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ライカ、「S2」など新製品の国内発表会

〜ボディは300万円程度、2009年夏に発売

S2を持つSシステム開発担当部長のシュテファン・シュルツ氏
 ライカカメラジャパンは6日、都内で新型中判デジタル一眼レフカメラ「S2」などのマスコミ向け新製品発表会を開催した。

 S2は、フォトキナ2008でライカが発表した「Sシステム」に準拠した中判デジタル一眼レフカメラ。今回が、国内での正式発表となる。発表会では、Sシステム開発担当部長のシュテファン・シュルツ氏がプレゼンテーションを行なった。同氏によると2009年初めから受注を開始し、同年夏頃の発売を目指すという。価格は未定だが、ボディのみで300万円程度になるとしている。


「中判デジタルカメラでトップシェアを目指す」

 シュルツ氏は現在のシステムカメラ市場を、ビューカメラ、中判カメラ、一眼レフカメラの3つに分けたとき、「“ビューカメラ+デジタルバック”は、撮影に三脚が必要であり機動性に欠ける。また、中判デジタルカメラはモジュラー式が多く、筐体に弱さがある。デジタル一眼レフカメラは、小型だが解像度に制限がある」と、それぞれの弱点を指摘した上で、「世界最小のシステムカメラとしてS2を作った」と話した。


各デジタルカメラの分析 Sシステムのポジショニング

180mmレンズを装着したS2(プロトタイプ) 背面

シュルツ氏は、「大型センサーと大口径マウントを搭載しながらボディは小型」とメリットを話した
 35mmフルサイズフォーマットを採用した既存のプロ向けデジタル一眼レフカメラに比べて小型のボディながら、30×45mmという35mmフルサイズ比160%のセンサーを搭載したのが特徴。センサーは3:2でコダック製。画素数は3,750万画素。同社では「ライカプロフォーマット」と呼ぶ。また、新開発のAFも搭載した。

 ターゲットユーザーは、デジタルカメラを使うプロ写真家と35mmフルサイズのデジタル一眼レフカメラを使用しているハイアマチュアという。シュルツ氏は、「この市場は多くの台数が出るわけではないが、シェア1位を目指す」と意気込みを見せた。


センサーサイズの比較。「ライカプロフォーマット」と名付けた 既存の35mmフルサイズ機より小型なボディを実現

Sシステムのレンズ群
 マウントおよびレンズも新たに設計した。レンズは、24mm、35mm、70mm、100mm、120mm、180mm、30〜90mm、シフトレンズをラインナップする。また、350mmの望遠レンズも計画している。レンズの実焦点距離を1.22で割ると35mm判換算の焦点距離になる。レンズはセンサーサイズに最適化し、フローティングエレメントを多用した。これにより、近接撮影時でも高画質が実現できるという。広角レンズではディストーションを低減し、ソフトウェアによる補正は不要という。

 レンズに「SC」(セントラルシャッター)の表記があるものはレンズシャッターを内蔵したタイプ。ボディのシャッターとどちらかを選んで使用できる。

 なお、ボディとレンズはともに防塵防滴設計を施したという。


 画像処理プロセッサは、富士通マイクロエレクトロニクスと共同開発した「MAESTRO」を搭載。MAESTROは、富士通マイクロエレクトロニクスのデジタルカメラ用LSI「Milbeaut」(ミルビュー)をもとにしたもの。高速処理に加えて、低ノイズを実現したとしており、ソフトによるノイズリダクションは不要とのこと。

 「多機能なカメラだが、少ないスイッチでわかりやすい操作」(シュルツ氏)と、操作性もアピールしていた。

 なお同日、フェーズワンとの提携も発表した。内容は、販売とカスタマーサービスを共同で行なうもの。今後、マーケティング体制についても連携して展開していく。

 最後にシュルツ氏は、「S2はプロ用デジタルカメラとして画期的なもの。ライカはデジタル一眼レフカメラのノウハウを自前で持つことができた。これを活かして、新たな製品を出していきたい」と語った。


画像処理プロセッサ「MAESTRO」 ボタンやスイッチは比較的少ない

ライカ本社がウェッツラーに移転

 Mシステムの開発責任者であるシュテファン・ダニエル氏からは、ライカ本社の移転について説明があった。


Mシステム開発責任者のシュテファン・ダニエル氏 ライツパークの完成予想図

 2010年後半に、現在のゾルムスからライツ創業地のウェッツラーに社屋を移す。ライツは1988年に分社化した際、ウエッツラーからゾルムスに移転していた。

 移転先は、「ライツパーク」と呼ぶ、開発、生産、物流、管理などの部門を集約した施設になる。ライカのカメラなどを集めた博物館「ライカワールド」も併設する計画。

 既に発表済のデジタルレンジファインダーカメラ「M8.2」については、「静かになったシャッター音、直感的な操作、頑丈な作りなどで、“よりライカ的になったカメラ”」と紹介した。


M8.2(シルバー)とビューファインダー シャッター音の静音化も進化点の1つ

新搭載の「スナップショット」モードでは、infoボタンを押すと、セットすべき絞りと距離をガイドしてくれる こちらは風景撮影時。絞り込むことを指示している

M8.2の充電器。従来モデルから大幅に小さくなった

ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH. 前玉はかなり大きい印象

「ズミルックスM f1.4/21mm ASPH.」(中央)と「ズミルックスM F1.4/24mm ASPH.」(右) M8.2を初めて使う人にお勧めという「エルマーM f3.8/24mm ASPH.」

D-LUX 4 専用グリップとファインダーを装着したところ

C-LUX 3


URL
  ライカカメラジャパン
  http://www.leica-camera.co.jp/
  製品情報(Sシステム)
  http://www.leica-camera.co.jp/photography/s_system/
  製品情報(M8.2)
  http://www.leica-camera.co.jp/photography/m_system/m8/
  製品情報(レンズ)
  http://www.leica-camera.co.jp/photography/m_system/lenses/
  製品情報(D-LUX 4)
  http://www.leica-camera.co.jp/photography/compact_cameras/d-lux_4/
  製品情報(C-LUX 3)
  http://www.leica-camera.co.jp/photography/compact_cameras/c-lux_3/

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( 本誌:武石 修 )
2008/10/06 20:04
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