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富士フイルム、「X-H2S」のアップデートを予告。「Adobe Camera to Cloud」対応でクラウドへのデータ転送が可能に

ファイルトランスミッター「FT-XH」も

富士フイルムは10月18日、ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-H2S」と、ファイルトランスミッター「FT-XH」の新ファームウェアを2023年春に公開予定と発表した。

更新内容は、アドビのクラウドファイルサービス「Adobe Camera to Cloud」への対応。X-H2Sに、有線LAN接続機能/高速無線通信機能を搭載した縦位置グリップ「FT-XH」を装着してインターネット接続することで、Frame.ioのプラットフォームへ静止画/動画を直接転送できるようになるという。

撮影現場にて、カメラからクラウドへ直接データ転送が可能になるため、ポストプロダクションのワークフローが大幅に短縮。現場から転送されたデータを、すぐに編集開始するといったことも可能になる。同社は「映像制作のワークフローの効率化に大きく貢献」するとしている。

Frame.ioは、2021年にアドビが買収したクラウド型ビデオコラボレーションプラットフォーム。アドビのPremiere ProやAfter EffectsといったCreative Cloud製品との連携機能も展開している。

アドビによると、X-H2SはCamera to Cloudにネイティブ対応する世界初のミラーレスカメラという。また、アドビはこのほかにも、デジタルシネマカメラ「RED」の同機能への対応も発表している。

本誌:宮本義朗