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キヤノン、2006年カメラ事業の売上高が1兆円を突破

~営業利益は55%増

 キヤノンは29日、2006年通期(2006年1月1日~12月31日)の連結決算を発表した。これによると売上高は4兆1,567億5,900万円(前年比10.7%増、以下同)、営業利益は7,070億3,300万円(21.3%増)、純利益は4,553億2,500万円(18.5%増)の増収増益となった。


カメラ事業は一眼、コンパクトともに大幅伸張

 カメラ事業は売上高1兆420億円(18.5%増)、営業利益2,690億円(54.7%増)。同事業の売上が初めて1兆円を突破した。売上の構成比はデジタルカメラが75%、銀塩カメラ・レンズが15%、ビデオカメラが10%。

 デジタルカメラはEOS 30D、EOS Kiss Digital X、IXYシリーズやPowerShotシリーズの新製品により、台数が25%増、売上が22%増と大幅に伸張した。また、デジタル一眼レフの好調により交換レンズの売上も伸び、銀塩カメラ・レンズの売上が14.8%増となっている。

 なお、デジタルカメラの売上のうち、デジタル一眼レフの占める割合は、金額ベースで35%、台数ベースで12%。


インクジェットプリンタは複合機が牽引

 事務機事業は売上高2兆6,910億円(7.5%増)、営業利益5,990億円(10.6%増)。そのうち、インクジェットプリンタ、レーザープリンタなどを含むコンピュータ周辺機器事業は、売上高1兆3,980億円(12.3%増)。

 インクジェットプリンタは単機能機が17%の台数減となったものの、複合機は新製品投入により85%の台数増となり、消耗品の好調にも支えられて、売上は6.8%増となった。複合機のインクジェットプリンタに占める割合は41%。

 レーザープリンタはカラー機が台数ベースで49%伸び、売上も15%となった。カラーの比率は金額ベースで34%、台数ベースで14%。

 このほか事務機事業では、オフィスイメージング機器が売上高1兆1,860億円(2.8%増)、ビジネス情報機器が1,067億5,400万円(2.4%増)となった。

 半導体や液晶の露光装置を含む光学機器その他事業は、売上高4,240億円(13.7%)、営業利益410億円(6.8%増)となった。


2007年も引き続き成長

 2007年通期の連結予想は、売上高4兆4,500億円(7.1%増)、営業利益7,650億円(8.2%増)、純利益4,950億円(8.7%増)。うち、カメラ事業は売上高1兆1,160億円(7.1%増)、営業利益2,878億円を見込む。

 デジタルカメラは新興国での需要の伸びを見込んで、台数ベースで14%増、金額ベースで7%増とした。また、デジタルカメラにおけるデジタル一眼レフの占める割合は、金額ベースで36%、台数ベースで13%と微増を予測している。



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  IR情報のページ
  http://www.canon.co.jp/ir/

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( 本誌:田中 真一郎 )
2007/01/29 20:35
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