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ソニー、「サイバーショット DSC-R1」デジタルフォトセミナーを開催
~大判CCD搭載機でワンランク上の表現を
銀座ソニービル(中央)
ソニーマーケティング株式会社は28日、銀座ソニービルで「サイバーショットDSC-R1」を活用して本格的な撮影法を学ぶフォトセミナーを開催した。
このセミナーは、DSC-R1が人数分用意され、実際に操作しながらテクニックを学ぶというもの。2時間の講座で受講料は7,350円。定員は12人で、当日は満席となった。
今回の講座は、コンパクトデジカメからステップアップしたい人や、写真撮影の基礎を知りたい人、またこれからDSC-R1の購入を検討しているといった人が対象。
参加した12名のうち、すでにDSC-R1を購入していた人は4人で、そのほかの参加者は今後このクラスのカメラの購入を考えており、実際の操作感や画質を確かめたいということであった。
セミナー会場
講師はソニーCSビジネスソリューション部の鶴田大作氏
講師の鶴田大作氏は、まずDSC-R1の特徴を解説した。「サイバーショットDSC-R1」は、「DSC-F828」の後継機種として2005年の11月に発売された有効、1030万画素のレンズ一体型デジタルカメラ。DSC-F828に比べて面積約5倍のCCDを搭載している。レンズは焦点距離24~120mm(35mm判換算)の光学5倍ズームで、明るさはF2.8~4.8。
レンズ一体型とすることで、レンズとCCDの特性を最適にチューニング。さらに画像処理プロセッサを進化させ、より高い色彩表現を可能にしている。液晶モニターはフルタイムライブビューに加えフリーアングル機構により自由度の高いフレーミングが可能になっている。
操作面では、撮影時によく操作するボタン類をボディ背面に集中。ISO感度設定ボタンをシャッターボタン横に独立させることで、電子ダイヤルと合わせて右手のみでの感度変更が行なえる。
セミナーの内容
ソニー、ハイエンドモデルの変遷
24mmと28mmの画角の違い(35mm判換算)
セミナーを始める前の参加者へのアンケートでは、ほとんどの人が現在撮影の対象としては主に「旅行先での風景」と答えていた。それを受けて、鶴田氏はDSC-F828などの広角端28mm(35mm判換算)に比べて、R1の広角端24mm(35mm判換算)が強みを発揮できるシチュエーションなのではと紹介した。
コンパクトデジカメなどでは、ほとんどプログラムモードでの撮影となるが、DSC-R1のようなカメラはマニュアル機能が充実している。そこで鶴田氏の解説はシャッター優先モードをはじめとして、いくつかの撮影機能を駆使した撮影方法に力点をおいたものだった。
まず、大判CCDである利点を生かして、特にボケ味を重視した表現を心がけてほしいとし、そのために絞りを開放にした上でできるだけ望遠側で撮影すること。その際近くのものを被写体とした時ほど背景のボケ味が大きくなるという説明があり、実際に参加者はDSC-R1を操作しながら花の撮影を行なった。
今回は会場の照明が十分ではなかったため「DSC-R1」の感度をISO800にして撮影することになった。そのため記者が撮影した写真も全て感度はISO800となっている。
※作例データは、記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。
【DSC-R1で撮影】3,888×2,592 / 1/15秒 / F4.8 / 0EV / ISO800 / WB:オート / 71.5mm
【DSC-R1で撮影】3,888×2,592 / 1/13秒 / F4.8 / 0EV / ISO800 / WB:オート / 58.7mm
次に、絞りとシャッタースピードの関係を踏まえてのプログラムシフト機能や、長時間露出についての説明があった。DSC-R1は3分までのタイム露出(一眼レフカメラのバルブに相当)が行なえるので、夜景をきれいに撮影することもできるという。会場の照明を落として、参加者は実際にタイム露出を体験した。
さらにマクロ機能の説明があり、カメラの設定をマクロモードにしての撮影になった。ズームを望遠側にするとかなり大きく写すことができる。また、クローズアップレンズも用意され、各自ミニカーなどの接写を試した。DSC-R1には「フレキシブルスポットAF」という機能があり、AFのフォーカスポイントを液晶モニター、またはEVF上でほぼ自由な位置に移動させることができる。この機能が被写界深度が特に浅くなるマクロ撮影時には、構図を保ちながらフォーカスを合わせたい位置に移動させると大変便利で、大いに活用できると感じた。
わからない点がある人には、その場で説明してもらえる
DSC-R1で実際に撮影を体験
このほかにも、ホワイトバランスの設定、ヒストグラムの見方、写真の明るさを被写体に近づけるための露出補正や、人物撮影時に逆光の場合日中シンクロをすることなどの説明を受けた。
この後、ソニーのフォトストレージ「HDPS-M10」の説明があり、セミナーの中で撮影した画像をフォトストレージに移す作業を行なった。
「HDPS-M10」は40GBのHDDを搭載しており、メモリースティックとCFからデータを移すことができる。操作は、ストレージ本体にメモリーカードを差し込んでコピーボタンを押すだけ。そこからUSB接続で「VAIO VGC-RC50」に転送し、ディスプレイに表示させた。
フォトストレージ「HDPS-M10」
右側面。電源端子とUSB端子
左側面。メモリースティックおよびCFスロット
セミナーの最後に、当日撮影した写真の中から選んだものを、ソニーのデジタルフォトプリンタ「DPP-FP50」を使って印刷を行なった。「DPP-FP50」はPictBridgeに対応しており、DSC-R1と直接接続してプリントすることができる。
デジタルフォトプリンタ「DPP-FP50」
参加者からは、「オートモードとプログラムモードはどう違うのか」や、「プログラムシフトを行なった際に絞りが開くと被写界深度も変わってしまうのか」などの質問があがった。
DSC-R1の外観
当日使用した機材
ソニーマーケティングでは、今後もこのような講座を「ITエンターテイメントセミナー」として積極的に開催していくとしている。撮影テクニックの他、フォトレタッチやブログの作り方などのセミナーを用意しているという。
今後のDSC-R1のセミナーの予定は、2月4日(満席)、3月11日(受付締め切り3月4日)。定員は12名で、場所は今回と同じ銀座ソニービル。
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URL
ソニー
http://www.sony.co.jp/
「DSC-R1」デジタルフォトセミナー
http://www.sony.jp/event/iteseminar/topics/r1/
ITエンターテイメントセミナー
http://www.sony.jp/event/iteseminar/index.html
製品情報 「サイバーショット DSC-R1」
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-R1/
製品情報 HDDフォトストレージ「HDPS-M10」
http://www.sony.jp/products/Consumer/Peripheral/HDPS/HDPS-M10/
製品情報 デジタルフォトプリンタ「DPP-FP50」
http://www.sony.jp/products/Consumer/Peripheral/DPP/fp50/
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( 本誌:武石 修 )
2006/01/30 18:59
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