特別企画

発売日記念!LUMIX CM1特別コラム

LTE搭載Androidデジカメはカメラの歴史を変えるのか?

LUMIX DMC-CM1(以下CM1)が3月12日、いよいよ日本でも発売された。

CM1って何?という読者はほとんどないのでは?と思うほど話題になった本機だが、一通り復習をしておくと、Androidスマートフォンに、1インチセンサー搭載の高級コンパクトカメラを融合した製品である。

フォトキナ2014で発表された後、昨年11月にドイツとフランスで発売。続いてイギリスでも発売された。パナソニックの本拠地である日本でも、やっと入手の準備が整ってきたというわけだ。

Android用アプリが動作するカメラというと、ニコンが2012年に「COOLPIX S800c」を発売。さらにサムスンが「GALAXY Camera」の名称で大々的に売り出したが、いまひとつ盛り上がりに欠けていた……というのは、みなさんの記憶の中にほとんど印象がないことからもおわかりだろう。

ではCM1は従来のAndroidカメラとは何が違うのか。

CM1の欧州発売後、ずっと本機を毎日持ち歩いてきたが、その過程でパナソニックへのCM1のアーキテクチャに関して質問をしたり、初期バージョンに対する要望を伝えるなどしてコミュニケーションを取ってきた。そうした話を交えつつ、その位置付けや実力、そしてCM1が作る”未来”について、純然たるカメラレビューとは異なる視点から書き進めていきたい。

カメラとしても、スマホとしても長く使えそう

すでにCM1についての記事はたくさん掲載されているので、あらためてそのスペックなどを復習する必要はないだろう。4.7インチフルHD解像度の画面は、今どきのスマートフォンで言えばミドルクラスのものだし、Snapdragon 801(2.3GHz駆動、クアッドコア)に加え、メインメモリ2Gバイト、16GBフラッシュメモリ(microSDカードスロットも有する)というスペックも、今となっては1世代前のものだ。ちょうど1年前のハイエンドスマートフォンと同等と思えば、おおよそ間違いはない。

とはいえ、スマートフォンやOSのスペック、対応アプリも含め、パフォーマンス要求は以前より上昇ペースがゆったりとしている。本機に関して言えば、最新のAndroidスマートフォンと併用していても、パフォーマンス面で気になることはない。ひとつには現在のスマートフォントレンドのなかにあって、充分に高速なプロセッサということもあるが、Android自身が新興国を含めた普及価格帯製品ユーザーを意識して幅広いスペックの端末で快適に動作するよう開発されているという面もある。

CM1の背面。ほとんどスマートフォンと変わらない

このため、AndroidのOSバージョンアップで機能向上や改善は順次進んでいるものの、まだ当面の間はパフォーマンスに不満を持たずに使い続けることができるはずだ。このことはCM1にとって大事なことだ。

なぜなら、CM1が搭載している1インチセンサーは、現時点においてコンパクトカメラ用としてベストに近い性能を持っているからだ。すなわち、CM1は高画質のコンパクトデジタルカメラとして、画質に不満なく使える……いわばカメラとしての賞味期限が比較的長いと考えられる。オーナーとしてはその間、Androidスマートフォンとしても、大きな不満なく使い続けられて欲しいのは言うまでもない。

と書いている最中に、3月中旬、ロリポップへのアップデートが5月中に提供されることが発表された

筆者はこの数カ月、CM1と同程度の能力を持つ(少しだけGPUが遅い)プロセッサと同容量のメモリ、同一解像度のディスプレイを搭載するNexus 5にLollipopを入れて使っているが、応答性はむしろ向上しているのでは?と思えるほど。アップグレードによるパフォーマンス面でのデメリットは無かった。CM1に搭載されているAndroidは、ユーザーインターフェイスや機能に関してベースから大幅に手が入っているわけではないため、おそらくLollipopへのアップデート後も、Android端末として高い鮮度を保ってくれるだろう。

そして、Lollipopが早くも提供されるという発表は、カメラ中心の使い方をするオーナーにも朗報だ。なぜなら、CM1の価値は最新のネットワークサービスと連動できるところにあると思うからだ。

