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日本カメラ財団、2021年の「日本の歴史的カメラ」5機種を発表

一般財団法人日本カメラ財団は12月14日、2021年の「歴史的カメラ」5機種を発表した。選ばれたのはソニー「α1」、リコーイメージング「PENTAX K-3 Mark III」、キヤノン「PowerShot PICK」「EOS R3」、ニコン「Z 9」。

「歴史的カメラ」は、同財団が主催する歴史的カメラ審査委員会が、日本のカメラの発展の歴史を永く世に留めるために選定したもの。選定基準は「技術史的に意義のある日本最初の試みがなされているもの」、「市場において特に人気を博するなど、歴史的にみて意義のある」とみなしうる国産カメラ。1年間に発売された新商品すべてを対象に審査・選定される。

歴史的カメラ審査委員会は、中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成される。審査委員(五十音順・敬称略)は、谷野啓(日本カメラ博物館 館長・委員長)、市川泰憲(写真技術研究家)、河田一規(カメラ評論家、写真家)、河野和典(カメラ評論家)、豊田堅二(カメラ評論家)、中村文夫(カメラ評論家)、萩原史郎(写真家)、山本晃(東京工芸大学名誉教授)。

なお日本カメラ博物館では、1903~2003年に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」、2004~2008年に発売された日本の歴史的カメラをまとめた「日本の歴史的カメラ 増補版(2004~2008)」を販売している。オンラインでも購入可能。

対象機種と選定理由は次の通り(引用)。記載は発売日順で、各機種に順位はない。

ソニー α1(3月19日発売)

選定理由

5,010万画素でAF/AE追従しながら毎秒30コマの高速連写が可能。また、フラッシュ撮影時にメカシャッターで1/400秒、電子シャッターで1/200秒まで同調する機能を備える。

キヤノン EOS R3(11月27日発売)

選定理由

デュアルピクセルCMOS AFに対応した自社開発の裏面照射積層フルサイズセンサーを搭載し、視線の位置にAFフレーム・AFエリアを移動する機能、最高1/64,000秒の電子シャッターを備えるミラーレスカメラ。

本誌:宮本義朗