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【速報】「PENTAX K-3 Mark III」の実機が初公開
外観写真を掲載 単写・連写のシャッター音も確認
2020年12月22日 19:16
リコーイメージングは、一眼レフカメラ「PENTAX K-3 Mark III」を2021年2月末の発売を目指して開発している。このたび、関係者向けの内覧会で動作機を手にとる機会を得たので、外観写真を中心にお届けする。なお、今回実見した機種は最終版ではないとのことで、製品版と異なる可能性があることをご承知おきいただきたい。
12月23日11時30分追記:記事初出時に「2021年2月末に発売する」と記載していましたが、現時点では発売日が確定していないとの連絡を受けたため、表現を改めました。
「後継機」の枠をこえた完成度
本機は、2015年に発売された「PENTAX K-3 II」の後継機として、同社APS-Cフォーマットカメラのフラッグシップと位置づけられたモデル。しかし同社は、後継機という枠を超えたレベルの進化を実現したとしており、主な進化ポイントとして「ファインダー」「操作性」「画質」「速写性」の4点を掲げている。
本機の外形寸法は134.5×103.5×73.5mm。重量は約820g(バッテリー、SDカード含む)。従来機のPENTAX K-3 IIは131.5×102.5×77.5mm、重量約785g(バッテリー、SDカード含む)で、比較すると本機の方が幅が3mm大きく、高さが1mm小さく、厚さが4mm小さくなった。重量は35gほど重くなっている。
進化ポイント1「ファインダー」
1つ目の進化ポイントとして挙げられたファインダー。新開発したというガラスペンタプリズムを採用し、ファインダー倍率1.05倍を実現したとしている。そのファインダー像の大きさについてはK-1同等クラスとするほどだ。
従来機のPENTAX K-3 IIでは見口枠と背面モニターの面がほぼ同じであった。本カメラでは約3.3mm手前にせり出しており、撮影中に背面モニターに鼻がつきにくく、自然に覗き込めるように配慮した設計だとしている。
進化ポイント2「操作系」
2点目の進化ポイントとなった「操作系」。背面にはジョイスティックタイプのAFポイントセレクターが搭載された。操作性と指がかりの良さに配慮し、中央部と周辺部で突起の形状を変えているのだという。
グリップ部も従来機から形状が変わっている。握りやすさを追求して、特に中指の部分にこだわった形状にしていったとしており、人差し指の動作と干渉することがないかなど、検討を重ねていったという。
進化ポイント3「画質」
3点目の進化ポイントは「画質」。有効約2,573万画素のCMOSセンサーを搭載。従来機と同様に光学ローパスフィルターレス構造を採用している(モアレ低減用のローパスセレクターを搭載)。
取材時はまだ実写に関する言及はなかった。
進化ポイント4「速写性」
4点目は「速写性」。新開発のシャッター機構により。約12コマ/秒の速写性能を実現しているという。最高速度は1/8,000秒で、低速側は30秒。バルブにも対応。シンクロ速度は1/200秒。
単写及び連写のシャッター音を撮影した。単写は中速、低速、高速の順で確かめた。