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【PMA07】オリンパスE-410をさわってみた


会場:米国ラスベガスコンベンションセンター
会期:2007年3月8〜11日(現地時間)


 PMA2007の直前となる3月5日に発表されたオリンパスのE-410とE-510。PMA会場ではさすがに実機による撮影はかなわなかったが、直接手にとって操作することが可能であった。ここではまず、E-410のレポートをお届けする。

 既報の通り、E-410は昨年暮れにヨーロッパのみで発売されたE-400の後継となる機種で、今回は日本を含めたワールドワイドで発売される。

 E-400ではコダック製だったCCDがパナソニック製のLiveMOSになったほか、ライブビューが可能となったこと、新しい画像処理エンジンであるTruePic IIIを搭載しているのがE-400との主な違いだ。

 実際にE-410を手にしてまず感じるがその小ささ。写真だとあまり実感が湧かないけれど、デジタル一眼レフとしては異例の小型軽量さである。



 ちなみにキヤノン EOS Kiss Digital Xやニコン D40xが500g前後の重さなのに対して、E-410はわずか375gしかなく、重さに関しては圧倒的なアドバンテージがある。また、独特のグリップレス形状のボディデザインにより、どうしてもボディの厚みが増しがちなデジタル一眼レフの中にあって、非常に薄型なボディを実現しているのも大きな特徴である。

 同社のこれまでのEシリーズは、APS-Cサイズセンサーよりも小さいフォーサーズセンサーを搭載しながらも、ボディサイズの小型軽量面で明確な差違を見せることができなかったが、E-410くらい小さければ、誰もが納得するだろう。





 Photokina 2006でE-400をさわった時にも書いたが、グリップレスでも標準レンズ装着状態では思いのほかホールディングは良好で、グリップがないからしっかりとホールドできないという感覚はない。

 会場には大きなレンズを装着したE-410もあったが、この場合もレンズ側を中心にしたホールドとなるため、グリップレスのネガはまったく感じなかった。逆に、どれだけ太いレンズを装着しても右手側スペースが絶対に窮屈にならないのはグリップレスの大きなメリット。特に、グリップのないMF一眼レフに慣れている人はまったく違和感を覚えないはずだ。


E-400/E-410の開発初期におけるスケッチ。最初からかなり製品に近いスケッチで、初期コンセプトにブレがなかったことがわかる
スケッチから起こされたE-400/E-410のモック

 ボディ素材は金属製ではなく樹脂製だが、内部のシャシーは肉厚メタルフレームと高剛性エンジニアリング樹脂によるボックス構造となっており、相当な強度を確保しているという。

 小型化のために、電子回路の実装基板を分割化し、ボディ内部の部材と部材の隙間を有効に活用。また、E-500では1つだった内蔵ストロボ用のコンデンサーも2つに分割することで、限られた内部スペースを無駄なく活用しているということだが、一眼レフもこれだけ小さくなると、常時携帯できる可能性が高く、これまでとは違った新しい楽しみ方ができそうに思う。


シャッターボタン周りの配置を見る。シャッターボタンのすぐ横にある露出補正ボタンは、シャッターボタンに置いた指を動かすことなく操作でき快適。ボディは小型化されても、ボタンやダイヤルなどの操作部材が大きめなのは、かつてのOMシリーズを思い起こさせる
ストロボとドライブモード切替ボタン。画像処理エンジンが高速化されたことにより、1,000万画素でも連写は3枚/秒を確保している。ちなみにHQモードであれば無限連写が可能

記録メディアはCとxDピクチャーカードのダブルスロットを採用
電池はE-1以降採用してきたBLM-1(75g)よりも、ひと回り小型なBLS-1を採用。重さは46g。省電力化により、小型化されたBLS-1でもライブビューなしで約500枚の撮影が可能だ

充電器はBCS-1。電池サイズの割に充電器の厚みは少し大きめ
電源スイッチレバーはモードダイヤルと同軸にある。一般的な感覚では撮影者側から見て右へスライドさせたときにONとなるのが普通だと思うが、E-410では撮影中の誤操作を配慮して、あえて左側へスライドさせたときにONとなる

