デジカメ Watch アワード

結果発表!「デジカメ Watch アワード 2020」

本誌読者の印象に残ったカメラは? 上位5機種を紹介

今年発売されたデジタルカメラから最大5機種に投票いただく「デジカメ Watch アワード 2020」の結果を発表します。総投票件数は1,929でした(受付期間:2020年12月15日〜12月21日)。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。この場をかりて厚く御礼申し上げます。

1位:キヤノンEOS R5(634票)

「キヤノンがついに本気を出した」というインパクトを持って迎えられた1台。フルサイズ4,500万画素、メカシャッターで最高約12コマ/秒の連写など、全方位的な基礎体力の高さがポイントだろう。7月9日の正式発表では、日本語のライブ配信を1万人以上が同時に視聴していた。「50万円」という価格が高すぎるとの声もあったが、実際にはこれまでにないほどの予約が量販店に殺到したと聞く。

2位:ソニーα7S III(518票)

「動画向け」「高感度向け」といった特殊用途のイメージが強いα7Sシリーズだが、驚くべきことに2位となった。動画機能が充実しているとはいえ有効1,210万画素というスペックは、汎用性を考えれば勇気のいるチョイス。それだけ、動画撮影の裾野と需要が広がっているということだろう。ソニーは結局のところミラーレスαにXQDを採用せず、より小型のCFexpress Type Aを採用したのが強かだと思う。

3位:ソニーα7C(493票)

"新コンセプト"を謳って登場したフルサイズα。有効約2,420万画素のCMOSセンサーなど、定番機種のα7 IIIをベースに必要十分な最新仕様を盛り込んで小型化(C=Compact)した。この各部仕様のバランスが、新しいカメラユーザーのみならず、多機能や超高性能に疲れたベテランユーザーにも癒しを与えているようだ。一点突破の機種だけでなくパッケージングの上手さが光る商品も出してくるあたり、やっぱりソニーは強かなのだ。

4位:キヤノンEOS R6(379票)

EOS R5と同時発表の有効約2,010万画素モデル。約33万円と他社のスタンダード機に比べれば一回り高価だが、メカシャッターで最高約12コマ/秒の連写など、スタンダードというには贅沢なスペックを用意したところも人気の秘訣だろう。EOS R5とは単純に性能的な上下関係だけでなく、EOS R5は肩部分に情報表示パネル、EOS R6は同じ場所にモードダイヤルといった具合で、微妙に操作性も異なるのが選択のポイント。

5位:パナソニックLUMIX S5(354票)

今年はハイエンド一辺倒でなく、少し小ぶりなミドルクラスのフルサイズミラーレスカメラも話題が豊富だった。そのうちの1台であるLUMIX S5の立ち位置をLマウント的に分析すると、ライカSL2/SL2-Sほど高価でなく、LUMIX S1シリーズより小柄で、SIGMA fpほど独特の使いこなしを求められないという絶妙さがある。多くの基本仕様をLUMIX S1から踏襲しているところも、選びやすさに繋がっていそうだ。

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このほか、得票数100以上の機種を以下に抜粋した。本年の上位5機種は全て"フルサイズミラーレス"だったが、5機種とも35mmフルサイズフォーマットの機種が並んだのは、本アワード(旧:デジタルカメラ人気投票)開始以来、初めてのことだった。

順位機種名得票数
6FUJIFILM X-S10348
7FUJIFILM X-T4313
8OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III293
9キヤノンEOS-1D X Mark III275
10ニコンD6252
11ニコン Z 6II251
12ニコン Z 7II238
13FUJIFILM X100V221
14ニコン Z 5208
15ソニーVLOGCAM ZV-1202
16ハッセルブラッド907X 50C161
17キヤノンPowerShot ZOOM116
18OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV107
19ライカQ2モノクローム104

また、2020年発売のカメラを時系列で振り返った記事「こんなに出てました! 2020年発売カメラ振り返り」も公開。各機種の関連記事リンクも掲載しているので、併せてお楽しみいただければ幸いだ。

デジカメ Watch編集部