Androidスマートフォンの場合、“いつまで使えるか”は、“使いたいアプリが快適に動作してくれるかどうか”で決まる。前述の(OSの世代が更新されることによる)応答性やパフォーマンスの不足も、賞味期限を決めるひとつのファクターではあるが、使いたいと思うアプリの動作が保証されるバージョンもボトルネックとなる場合がある。

つまり、CM1がLollipopに対応するということは、少なくともAndroid 5.0世代のアプリケーションが動作するということであり、その後のマイナーアップデートにも期待できるだろうということだ。パナソニックは、CM1という製品を時間をかけて育てていきたいと公言していることもあり、あっという間にAndroid端末として世代が古くなって使いものにならなくなるということはない。

CM1最大の利点は、“これは純然たるカメラなのだ”と主張するだけの画質や使いやすさを備えながらも、そこで撮影されるデジタル写真を起点にしてインターネットコミュニティに最短距離で参加できることにある、と欧州発売日からのオーナーとして強く感じている。今後も多く生まれてくるであろう、カメラを起点にしたアプリ、コミュニティへの参加権を失わずにすむだろうことは、もっとも重要なことだ。新しいアプリが適切なパフォーマンスで動きさえすれば、CM1はいつも新しいイノベーションの波に乗れるのだから。

実は高度な構成 2つの頭脳が同時に動く

さて、Android搭載カメラとして先行する2台があったにも関わらず、CM1がここまで大きな話題を振りまいている理由は、大きく2つあると思う。ひとつはスマートフォンという商品カテゴリが、情報通信インフラの一部として根付いた……と言えるほど普及し、当たり前のものになったという時代の違い。もうひとつはカメラとしての性能だ。

スマートフォンの多くは1/3インチ以下の小型センサーを採用している。普及型コンパクトデジタルカメラの採用例が多い1/2.3インチセンサーを採用したソニーのXperia Zシリーズでさえ、かなりの“異端”と言える。

iPhone、Androidスマートフォンなどカテゴリを問わず、カメラはスマートフォンにとって重要な機能だが、それ以上に端末として市場トレンドに即したものでなければならない。高画質であると共に、端末としての競争力を失わないよう薄型化などのトレンドにも対応する必要があり、またコスト面でもカメラに割り振れる割合には自ずと限界がある。

面積比で約5.3〜9倍(あるいはそれ以上)の巨大な1インチセンサーを搭載したCM1は、実際に通話にも使えるなど完璧にスマートフォンとして動作する製品だが、しかし、スマートフォンとして企画し、商品として成立させるには、あまりにも極端にカメラに振った設計である。だからこそ、パナソニックはCM1のことを「あくまでもカメラです」と言い切っている。

焦点距離28mm相当(35mm判換算)F2.8の単焦点レンズを搭載。パナソニックの高級コンパクトデジタルカメラと同じく、LEICA銘のレンズだ。

しかし、一方で“これはカメラなんです”と宣言する道にも、かなり高いハードルが存在している。単純により良いイメージセンサーを搭載すれば高画質になるというわけではないからだ。

デジタルカメラ専用に設計されているハードウェア基盤の場合、イメージセンサーで捉えた光を低ノイズでデジタル変換し、広帯域でイメージ処理を行う処理パイプラインがあらかじめ仕込まれており、組み込まれるソフトウェアもシステム構成に合わせて作られている。

ところが、スマートフォンを構成するシステムはイメージ処理向けに設計されているわけではなく、簡単に言えば簡素化されたアーキテクチャになっている。その上、システムソフトウェアであるAndroid自身も、当然ながら本格カメラ向けには作られていない。

前述のXperia Zシリーズでは、センサーに対して積層回路で事前処理回路を仕込んでおき、サイバーショットが持つ機能の一部をセンサー内の専用回路で、残りを独自ドライバで解決するアプローチを採っていた(それでも映像処理パイプラインとしては完璧とはいかないようだが)。

対してCM1は、パナソニックがカメラ用に開発したヴィーナスエンジンの最新世代を搭載した。カメラにまつわる処理の多くはヴィーナスエンジンが行うため、この中に組み込まれている様々なイメージ処理を存分に使うことができる。

