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パナソニック「LUMIX S5」の国内価格が発表。ボディ税別24万円
有効2,420万画素・SDダブルスロット "S1シリーズの性能を凝縮"
2020年9月3日 10:15
パナソニックは、ミラーレスカメラ「LUMIX S5」(DC-S5)を9月25日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格はボディ単体が税別24万円前後、20-60mmとのレンズキットが税別28万円前後。
静止画・動画を駆使して作品表現にこだわるクリエイターや、低予算での映像制作をメインとする映像クリエイターに向ける"ハイブリッドフルサイズミラーレス"を謳う製品。先行するLUMIX S1シリーズの性能をコンパクトに凝縮したモデルという位置づけになっている。ボディにはマグネシウム合金を使用し、防塵防滴仕様としている。
搭載するイメージセンサーはLUMIX S1と同じもので、有効2,420万画素。感度はISO 100-51200(拡張で50-204800)。画像処理エンジンはLUMIX S1シリーズと同じものを採用。高感度性能はLUMIX S1と同等だという。
シャッター速度はメカシャッターが60〜1/8,000秒(電子先幕で最高1/2,000秒)、バルブ(最大約30分)。電子シャッターで60〜1/8,000秒、バルブ(最大約60秒)。
動画記録は最大で4K 59.94pに対応。C4Kに対応していない点はLUMIX S1と同様。LUMIX S1Hでは動画記録時間が無制限だが、LUMIX S5では4K 59.94pや4K 10bit記録、スロー&クイックで30分となっている(4K 8bitおよびFHDは温度制限のみ)。1画素ごとに2系統の専用回路を持つデュアルネイティブISOテクノロジーも採用しており、明るさに応じてベース感度を自動で切り替えるという。
マイクロフォーサーズのLUMIX G99で同社初搭載のライブビューコンポジット機能は、本機が35mmフルサイズ機として初の搭載となる。比較明合成で、仕上がりを確認しながら撮影できるのが特徴。
また、イメージセンサーを動かしながら8枚の連写合成を行う96Mハイレゾモードは、新たにJPEG記録にも対応。同モードでも最長8秒の低速シャッターも可能とした。
手ブレ補正効果は、対応レンズと協調するDual I.S. 2時で最大6.5段分、ボディ単体で最高5.0段分。アナモフィックモードでの動画記録時は、使用するレンズの倍率に合わせた補正動作が行われるという。
AFでは新たにリアルタイム認識AFが頭部検出に対応。ディープラーニング技術を活用したもので、これまでも顔・瞳・人体を認識していた。LUMIX S5においては検出速度や追従性も向上しており、これらの進化内容は既存のS1R/S1H/S1にもファームウェアアップデートで提供予定だという。
EVFは236万ドットのOLED。倍率は0.74倍。アイポイントは20mm。
背面モニターは184万ドットの静電タッチ式で、フリーアングル機構。
記録メディアスロットはSDダブルで、スロット1がUHS-I/UHS-II U3対応、スロット2がUHS-I U3対応。順次記録、同時記録、振り分け記録が可能。
バッテリーは新規の「DMW-BLK22」を使用。撮影可能枚数はEVFで470枚、背面モニターで440枚、省電力ファインダーモード時で1,500枚としている。USB充電・給電に対応する。
通信機能はWi-Fi(5GHz/2.4GHz)/Bluetoothに対応。パソコンとUSB接続してWebカメラ化する「LUMIX Webcam Software」(9月末から順次公開)にも対応するという。
外形寸法は約132.6×97.1×81.9mm。重量は約714g(バッテリーとメディア込み)、約630g(本体のみ)。
なお、同じく35mmフルサイズのLUMIX S1は同約148.9×110×96.7mm、約1,017g・約899g。マイクロフォーサーズ機のLUMIX G9 PROは同約136.9×97.3×91.6mm、約658g・約586g。
別売で新規のバッテリーグリップ「DMW-BGS5」(税別3万5,000円前後)を用意。
バッテリーパック「DMW-BLK22」(税別8,500円前後)、USB PD対応のバッテリーチャージャー「DMW-BTC15」(税別1万3,000円前後)、DCカプラー「DMW-DCC17」(税別4,000円前後)も新規アイテムとなる。
また、マイクロフォーサーズ機のLUMIX G100と同時発表のトライポッドグリップ「DMW-SHGR1」や、XLRマイクロホンアダプター「DMW-XLR1」にも対応するという。