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日本カメラ財団が2022年の「日本の歴史的カメラ」を発表。対象は「OM SYSTEM OM-1」の1機種

一般財団法人日本カメラ財団(JCII)は12月14日、2022年の「日本の歴史的カメラ」を発表した。選ばれたのは、OMデジタルソリューションズの「OM SYSTEM OM-1」。

歴史的カメラ審査委員会は選定理由として、同カメラを「マイクロフォーサーズで裏面照射積層型撮像素子を搭載し、1,053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAFを採用したミラーレスカメラ」と評価した。OM SYSTEM OM-1は3月18日発売。有効約2,037万画素の裏面照射積層型のLive MOSセンサーを搭載している。

「日本の歴史的カメラ」の選定基準は、「技術史的に意義のある日本最初の試みがなされているもの」、「市場において特に人気を博するなど、歴史的にみて意義のある」とみなしうる国産カメラ。同財団が主催する歴史的カメラ審査委員会が、日本のカメラの発展の歴史を永く世に留めることを目的に、1年間に発売された新商品すべてを対象に審査・選定する。

2021年はソニー「α1」、リコーイメージング「PENTAX K-3 Mark III」、キヤノン「PowerShot PICK」「EOS R3」、ニコン「Z 9」の5機種が選定されていた。

歴史的カメラ審査委員会は、中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成される。審査委員(五十音順・敬称略)は、谷野啓(日本カメラ博物館 館長・委員長)、市川泰憲(写真技術研究家)、河田一規(カメラ評論家、写真家)、佐々木秀人(合同会社PCT代表)、鈴木誠(デジカメ Watch 副編集長)、豊田堅二(カメラ評論家)、中村文夫(カメラ評論家)、圓井義典(写真家、東京工芸大学教授)、山本一夫(日本カメラ財団)。

本誌:宮本義朗