樹脂製外装だが、表面がエンボス処理されており、質感は決して悪くない。もちろん、右手側には滑り止めとしてラバーが張り込まれている

参考までに元祖OMであるOM-1と並べてみた。今の目で見ても無駄のないシンプルなOM-1は美しい
OM時代には考えられないほど、いろいろな機能を詰め込みながらも、肥大化を最小限に抑えたE-410

E-410とOMの共通項はこんなところにも! ストロボをポップアップさせると、そこにはOMそっくりのペンタ部が現れる
特にこの角度から見るとさらにそっくり。E-410をデザインした人のOMに対するオマージュだろうか

 実際にE-410を操作してみて感じたのは、これまでのEシリーズに比べてファインダーの見え方がよくなっていること。倍率的にはさほど変わりはないのだが、接眼レンズにガラスレンズが採用されたせいか、明るくてファインダー像を確認しやすい。E-500などでは視度調節を行なうと像倍率が変わってしまったが、E-410では像倍率が一定に保たれるのもいい。

 また、メニュー操作に対するカーソルの動きなどもレスポンスがよく、各種設定などもストレスなく行なえた。

 シャッターを切った感触もなかなか良好で、特にシャッター音が無駄に大きくないのは好印象だ。ファインダー使用時のレリーズタイムラグは80msecということで、このクラスとしては決して悪くない値だ。

 ライブビューモードに関しては、E-330のBモードに相当する撮像素子からの信号を表示するリアルライブビュー方式のみ。E-330のAモードのような、光学ファインダー像を専用CCDでキャプチャーして、それをモニターへ表示するモードは搭載されていない。

 E-330ではファームウェアをアップデートすることでBモードでもAFが可能になったが、E-410ではもちろん最初からライブビューでAFが使用可能だ。AF測距のため、シャッターを切る前にミラーが上がり下がりするものの、ライブビューでもAFが使える恩恵は大きい。ちなみにライブビュー時のレリーズタイムラグは250msecだという。

 またライブビュー関係では、露出補正やホワイトバランスの設定がリアルタイムでモニターに反映されるようになったのは新しい。これらの改良により、ライブビューの実用性がさらに高まったといえるだろう。残念ながら、E-330のように可動式モニターではないが、小型軽量化が至上命題のE-410にとってはそれもやむを得ないところ。その代わりハイパークリスタル液晶モニターは視野角が176度と大きく、輝度も従来比で20%ほどアップしているため、斜め方向からの確認もそれほど苦にはならなかった。


メニューのユーザーインターフェイスはこれまでと基本的に同じだが、黒基調のコントラストの高い配色となり、視認性が増している。文字類のフォントも変更された
ライブビュー時には黄金分割や方眼、目盛りといった各種罫線表示が可能

これは方眼を表示させたところ
もちろん、ヒストグラムもライブビュー時にリアルタイムで表示可能

メニューもライブビューにオーバービューされる

E-410に搭載されている1,000万画素LiveMOS。フレキシ基板にダイレクトにセットされ、省スペースにも貢献する
 前述の通りE-410は実写不可だったので、描写に関しては何のコメントもできないが、新しいLiveMOSは回路部や配線スペースを圧縮することで受光部を大きくし、1,000万画素ながら画素単位の面積はE-330に搭載されている750万画素LiveMOSとほぼ同等を確保。高画素化に伴う階調性能の劣化や、ノイズレベルの劣化を抑えているという。これに加えて、新しい画像処理エンジンTruePic IIIも大幅に進化しているということで、画質的にはかなり期待できるのではないだろうか。



URL
  PMA07
  http://www.pmai.org/index.cfm/ci_id/27922/la_id/1.htm
  PMA07関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2007/03/10/5787.html

関連記事
【インタビュー@Photokina 2006】
オリンパスの何が変わったんだ? と思われるぐらい、いろいろな製品が出てきます(2006/09/28)

【PMA07】コンパクトさを活かすレンズやアクセサリも(2007/03/11)
【PMA07】オリンパス、新E-システムと国内未発表の「μ780」を展示(2007/03/09)


( 河田 一規 )
2007/03/11 16:28
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