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Optio S6(シルバー)
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ペンタックスは、動画記録形式にDivXを採用したコンパクトデジタルカメラ「Optio S6(エスロク)」を11月2日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後の見込み。本体色はシルバーとワインレッド。
7月発売の「Optio S5z」の後継モデル。2003年の「Opito S」から7機種目のS一桁シリーズとなる。
S5zからの主な変更点は、CCDが1/2.5型の有効500万画素から1/2.5型600万画素になったほか、「スライディング・レンズ・システム」レンズを含むレンズユニットを新設計したこと。記録メディアは引き続きSDメモリーカード。内蔵メモリ容量は6MBから23MBに増加した。
新レンズユニットには両面ガラスモールド非球面レンズを採用。さらに薄型CCDの採用とユニット背面のフルフラット化により、レンズユニット単体で従来比2mmの薄型化を実現した。これによりボディ全体の奥行きが19mmとなり、Optio Sシリーズで初めて20mmを切る薄型化に成功している。
レンズは35mm判換算で焦点距離37.5~112.5mm相当の光学3倍ズーム。開放F値は2.7~5.2。通常撮影時の最短撮影距離は0.4m。マクロ、MF、フォーカスリミットOFF時には、広角端で0.15m、望遠端で0.4m(マクロは0.5m)からの近接撮影が行なえる。
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レンズユニットの変化。左がS5z、右がS6
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レンズ収納時のカットモデル。レンズの一部が上にスライドしている
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液晶モニターは2.5型。同じく2.5型だったS5zの約11万画素から約23.2万画素に精細化している。さらにS6では屋外での視認性に優れるという微反射タイプになった。
また、Opito WPiで実現した画素混合によるISO800撮影が可能。「キャンドルライトモード」でISO800までの増感が可能になる。さらに画素混合後の記録解像度がWPiの1,280×960ピクセルとから2,048×1,536ピクセルへと増加。加えて、Optio WP/WPiで採用済みの「自動追尾AF」をSシリーズで初めて搭載している。
背面のボタンレイアウトも変化した。MODEボタンが十字ボタン下に割り振られ、ズームレバー左下にあったグリーンボタンが、本体右下に移動。本体前面のスピンドル加工はS5zの均一なパターンではなく、箇所によって線密度が異なるデザインになった。そのほか、AV端子とUSB 2.0端子の位置が、電池およびカード室内部にまとめられた。
また、動画の記録形式にMPEG-4ベースの圧縮技術「DivX」を採用。DivXNetworksが開発したコーデックで、PCの世界では圧縮効率の良さから支持を集めている。海外ではDVDプレーヤーなど家電機器への採用例も見られるが、デジタルカメラでの採用は世界初としている。
640×480ピクセル、30fpsの場合、1GBのSDメモリーカードに最低圧縮率で40分8秒、最高圧縮率で55分46秒の記録が行なえる。さらに同社初の動画手ブレ補正機能を搭載。動画記録時のズームは不可能。
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撮影時画面
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モードパレット
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動画設定。手ブレ補正を追加
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静止画の記録解像度は2,816×2,112/2,592×1,944/2,304×1,728/2,048×1,536/1,600×1,200/1,024×768/640×480ピクセル。
電源は専用リチウムイオン充電池のD-LI8。CIPA規格準拠のバッテリー寿命は約130枚。本体サイズは83.5×19×53.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は100g(本体のみ)、120g(電池、SDメモリーカード含む)。
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ペンタックス
http://www.pentax.co.jp/
( 本誌:折本 幸治 )
2005/10/12 10:14
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