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デジタル一眼レフ満足度は3年連続でニコンがトップ

~J.D.パワーアジア・パシフィック調査より

 J.D.パワー アジア・パシフィックは18日、国内でのデジタルカメラに関する顧客満足度調査の結果を発表した。デジタル一眼レフカメラセグメントでは、ニコンが調査開始以来3年連続のトップになったほか、コンパクトデジタルカメラの各セグメントではリコー、キヤノン、ソニー、パナソニックが1位になった。

 調査は今回が3回目。2008年1月~2009年1月にデジタルカメラを購入した利用者に対して、2009年1月にWebでの調査を実施したもの。回答数は1万1,964人。9メーカーの244機種が対象となった。今回は、デジタルカメラを5つのカテゴリに分け、メーカー別の満足度を測定した。スコアはいずれも1,000ポイントが満点となっている。


デジタル一眼レフカメラ

 ランキング対象となった6メーカー中、ニコンが711ポイントで1位になった。キヤノンとペンタックスは共に697ポイントで2位に。4位は679ポイントのパナソニック。5位は665ポイントのオリンパス。6位は653ポイントのソニーだった。

 ファクター別の満足度評価では、「機能・性能」ではニコンとキヤノンが、「画質」ではニコンが、「デザイン」ではパナソニックが、「操作性」ではペンタックスが最も高い評価となった。


デジタル一眼レフカメラのメーカー別顧客満足度(出典:J.D.パワーアジア・パシフィック)

コンパクトハイエンド

 発売時価格が5万円以上で10倍未満のズームレンズを搭載したモデルが対象。

 ランキング対象となった3メーカー中、リコーが713ポイントで1位になった。2位はキヤノンで704ポイント。3位はパナソニックで660ポイントとなった。

 リコーは「デザイン」と「操作性」で最も高い評価となった。特にデザインではセグメント平均を61ポイント上回る結果になった。また、「機能・性能」ではキヤノン、「画質」ではパナソニックの評価が最も高かった。


コンパクトハイエンドセグメントのメーカー別顧客満足度(出典:J.D.パワーアジア・パシフィック)

コンパクトズーム

 ズーム比10倍以上のレンズを搭載したモデルが対象。

 ランニング対象の7メーカー中、キヤノンが660ポイントでトップになった。2位は659ポイントのソニー。3位は657ポイントのニコン。4位は648ポイントのパナソニック、5位は640ポイントのカシオ、6位は633ポイントのオリンパス、7位は621ポイントの富士フイルムだった。

 キヤノンは全てのファクターでセグメント平均を上回ったほか、「操作性」で最も高い評価となった。ソニーは「デザイン」と「画質」で最も高い評価を得た。「機能・性能」ではカシオの評価が最も高かった。


コンパクトズームセグメントの顧客満足度(出典:J.D.パワーアジア・パシフィック)

コンパクトスタイリッシュ

 発売時価格が5万円未満で、かつ10倍未満のズームレンズを搭載した乾電池非対応のモデルが対象。

 ランキング対象の9メーカーのうち、ソニーが657ポイントで1位になった。以下キヤノン(656ポイント)、ニコン(654ポイント)、パナソニック(651ポイント)、リコー(646ポイント)、カシオ(643ポイント)、富士フイルム(628ポイント)、オリンパス(621ポイント)、ペンタックス(611ポイント)と続いた。

 ソニーは「デザイン」と「画質」で最も高い評価を得た。特にデザインは平均を32ポイント上回る評価だった。「操作性」ではキヤノン、「機能・性能」ではリコーが最も高い評価を得ている。


コンパクトスタイリッシュセグメントのメーカー別顧客満足度(出典:J.D.パワーアジア・パシフィック)

コンパクトスタンダード

 発売時価格5万円未満で、かつ10倍未満のズームレンズを搭載した乾電池対応モデルが対象。

 ランキング対象の6メーカー中、パナソニックが625ポイントで1位になった。2位はキヤノンで619ポイント。3位はニコンで611ポイント。4位はペンタックスで584ポイント。5位は富士フイルムで573ポイント。6位はオリンパスで570ポイント。

 パナソニックは全てのファクターでセグメント平均を上回り、「機能・性能」、「デザイン」、「画質」で最も高い評価を得た。キヤノンは「画質」(パナソニックと同点)と「操作性」で、ニコンは「デザイン」(パナソニックと同点)で最も高い評価となった。


コンパクトスタンダードセグメントのメーカー別顧客満足度(出典:J.D.パワーアジア・パシフィック)

顧客維持には高級コンパクトから一眼レフまでのラインナップが必要

 J.D.パワーによると、購入したデジタルカメラの満足度が高ければ、次回も同じメーカーの製品を購入する傾向が、セグメントを問わず見られるという。また、コンパクトデジタルカメラのハイエンド機といった高価格帯のセグメントでは、次回は同じメーカーのデジタル一眼レフカメラを購入したいというユーザーが多いことが今回の調査でわかったという。

 その上で、たとえ高価格帯のコンパクトデジタルカメラに満足したユーザーであっても、そのメーカーにデジタル一眼レフカメラがなければ他社へ移行する可能性があると指摘。ハイエンドコンパクトデジタルカメラのユーザーは、次にデジタル一眼レフカメラを購入する意向が強く、自社ユーザーとして顧客を維持するには、高価格帯のコンパクトデジタルカメラからデジタル一眼レフカメラまでラインアップを充実させることが重要と分析している。



URL
  J.D.パワーアジア・パシフィック
  http://www.jdpower.co.jp/
  2009年日本デジタルカメラ顧客満足度調査(PDF)
  http://www.jdpower.co.jp/press/pdf2009/2009JapanDigitalCamera_J.pdf

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( 本誌:武石 修 )
2009/03/18 21:58
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