずれもスマートフォンでは実現できない世界を提案しているのが特徴で、今後の展開にも期待できるのではないでしょうか。
1位:RX1R II(ソニー)746票
レンズ一体型モデルでは希少な、35mm判の撮像素子を搭載するRX1シリーズ。RX1R IIはその最新モデルにあたります。
有効4,024万画素というトップクラスの高画素にして、裏面照射型のCMOSセンサーを採用。しかも、光学ローパスフィルターの効き具合をユーザー側で設定できる最新技術も。こうした先進性に加え、極限にまでダウンサイジングされた小型ボディや、新たにポップアップ式のEVFを内蔵するなど、カメラらしい見た目や操作性も評価されての1位なのでしょう。AF速度も高速化しており、カメラとしての基本性能も上がっています。
なおソニーは12月17日、RX1R IIの発売時期を2016年1月中旬をめどに延期しました。発売は2016年になっていしまいましがが、本アワードでは、2015年に発表された製品としてノミネートしています。
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2位:THETA S(リコー)706票
全天球撮影でおなじみのTHETA。最新モデルTHETA Sは、VR関連が充実する中で発表されただけあり、2013年の初代THETAや2代目THETA m15とは異なる盛り上がりを見せています。それを受けてか、並み居る強豪を抑えての2位となりました。
画質の向上もさることながら、ライブビュー表示やマニュアル露出など、撮影に関する機能も強化。ユーザーも格段に多くなり、パーティーや飲み会では、もはや定番カメラの座をうかがう勢いです。
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3位:COOLPIX P900(ニコン)678票
年々ズーム倍率が上がる高倍率ズームモデル。今年3月に発売されたCOOLPIX P900は、前代未聞の光学83倍ズームを実現しました。その後、品不足に陥るほどの人気製品に。この手の製品としては、珍しくヒットモデルとなりました。デジタルカメラ市場にも、まだ掘り起こせる鉱脈があることを示してくれた1台です。
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4位:RX100 IV(ソニー)675票
1インチセンサー搭載の高級コンパクトとして、売れ筋上位に君臨するRX100シリーズ。その2015年モデルがRX100 IVです。
1型センサーに加え、24-70mm相当F1.8-2.8のズームレンズ、内蔵EVF、バリアングル液晶モニターなどの諸装備を、ポケットに入る小型ボディに収めた完成度。4機種目となる新モデルでも、人気はいっこうに衰えていないようです。
5位:dp0 Quattrro(シグマ)615票
これも独自性の強いカメラです。最新のFoveon X3ダイレクトイメージセンサーを搭載するdp Quattoroシリーズの一員にして、焦点距離21mm相当(35mm判換算)F4という超広角レンズを搭載。見た目も強烈ながら、スペックも類を見ないカメラになっています。こうしたシグマの我が道を行く製品づくりが、ファンの評価に繋がったようです。作り手にこだわりがあれば、受け手にも遊び心がある、といったところでしょうか。こうした個性的な製品がなりたつところに、カメラという製品ジャンルの面白さが見て取れます。
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6位:PowerShot G5 X(キヤノン)509票
1インチセンサー搭載製品のラインナップを拡充中のキヤノン。その中核モデルがPowerShot G5 Xになります。有効約2,020万画素のCMOSセンサーに内蔵EVF、豊富なダイヤル類とバリアングル液晶モニターと、トレンドをそつなく抑えた「全部入りモデル」。EOSシリーズのサブカメラとしての使い勝手も考えられており、読者の支持を得るのもわかります。
ちなみに同時発表の兄弟機、PowerShot G9 Xは311票を獲得して12位に。惜しくもベスト10入りを逃したものの、兄弟あわせて健闘しています。
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7位:GR II(リコー)504票
こちらも人気シリーズの最新モデルです。マイナーチェンジの要素が多くて登場した際のインパクトは薄かったのですが、さすが安定した支持を得てのベスト10入り。とはいえ、JPEG画質の向上や、他社より遅れていたWi-Fi機能の充実といった進化も。コンセプトを崩さない、正常進化のお手本のようなニューモデルでした。
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8位:ライカQ 387票
M型ライカを思わせる端正なルックスに、35mmフルサイズセンサーを搭載。そのボディに単焦点レンズのズミルックス f1.7/28mm ASPH.を固定した一体型カメラです。伝統的なイメージの強いライカですが、このところ新しい試みも多く本機はその好例。ライカクオリティの高画質と存在感、それを扱いやすい一体型にまとめたコンセプトが評価されたようです。
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9位:LUMIX CM1(パナソニック)381票
デジタルカメラとSIMフリーのスマートフォンを融合させた製品で、スマートフォンのように撮ってすぐシェアが可能。それでいて、有効約2,010万画素の1インチMOSセンサーや、焦点距離28mm相当(35mm判換算)F2.8の単焦点レンズを搭載。スマートフォンを圧倒する、高級コンパクトデジカメと同一レベルの高画質データを生み出します。
その先進性とコンセプトが受けての8位ですが、操作性や外観に絵も言われぬカメラらしさが。「CM1はあくまでもカメラ」と位置付けるパナソニックの心意気も、読者の票につながったと思われます。
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10位:STYLUS TG-4 Tough(オリンパス)380票
時代を反映して、大型撮像素子を搭載した製品が上位に多い今回のアワード。その中で、1/2.3型センサーの本機は変り種といえるでしょう。
とはいえ、防水・高耐久タイプの定番ハイエンドモデルとあって、新モデルを待っていた人も多いのでは。コンバージョンレンズ、GPS、RAW記録など機能は充実。「アウトドアに1台持って行くなら……」という文脈でよく聞くカメラでもあります。個性派が揃う本部門の上位に、十分ふさわしい製品といえましょう。
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11位:PowerShot G3 X(キヤノン)358票
こちらも1インチセンサーを搭載した製品。PowerShot Gシリーズの範疇に収まるサイズのボディに、焦点距離24-600mm相当(35mm判換算)F2.8-5.6の光学25倍ズームレンズを搭載しています。しかも防塵防滴仕様。一般的なレンズ交換式カメラでは不可能なサイジングは、1インチセンサーを生かした好例です。
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