ということなのだが、ここで書いているほど簡単なことではない。なぜなら、ヴィーナスエンジンはそれ自身がシステムのホスト役だからだ。Androidを動かす、すなわちスマートフォン側のホストであるSnapdragon 801も、Venusエンジン。2つの頭脳が同時に動かねばならず、またカメラアプリ内の画面でVenusエンジンが出力する映像をリアルタイムで映しながら、各種情報をオーバーレイして表示する協調動作をさせねばならないからだ。

実際、開発する上でも2つのプロセッサを協調動作させつつ、カメラアプリ上での操作性や画面表示の応答性を高めるところが、かなり難しかったという。

このため、機能的にはちょっとした制限もある。どうやらSnapdragon側からVenusエンジンに対してキューを出し、何らかの処理をさせるといったことが難しいようなのだ。たとえば、CM1上で動作するRAW現像ソフトを開発し、撮影した写真をタッチパネルで自在に調整しながら作品を作りたい……と思っても、簡単にはいかないという。

Androidアプリ側で現像結果のシミュレーションをしておき、一括で現像処理をかける……といったことは不可能ではないようだが、インタラクティブに現像プロセスを楽しむことはできないとの回答だった。

また、完全にVenusエンジンだけで撮影する場合とは、少しだけ異なる結果になるともいう。厳密にどこからどこまでの処理でVenusエンジンが高画質化に貢献しているかは明らかにしていないが、たとえば同じセンサーを使ったFZ1000と比較すると、暗所でのノイズはCM1の方がやや多めになる。

しかしながら、そうした点を含めたとしても、CM1は孤高の存在だ。上記のように通常ならばエンジニアが絶対に選択しないような手法を用い、単にセンサーが大きいだけでなく、本格的な最新の高画質コンパクトデジタルカメラとほぼ同じカメラ性能を手に入れている。同時に2つの製品を開発し、2つのシステムを入れているようなものだから、コスト面でも当然高いものになる。

その成果について、筆者は新たな可能性を示せるだけのものを出していると思う。CM1はすでに多くのサンプルが海外・国内を問わずユーザーから発信されている。それらを見て、どう感じるだろうか?

「高級コンパクトデジタルカメラなら、このぐらいの画質は出るよね」

そう感じたならば、それこそがCM1の価値なのだ。

改良が進んだ操作感

さて、システム構成の面から「CM1はカメラである」というハードルを越えるのは、なかなか難しいことだったと書いたが、ユーザーインターフェイスの面でもそれは同じだ。

スマートフォンとしての使い勝手も考慮せねばならないCM1だが、同時にカメラとしても本格的な撮影に応えるだけの操作性もなければならない。それはレンズ周りに配置された調整ダイヤルであったり、専用に設けられたレリーズボタンの感触、それにカメラモードとスマートフォンモードを切り替える機能を兼ねるカメラ機能呼び出しスライドレバーなどのハードウェア機能として実装されている。

しかし、当初のCM1には使いにくい部分も少なくなかった。

たとえばコントロールリングは、iAモードならば電子ズーム、絞り優先ならば絞り値などがデフォルトで割り当てられているが、コントローラモードを別の機能(たとえば露出補正)に割り当てを変更して調整後、レリーズ半押しなどで撮影準備の状態に遷移すると、ダイヤルモードが初期値に戻ってしまった。

初期CM1は、露出補正をコントロールリングでしか行えなかったため、レリーズ半押しで露出を確認してはモード変更して……と往復することもあり、かなり使いにくかったのだ。

現在はコントロールリングのモードを、撮影モードごと個別に記憶するようになっている。また、撮影時には不要な音量ボリュームボタンを露出補正、ISO感度変更、ホワイトバランス変更などの機能へと割り当てることが可能になったため、コントロールリングで絞りを決めつつ、露出補正をボリュームボタンで行うといったことができる。

とても細かな部分だが、モード変更時に表示されるダイヤル形式のグラフィクスも、かつてはコントロールリングでは動かなかった。今ではコントロールリングを回せば画面上でモードがカリカリと切り替わる(タッチパネルでももちろん操作可能だ)、実に当たり前の操作感になっているが、そうした細かい部分も含めカメラとしての使い勝手が磨き込まれている。

