写真で見る

FUJIFILM X-H2Sと新レンズ「XF18-120mm PZ」「XF150-600mm」

バッテリーグリップや冷却ファンも

富士フイルムが5月31日に発表したミラーレスカメラ「FUJIFILM X-H2S」の外観をお届けする。また、同日発表の交換レンズ「XF18-120mmF4 LM PZ WR」および「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」、X-H2S専用のアクセサリーも合わせて掲載する。

FUJIFILM X-H2Sは、ハイスピードを意味する“HS”を名に付した第5世代の新開発センサー「X-Trans CMOS 5 HS」(裏面照射・積層型)と、同じく従来から処理速度が約2倍に向上したという新画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載したミラーレスカメラ。最高40コマ/秒のブラックアウトフリー連写に対応するほか、従来機からAF性能やボディ内手ブレ補正効果が向上した点が特徴。発売日は7月14日。ボディ単体の店頭予想価格は税込35万円前後。

外観・各操作部

ボディの外形寸法は136.3×92.9×84.6mm。従来機「X-H1」は139.8×97.3×85.5mmで、サイズが若干小型化されている。重量はX-H2Sが約660g、X-H1が約673gとなっている(いずれもバッテリー、メモリーカードを含む)。

各操作部は、従来機のX-H1との比較において各所で変更されている。大きなところでいうと、X-H1では天面にシャッターダイヤル(右肩)と感度設定ダイヤル(左肩)を備えていたが、X-H2Sではいずれも廃された。

参考:X-H1の天面

X-H2Sでは代わりにモードダイヤルを搭載(左肩)。これには静止画/動画の素早い切り替えを可能にする狙いがあるそうで、動画撮影機としても積極的に活用してほしいという、同社の意図が感じられる。

右肩部には従来機から引き続き液晶パネルを搭載。従来機では右端側に位置していたが、X-H2Sではよりファインダーに近い中央寄りに配された。右端側には各操作ボタンを縦一列に配置することで操作性に配慮したという。

ボディ背面のデザインにも変更箇所が多くある。X-H1に搭載されていたフォーカスレバーは廃止され、新たにファインダー右側に操作レバーが搭載された。メニューボタンの上部にはAE-Lボタン、Qボタンが位置している。

尚、各種操作ボタンには新たにゴム製の素材を採用。感触が柔らかくなったことで長時間の使用における負担を軽減しているという。

参考:X-H1の背面

背面モニター(約162万ドット)はバリアングル式を採用。可動時には左側面の各端子類に干渉しないつくりとしている。従来機「X-H1」は約104万ドット、3軸チルト式だった。

正面にはスピードモデルを意味する“S”のロゴが付された。シンクロターミナルを備える点は従来機と同様だが、フォーカスモード切替レバーは、X-H2Sではレバー式ではなくボタン式に変更されている。

参考:X-H1の前面

左側面の各端子部。USB Type-C、HDMI Type A、3.5mmステレオミニジャック(マイク用)、3.5mmステレオミニジャック(ヘッドホン用)、2.5mmリモートレリーズ端子を備える。従来機では各端子をひとつの蓋で覆う仕様だったが、X-H2Sでは端子ごとにカバーを備えた。

参考:X-H1の左側面

ストラップ取り付け部も形状が変更された。本体からなるべくはみ出ないようにして取り回しやすさに配慮。また、幅広の形状を採用したことで負荷を軽減する意図があるという。ボディカラーと統一されているため、見た目にも引き締まった印象を受ける。

左側
右側
グリップの形状も従来機より変更
付属のバッテリーは「NP-W235」。X-H1は「NP-W126S」だった
バッテリーグリップ装着用の端子

専用アクセサリー

バッテリーグリップ

縦位置撮影に対応するバッテリーグリップは2種類を用意。バッテリー「NP-W235」を2つ装填できる「VG-XH」と、さらに有線LAN接続機能/高速無線通信機能を搭載した「FT-XH」だ。

FT-XH

各種操作部のデザインは両モデルで共通。横位置/縦位置のいずれにおいても操作感が変わらないようボタンの配置に配慮している。装着方法も同じで、カメラ本体底面のグリップ用端子に装着する。

FT-XHを装着した様子
縦位置撮影時のイメージ
両モデルの外観上の違いとして、FT-XH(画像左)はLAN・USB端子を備えている分の出っ張りがある。右はVG-XH
FT-XH

冷却ファン

カメラの背面に直接装着する冷却用のファン「FAN-001」。富士フイルムがこうしたカメラ用の冷却ファンをリリースするのは初のことだという。

背面モニターを開いた状態で装着。ボディとの接続はケーブルレスで、電源もボディから供給される。純正というだけあって、本体とのフィッティングは美しさすら感じられるほどだ。装着時は本体から数ミリ程度はみ出るくらいで、実に収まりがよい。

ボディの背面に、専用の端子に合わせて装着する
ファインダーをのぞく場合には、少々の圧迫感が感じられるかもしれないが、基本的には動画撮影時での活用がメインとなることが予想されるため、大きな問題ではないだろう
ファインダーの高さから数ミリはみ出るくらいで収まっている

カメラ本体内部のメニューから、4つのモードを選択できる。動作音の低減を優先する「AUTO1」、温度上昇を抑えることを優先した「AUTO2」、「低速」、「高速」の4モードだ。動作音については実際に録画して検証しないことには評価が難しいところではあるが、「高速」でない限りはとても静かな印象だった。

モード設定画面
バッテリーグリップとの併用も可能
各可動部を妨げないつくりとしている

交換レンズ

超望遠ズーム「XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR」

35mm判換算229-914mm相当の画角を得られる超望遠ズームレンズ。本体カラーはマットシルバーで、ホワイト寄りの明るい色という印象だ。温度の上昇に配慮した配色としている。

鏡筒にはフォーカスリング、ズームリング、絞りリング、フォーカスコントロールボタン(4カ所)、フォーカスプリセットボタン、フォーカセレクトスイッチ、撮影距離範囲切り替えスイッチを備える。三脚座は取り外しに対応する。プレート部分はアルカスイス互換形状。

付属のフードを装着した様子
PLフィルター操作窓が備えられている
フードの内側

電動ズーム式レンズ「XF18-120mmF4 LM PZ WR」

35mm判換算で27~183mm相当の画角が得られるズームレンズ。電動ズームに対応する「ズーム/フォーカスコントロールリング」、一定速度でズーミングできる「ズームボタン」を装備して、動画撮影に存分に活用できる機能を搭載した点が特徴。

3つ並んだリングのうち、カメラ側に位置しているのが「ズーム/フォーカスコントロールリング」。リングを回す量によって動作速度が変わる。フォーカスコントロールは、カメラ側をMFに設定した際に使用可能。手動では表現しづらい“じんわりズーム/フォーカス”が楽しめる。

指をあてているのが「ズーム/フォーカスコントロールリング」
本誌:宮本義朗