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キヤノンEOS R10
手堅い仕様のスタンダード機 RF-Sレンズ第一弾の外観も
2022年5月31日 15:00
EOS R10
EOS Rシリーズ初となる、APS-Cスタンダードモデルに位置付ける機種。キヤノンとしては「EOS R7」はEOS 90Dに並ぶ立ち位置で、EOS 7D Mark IIなどの流れも汲む製品としているが、EOS R10においてはEOS R3譲りの高度なAFシステム(=EOS R7とも同様)を持つ点などから、同等の位置付けの機種はこれまでになかったという。
現状ではRFマウントAPS-C機のローエンドという位置付けになるものの、ボタンやダイヤルといった操作部が比較的充実している点から、EOS一眼レフの中級機に慣れ親しんだ人がミラーレス導入検討の第一歩とするにも良さそうだ。
改めて外観を見てみると、サブ電子ダイヤルとマルチセレクターを組み合わせた意欲的な新デバイスを採用するEOS R7に比べて、EOS R10はベーシックで手堅いデザインであることがわかる。サブ電子ダイヤルは背面右肩に配置し、親指で左右に回転させるスタイル。電源レバーはそのサブ電子ダイヤルと同軸に配置されており、動画モードはモードダイヤルに組み込まれている。
キヤノンはフルサイズミラーレスのEOS R5とEOS R6においても同様の傾向があった。EOS R5の操作系には新しめのデバイスと操作性を採用し、EOS R6は良い意味で保守的なデザインとしていた。
そのほかの装備面では、EOS R7にのみボディ内手ブレ補正が搭載されており、EOS R10にのみ内蔵ストロボが搭載されている。細かい部分だが、最近人気の“電源オフ時にシャッター幕を閉じる”という設定はEOS R7のみ可能。常用最高感度はISO 32000でEOS R7と同じ。