アップデートでコントロールリングと画面のモードダイヤルが連動するようになった

他にもタッチひとつで液晶パネルのバックライトにブーストがかかり、屋外での撮影時に見やすくなるような工夫もされている。もちろん常に明るければいいのだが、そうすると消費電力が大きくなりすぎる。通常はスマートフォンとして使える程度の明るさにしておき、撮影時に必要ならばブーストさせれば良いという考え方だ。

CM1がフォトキナ2014でお披露目され、欧州で発売されたばかりの頃、カメラ的な操作感や機能を持ちつつも、どちらかと言えばタッチパネル中心のスマートフォン的操作性の割合も多いと感じていたが、現在は撮影に必要な機能の多くをボタンとダイヤルで行えるようになった。その上、Lollipopへのアップデートがされる……という絶妙のタイミングで日本版は発売されることになる。

数カ月を共に過ごして

どんなに惚れた相手でも、実際に生活を共にすると違和感を感じることも少なくないものだ。ここからは、CM1を伴ってジャーナリストとしての仕事や、生活を共にしてきた中で感じたことを私的な感想を交えて書き進めたい。

CM1を使ってRAWファイルで記録し、本格的な作品作りに挑戦している方もいるし、流行のHDR技法で、とてもスマートフォンスタイルのカメラとは思えない風景写真を発表している例もある。CP+2015のパナソニックブースで、そうした写真の一部をご覧になった方もいるだろう。

上手な人が本気で撮影すれば、CM1はそれに応えるだけの実力がある。またRAW現像で使う際には、システム上の制限は存在しないので、画質面でもかなり良い結果が得られると感じている。

しかし、数カ月を共にして改めて感じたのは、CM1が活躍するフィールドは、やはりもっとカジュアルな場面ということだ。もちろん、いざとなれば本格撮影に応えることもできるのだが、そうしたパフォーマンスを備えるカメラを、いつでもどこでも持ち歩けるところにCM1の価値がある。

作品作りには好きなカメラを準備して持ちだせばいいし、旅行などで高画質かつコンパクトなシステムが欲しければ、同じLUMIXシリーズでもGMシリーズやLXシリーズを持って行けばいいだろう。しかし、スマートフォンとしても使えるCM1には「カメラを持ちだす」という感覚がない。

そのおかげで、出先での日常的な写真が本当に増えた。いや、正確に言うならば、スマートフォンでいつも撮影していた、何気ない写真だが、それらの写真が“記録”というレベルから意思を持って残す“記憶”へと昇華したとでも言えばいいだろうか。

CM1/ISO1600/F4/1/8秒

ランチ時、素晴らしい雰囲気や料理を“記録”することはよくある話。しかし、料理や店の空気感を伝えたい。どれだけ気分が良いのか伝えたい、残したい。そんな”記憶”を残すことがCM1では可能だ。

CM1/ISO200/F2.8/1/60秒

そう考えると、同じ写真系Androidアプリを使う場合でも、少し気分が変わってくる。Instagramで写真を共有する時。昔で言うところの“チェキ”感覚で撮影するイメージだったのが、明らかに見栄えを意識した作品を意識するようになる。共有し、みんなに見てもらいたい。見てもらうための写真を撮影しようと感じるようになってくる。それまでに友人に見せることを意識していた人も、スマートフォンからCM1に切り替わると「もっと多くの人に見てもらいたい」と思うようになるだろう。

CM1/ISO500/F2.8/1/60秒

加えてスマートフォンから写真に触れた人が、CM1を経由して本格的なカメラの世界へと触れるというシナリオも(価格を除けば)充分良い物語の動線が引けているとも思う。iA、iA+の使い勝手はLUMIXと同じで、スマートフォンと同じ操作性でシャッターを押すだけでも、一般的なスマートフォンとは違う次元の体験を得ることができる。

とりわけスマートフォンで撮影することが多いだろう食事の写真は秀逸だ。パナソニックのカメラはお皿や料理を検出し、自動的に料理モード(カラー調整、ホワイトバランスや露出などが料理用に最適化される)に入るが、この機能はCM1にもしっかり継承されている。もちろん、シーンセレクトで料理モードにしてもいい。パナソニックの料理モードは、業界でもトップクラスの”美味しい写真”が撮れるモードである。

