岡嶋和幸の「あとで買う」

1,558点目:カラーネガの色調などを楽しめるフィルター

PolarPro「CineGoldフィルター」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

PolarPro「CineGoldフィルター」

小林幹幸さんの写真展「彼方へ/邪馬台国にいきましょう」が現在、キヤノンギャラリー銀座で8月9日(土)まで開催中ですが(キヤノンギャラリー大阪でも9月16日〜9月27日に開催)、そのギャラリートークが先日行われ、ナビゲーターとして参加させていただきました。

一部の展示作品の撮影にアシスタント兼ドライバーとして立ち会ったことがきっかけで、そのときのエピソードなどをお話ししたのですが、今でもフィルターワークにこだわられている点がとても参考になりました。デジタルカメラや画像編集ソフトなどのフィルター機能ではなく、レンズに装着する光学フィルターです。

フィルムカメラで撮られていたころに培われたノウハウがデジタルでも生かされていて、それにより醸し出される何ともいえない雰囲気が、展示されているプリント作品から感じられました。デジタルなら何でもかんでも後処理でできるのかというと実はそうでもなく、私もいろいろ試してみたくなりました。

本日のこの「CineGoldフィルター」は今1番遊んでみたい製品で、カラーネガフィルム「KODAK PROFESSIONAL PORTRA 400」の色調などを再現するというもの。まだ販売されているフィルムなので、エミュレートでなく本物を楽しめるのですが、価格が高騰し気軽に手を出せないのが悩ましいところです。

普段からカラー画像編集ソフトの「Nik Color Efex」や「DxO Film Pack」などを使ったりしていますが、それらとはどのように仕上がりが違うのかも興味があります。

販売価格は1万2,100円前後から1万7,545円前後。独自フィルターシステム「Helix MagLock」対応モデルや4×5サイズも用意されています。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。