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日本カメラ財団、2021年の「日本の歴史的カメラ」5機種を発表
2021年12月17日 10:00
一般財団法人日本カメラ財団は12月14日、2021年の「歴史的カメラ」5機種を発表した。選ばれたのはソニー「α1」、リコーイメージング「PENTAX K-3 Mark III」、キヤノン「PowerShot PICK」「EOS R3」、ニコン「Z 9」。
「歴史的カメラ」は、同財団が主催する歴史的カメラ審査委員会が、日本のカメラの発展の歴史を永く世に留めるために選定したもの。選定基準は「技術史的に意義のある日本最初の試みがなされているもの」、「市場において特に人気を博するなど、歴史的にみて意義のある」とみなしうる国産カメラ。1年間に発売された新商品すべてを対象に審査・選定される。
歴史的カメラ審査委員会は、中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成される。審査委員(五十音順・敬称略)は、谷野啓(日本カメラ博物館 館長・委員長)、市川泰憲(写真技術研究家)、河田一規(カメラ評論家、写真家)、河野和典(カメラ評論家)、豊田堅二(カメラ評論家)、中村文夫(カメラ評論家)、萩原史郎(写真家)、山本晃(東京工芸大学名誉教授)。
なお日本カメラ博物館では、1903~2003年に発売された日本の歴史的カメラを1冊の本にまとめた「日本の歴史的カメラ 増補改訂版」、2004~2008年に発売された日本の歴史的カメラをまとめた「日本の歴史的カメラ 増補版(2004~2008)」を販売している。オンラインでも購入可能。
対象機種と選定理由は次の通り(引用)。記載は発売日順で、各機種に順位はない。
ソニー α1(3月19日発売)
選定理由
5,010万画素でAF/AE追従しながら毎秒30コマの高速連写が可能。また、フラッシュ撮影時にメカシャッターで1/400秒、電子シャッターで1/200秒まで同調する機能を備える。
主な仕様
5,010万画素(35.9×24.0mm CMOS)、CFexpress Type A・SD、電子ビューファインダー、3.0型液晶モニター
リコーイメージング PENTAX K-3 Mark III(4月23日発売)
選定理由
高屈折率ガラスペンタプリズムの採用で倍率約1.05倍の視野率約100%光学ファインダーを備えたデジタル一眼レフカメラ。
主な仕様
2,573万画素(23.3×15.5mm CMOS)、SD×2、3.2型液晶モニター
キヤノン PowerShot PICK(11月26日)
選定理由
パン・チルト・ズーム機構を備え、周囲にいる人物の顔を認識し、構図や表情を判断して自動で撮影する機能や、音声コマンド入力によるカメラ操作機能を持つデジタルカメラ。
主な仕様
1,170万画素(1/2.3型 CMOS)、microSD、ファインダーなし
キヤノン EOS R3(11月27日発売)
選定理由
デュアルピクセルCMOS AFに対応した自社開発の裏面照射積層フルサイズセンサーを搭載し、視線の位置にAFフレーム・AFエリアを移動する機能、最高1/64,000秒の電子シャッターを備えるミラーレスカメラ。
主な仕様
2,410万画素(36.0×24.0mm CMOS)、CFexpress Type B・SD 電子ビューファインダー、3.2型液晶モニター