CM1/ISO800/F2.8/1/60秒

日常を気軽に撮影しつつ、組み合わせて使うとお勧めなのがEyefiクラウドだ。Eyefiと言えばWi-Fi内蔵SDカードベンダーとして知られているが、そのAndroid版アプリは端末がWi-Fi接続時に自動的にバックグラウンドで写真をアップロードしてくれる(iOS版はアプリを自分で起動せねばならない)。年間5,000円のサービスだが容量無制限で、CM1との相性がすこぶる良い。パソコンからCM1の写真を取り出す際にも、筆者の場合は本体からではなくEyefiクラウド経由で行うことが多い。

Eyefiクラウド

おそらく、日本で発売されれば、欧州とは異なる環境で異なる使い方をする人もでてくるだろう。そんなユーザーの使い方に合わせて、CM1の機能がまた少しづつチューニングされていくのが今から楽しみだ。

望むのはバッテリーの改善

さて、ベタ褒めと思われるかもしれないが、実際のところ不満もある。それはバッテリー持続時間だ。特に待機時の電力消費量は多めで、スマートフォンとして使わないようにしていても、システムスタンバイの電力消費が大きい。

最新スマートフォンの中でも、特にバッテリー持続時間の長い製品……たとえば筆者が使っているXperia Z3と比較すると、バッテリーの減りは2倍ぐらいのペース……というイメージだ。これはZ3のバッテリー容量、待機時の省電力抑制チューンがよく効いているからなのだが、待機消費電力に関しては正直、もう少し頑張ってほしいところ。

上記のように、CM1は空気のように、そこに存在するのが当たり前……という風に使いたい。個人的にはメインのスマートフォン端末としておいて、いつでもどこでもCM1が手元にある、という状況にしたい。“カメラを持ち歩く”という意識を排除したいのだが、このバッテリー性能ではCM1をメインのスマートフォンにはしにくい。スマートフォンとして使っているうちにバッテリーが減ってしまい、撮影時にはすっかりなくなっている、なんてことは避けたいからだ。

もちろん、モバイルバッテリー併用で充電しながら使う……つまり、“運用で回避”ということも可能ではあるが、現状のハードウェアでもスタンバイ時の電力はなんとか削減できるんじゃないだろうか?言い換えれば、ずいぶん使い込んできたものの、大きな不満はそのぐらいしか今のところはない。

限定2,000台、まだ買える?

ところで、限定2,000台のCM1。発売日にこんな記事が掲載されても、購入できないのでは?といった声も聞こえてきそうだ。ということで、パナソニックに販売状況を尋ねてみた。

各店舗での予約状況はパナソニック側でも完全に把握はできていないとのことだが、お店によっては初期出荷分の台数が予約数よりも少ない状況とのこと。すなわち予約者全員に行き渡らない可能性はあるが、2,000台すべてが売り切れとまでは行っていないようだ。

すなわち今から予約注文すれば、手元に届くのは4月あるいは5月になる可能性もあるが、購入出来ないわけではないということらしい。2,000台以上の生産予定は?というと、現時点でコメントできることはない(当然ですね)とのこと。

さてこのCM1。もちろん本製品そのものを気に入っているが、フォトキナ2014でインタビューしたパナソニックのデジタルカメラ事業の責任者、AVC社副社長の杉田卓也イメージングネットワーク事業部長の話にもあったように、通信機能とAndroidアプリを動かせる、デジタルカメラのシステムLSIを、本気で開発しているようだ。

インターネットソーシャルの世界のトレンドは徐々に遷移し、だんだんとテキスト中心のコミュニティから写真や動画を起点にした情報共有、メッセージ発信が加わって多様化してきている。そんな中でCM1という製品を通じて得た知見と経験を活かし、次世代あるいは次次世代のLUMIXで、カメラファンに特化した通信・コミュニケーション機能を持つカメラへと昇華させて欲しい。

そこへと登っていく階段のひとつめのステップとして、CM1はなかなか素敵な商品に仕上がっていると感じている。

(本田雅一)