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人物の顔を自動パン・チルトで撮影する「PowerShot PICK」の支援受付が開始
キヤノンの新コンセプトカメラ第3弾 専用アプリでリモート操作も
2021年1月29日 18:43
キヤノンマーケティングジャパンは1月29日、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて、ニューコンセプトカメラ「PowerShot PICK」のプロジェクト支援募集を開始した。プロジェクトの終了予定日は4月28日、出荷は2021年7月以降の予定。カラーはホワイトとブラックの2色を展開している。支援金額は「本体+急速充電器」のセットが税込4万900円(先着2,400名)、「本体+急速充電器+Velbon三脚」のセットが税込4万2,900円(先着600名、本稿執筆時点で既に受付終了)。
カラビナスタイルの「iNSPIiC REC」、望遠鏡スタイルの「PowerShot ZOOM」に続く第3弾となるキヤノンの新コンセプトカメラ。“家族の思い出を自動撮影”してくれる、というもので、CP+2019で参考展示されていたコンセプトモデル「インテリジェントコンパクトカメラ」が、このほど製品化された。
顔認識機能を搭載しており、レンズを回転させながら周囲にいる人物の顔を追尾、カメラ自身がシャッターチャンスを判断して写真や映像を記録する。ズームなど構図の調整までカメラが自動で行うという。例えば家族で使用する場合、撮影者がシャッターをきる必要がなく、家族全員が一緒に写ることができるとしている。
撮影のタイミングは人の動きや顔の表情からカメラ自身が判断する。基本的には笑顔に反応するが、同じ画ばかりを撮らないようカメラ側が判断し、様々な表情や構図の撮影をするようになるという。これにより思いがけないシーンが撮れることも楽しみの一つだとしている。
初回の起動時のみ専用アプリでスマートフォンとのペアリングが必要となるが、2回目以降は本体の電源を入れると自動で撮影が開始される。静止画または動画のどちらで撮影するかもカメラが判断する。音声コマンドによるハンズフリー操作にも対応しており、「静止画」「動画」「一時休止」「パンニング」の指示ができる。
専用アプリから、レンズの動きをリモート操作できるほか、自動撮影のセッティング(撮影頻度など)をカスタマイズできる。また、撮影画像の確認も可能としており、カメラ側がおすすめ画像を“pick up”する機能も備わる。カメラから電池残量などを知らせるメッセージも届く。
センサーは有効約1,170万画素の1/2.3型CMOS、画像処理エンジンはDIGIC 7を搭載している。レンズの可動範囲は左右(パン)±170度、上下(チルト)は-20〜90度(いずれもリモート撮影時)。ホワイトバランスはオート。
レンズの画角は35mm判換算19~57mm相当。開放F値はF2.8〜F5(焦点距離によって異なる)。開放F値はF2.8-5。レンズ鏡筒の動きにより手ブレ補正も行う。
静止画撮影はアスペクト比4:3(約1,200万画素)もしくは16:9(約900万画素)から選択。動画はフルHD(1,920×1,080、59.94fps)に対応。ステレオマイクを備えている。
本体側面には充電用のUSB Type-C端子を備えており、給電にも対応する。対応メディアはmicroSD(UHS-I対応)。
外形寸法は約56.4×56.4×81.9mm。重量は約170g(SDカード含む)。底面には三脚ネジ穴(1/4インチ)を備えている。