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「PENTAX K-3 Mark III」4月23日に発売。税込28万円
ブラック/シルバーの各限定キットも コンセプトと基本仕様をおさらい
2021年3月31日 10:07
リコーイメージング株式会社は、一眼レフカメラ「PENTAX K-3 Mark III」を4月23日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込28万円前後(ボディ単体のみ)。カラーはブラックとシルバーの2色がある。
また、カメラ本体にバッテリーグリップや本革ストラップなどを組み合わせた「PENTAX K-3 Mark III Black Premium Kit」(本体色がブラック)と「PENTAX K-3 Mark III Silver Premium Kit」(本体色はシルバー。バッテリーグリップもシルバーの専用品)も用意する。いずれも店頭予想価格は税込32万円前後。限定数量は世界で各1,000台。
2019年9月に"KマウントAPS-C一眼レフカメラの最上位"として開発発表し、2020年10月に機種名が「PENTAX K-3 Mark III」と明らかになった製品。具体的な発売日が決定した。
K-3 Mark IIIは、同社が掲げる「PENTAX STATEMENT」を体現する製品として、一眼レフカメラの撮影体験で要となるファインダーやミラー駆動部をはじめ、イメージセンサーなどの主要デバイスも刷新。APS-Cフォーマットならではの機動性も含め、ユーザーが愛着を持って長く所有できる製品に仕上げたとしている。
ファインダーは視野率約100%、倍率約1.05倍。アイレリーフの確保と、35mmフルサイズ機に匹敵する大きな視野を実現したという。透過型ファインダー内表示を採用しつつ、明るさはK-3 II比で10%向上。スクリーンはMFのしやすさに定評があるという「ナチュラルブライトマットIII」を採用した。
イメージセンサーは有効約2,573万画素の裏面照射型CMOS。設定感度はISO100-1600000。4K動画やフルHD動画記録にも対応し、ステレオマイク端子とヘッドホン端子を備える。外部ストロボ用のXシンクロソケットもある。
光学ローパスフィルターレス仕様で、センサーシフト式の手ブレ補正機構を応用した「ローパスセレクター」機能により必要時はモアレを軽減し、光学ローパスフィルターレスと同様の効果が得られるとしている。また、同じくイメージセンサーの微小駆動を用いた超解像技術「リアル・レゾリューション・システム」(動体補正のオン/オフも可能)を備える。
ボディ内手ブレ補正機構の「SR II」は、水平・垂直方向の角度ブレに加え、シフトブレ回転ブレの補正にも対応。最大効果は5.5段分としている。流し撮りモードも新たに搭載した。
背面モニターはKシリーズ初というタッチパネル式で、3.2型・約162万ドット。ファインダー下部のアイセンサーにより、接眼時は背面モニターがオフになる仕様も新たに取り入れた。
AFシステムは101点測距・中央25点クロスの「SAFOX 13」。低輝度限界は、F2.8光束対応レンズを装着時に、対応する測距点を選んだ場合、-4EVまで。また、測距点レバーの新設により、最大41点の直感的な測距点選択が可能だという。
連写速度はAF.Sで最高約12コマ/秒、AF.Cで最高約11コマ/秒。新開発のミラー駆動システムによるミラーおよびシャッターユニットの高速・高精度制御と、画像処理エンジン「PRIME V」による高速データ転送で実現したとしている。
ボディは本体前後と上下外装にマグネシウム合金を採用。防塵・防滴と-10度の耐寒性能も有する。シャッター耐久は30万回。
通信機能はBluetooth、無線LANを搭載。専用アプリ「Image Sync」と連携する。
バッテリーは「D-LI90P」。撮影可能枚数は約800枚。USB Type-C端子を用いたカメラ本体内でのバッテリー充電に対応。
記録メディアスロットはSDデュアル(スロット1のみUHS-II対応)。
外形寸法は約134.5×103.5×73.5mm。重量は約820g(バッテリー、SD含む)、約735g(本体のみ)。
別売アクセサリー
以下のバッテリーグリップとホットシューカバーが、K-3 Mark IIIと同じ4月23日に発売される。
バッテリーグリップ 「D-BG8」
内部にD-LI90Pを装填可能。カメラに装着した状態で、カメラ本体のUSB端子を使って充電可能だという。希望小売価格は税別4万2,000円。シルバーはPENTAX K-3 Mark III Silver Premium Kitの同梱品としてのみ設定されており、単品販売はブラックのみ。