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カメラメーカー各社の「Webカメラ化」対応まとめ

オンライン会議用のWebカメラとしてデジタルカメラを利用することが、昨今の在宅勤務/リモートワークに伴う新たなトレンドとなっている。Webカメラ化には、キャプチャーマシンなどの専用機材を別途購入したり、配信用の各種ソフトウェア(無料の選択肢もある)を応用することもできるが、ここではカメラメーカーが自社製品を簡単にWebカメラ化できるよう開発・提供しているものに限定して紹介する。(最終更新:11月4日)

オリンパス「OM-D Webcam Beta」

OM-Dの一部機種を対象としたWebカメラ化ソフト。最新世代向けかと思いきや、E-M5 Mark IIIには非対応など、やや変則的な部分も見られる。

公開時期

Windows版:7月2日
Mac版:8月26日

対象機種

OM-D E-M1X、OM-D E-M1、OM-D E-M1 Mark II、OM-D E-M1 Mark III、OM-D E-M5 Mark II

キヤノン「EOS Webcam Utility」

2020年4月にキヤノンUSAが独自にベータ版を提供(Windows版4月28日、Mac版5月27日公開)。日本での公式サポートもなかったが、カメラメーカーとして初の対応だったため大きな話題となった。9月下旬から日本でも正式版が提供される。

公開時期

Windows版:9月28日
Mac版:対応予定

対象機種

・一眼レフカメラ
EOS-1D X Mark III/EOS-1D X Mark II/EOS-1D X/EOS 5Ds R/EOS 5Ds/EOS 5D Mark IV/EOS 5D Mark III/EOS 6D Mark II/EOS 6D/EOS 7D Mark II/EOS 7D/EOS 90D/EOS 80D/EOS 70D/EOS 60D/EOS Kiss X10i/EOS Kiss X10/EOS Kiss X9i/EOS 9000D/EOS 8000D/EOS Kiss X9/EOS Kiss X8i/EOS Kiss X7/EOS Kiss X7i/EOS Kiss X5/EOS Kiss X90/EOS Kiss X80/EOS Kiss X70/EOS Kiss X50

・ミラーレスカメラ
EOS R5/EOS R6/EOS R/EOS Ra/EOS RP/EOS M6 Mark II/EOS Kiss M/EOS M200

・デジタルシネマカメラ
EOS-1D C

・コンパクトデジタルカメラ
PowerShot G5 X Mark II/PowerShot G7 X Mark III/Powershot SX70 HS

シグマ

SIGMA fpがUVC(USB経由の映像規格)に対応しており、Web会議ソフトから外部カメラとして選択できる。製品発売から半年後に新たなポテンシャルを発揮したという事実も興味深い。

ソニー「Imaging Edge Webcam」

コンパクトデジタルカメラ「VLOGCAM」ことZV-1の発表時(5月27日)に、同カメラをUSB接続でWebカメラ化できるソフトを後日提供すると予告。8月20日にWindows 10用が公開された。カメラからの音声入力には非対応で、解像度は1,024×576ピクセルになるという。対応機種はフルサイズミラーレスからAマウント機、コンパクトカメラまでと広い。

公開時期

Windows版:8月20日
Mac版:10月15日

対応機種

・Eマウント
α9 II、α9、α7R IV、α7R III、α7R II、α7S III、α7S II、α7S、α7C、α7 III、α7 II、α6600、α6500、α6400、α6300、α6100、α5100

・Aマウント
α99 II、α77 II、α68(日本未発売)

・コンパクト
RX100 VII、RX100 VI、RX100 V、RX100 IV、RX10 IV、RX10 III、RX10 II、RX1R II、RX0 II、RX0、HX99、HX95(日本未発売)、WX800、WX700、VLOGCAM ZV-1

ニコン「Webcam Utility」

6月末の段階ではサードパーティ製ソフトの使用方法を案内していたが、7月21日に専用ソフトの開発を発表。ベータ版に続き、11月4日に正式版が公開された。

公開時期

Windows版:11月4日
Mac版:11月4日

対応機種

・ミラーレスカメラ
Z 7II、Z 7、Z 6II、Z 6、Z 5、Z 50

・デジタル一眼レフカメラ
D6、D5、D850、D810、D780、D750、D500、D7500、D7200、D5600、D5500、D5300、D3500

パナソニック「LUMIX Webcam Software」

当初はテザーソフトをベースに動画配信向けとした「LUMIX Tether for streaming(Beta)」を提供していたが、追って本格的な"Webカメラ化ソフト"である「LUMIX Webcam Software」を開発発表。Windows/Mac用のベータ版を9月30日に公開した。

公開時期(ベータ版)

Windows版公開:9月30日
Mac版公開:9月30日

対応機種

LUMIX S1/S1R/S1H、LUMIX G9 PRO/GH5/GH5S/G100

富士フイルム「FUJIFILM X Webcam」

Windows、Macともに公開済み。9月17日公開のVer.2.0で、フィルムシミュレーション、ワンプッシュAF、AEロック、デジタルズーム、露出補正、ホワイトバランスをパソコン画面上から操作可能となった。

なお、同社デジタルカメラのうち「X-A7」「X-T200」については、6月22日公開の最新ファームウェアを適用することにより、ソフトウェア不要でUSB接続のWebカメラとしてパソコンが認識するようになる。

公開時期

Windows版公開:5月27日
Mac版公開:7月9日

対応機種

GFX100、GFX 50S、GFX 50R、X-H1、X-Pro2、X-Pro3、X-T2、X-T3、X-T4

本誌:鈴木誠