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オリンパス、コントラストAFやボディ内手ブレ補正に対応した「E-520」


E-520レンズキット。付属するレンズはZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6
 オリンパスは、ライブビュー時のコントラストAFに対応したデジタル一眼レフカメラ「E-520」を5月末に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、ボディのみが8万円前後、レンズキットが9万円前後、ダブルズームキットが11万円前後の見込み。

 レンズキットには「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」が付属。ダブルズームキットには、レンズキットに加えて「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6」が付属する。

 2007年6月発売の「E-510」の後継機種。4月に発売した「E-420」と同様、2.7型液晶モニター、ライブビュー用のコントラスト検出式AF、連写性能の向上などを図った。補正効果約4段分を謳うボディ内手ブレ補正機構、ダスト対策のSSWF(超音波防塵フィルター)など、E-510の主だった特徴はそのまま継承する。

 E-420との主な違いは、ボディ内手ブレ補正を搭載していること。また本体右手側に、リチウムイオン充電池「BLM-1」を収納したグリップを備える。E-420にないFnボタンなどのダイレクトボタンを備えるほか、本体の厚みやペンタ部の意匠がE-420と異なるものの、基本仕様は両機種ともにほぼ同じ。新デザインになったコントロールダイヤルやモードダイヤルも、E-420と同一の形状を採用する。





 撮像素子として、E-420と同じく、新規開発の4/3型有効1,000万画素Live MOSセンサーを採用。マウントはフォーサーズ規格に準ずる。画像処理エンジン「TruePic III」との組み合わせで、最上位機種「E-3」と同等の高画質を実現したという。また、オートホワイトバランスのアルゴリズムを見直し、「ばらつきのない安定したホワイトバランスを実現した」としている。

 ライブビュー機能はE-420と同等。「ハイスピードイメージャAF」、「ハイブリッドAF」、「全押しAF」の3種類を選択できる。このうちハイスピードイメージャAFは、いわゆるコントラスト検出式。シャッターボタン半押しでAF動作が始まり、合焦まで液晶モニターのブラックアウトがない。被写体を写したままでのフォーカスロックも可能。測距点も光学ファインダー使用時の3点から、11点に増加する。

 また、E-420と同じく顔検出AFにも対応。最大8人までの顔を検出する。その際、背景と顔の露出を最適にコントロールするという「フェイス&バックコントロール」も利用できる。また、撮影前に露出補正とホワイトバランスの変化を4画面のサムネイルで確かめられる「パーフェクショットプレビュー」も装備している。

 なお、ハイスピードイメージャAFが利用できるオリンパス製交換レンズは、E-420と同じく「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」、「ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8」、「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6」の3本。加えてパナソニックは4月、「D Vario-Elmar 14-50mm F3.8-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」、「D Vario-Elmar 14-150mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」、「D Summilux 25mm F1.4 ASPH.」について、コントラストAF機能におけるオリンパス製ボディとの相互利用を発表。E-420でのコントラストAF動作を保証している。


ダブルズームキット付属のZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6を装着したところ E-520にZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4-5.6を装着したところ

 液晶モニターは、E-510の2.5型約23万ドットから、2.7型約23万ドットの半透過型TFT「ハイパークリスタルII液晶」になった。視野角は上下左右176度。表面に反射防止マルチコートを施したほか、新たに再生時の色温度調整機能も搭載する。

 またE-3、E-420と同じく、新たに「ワイヤレスRCフラッシュシステム」をサポート。「FL-50R」、「FL-36R」による多灯ライティングが外部コマンダーなしで行なえる。連写速度は約3枚/秒から約3.5枚/秒に向上。E-3のアルゴリズムをフィードバックし、C-AF(コンティニュアスAF)の動体追随性も強化したという。

 CIPA規格準拠の撮影可能枚数は約650枚。本体サイズは136×68×91.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約475g。

 なおオリンパスは、E-520専用の防水プロテクター「PT-E05」を今夏に発売する予定。水深40mまでの耐圧仕様で、既発売のレンズポートと組み合わせることで、オリンパス製レンズを装着できる。価格は未定。

 水中撮影用外部ストロボ「UFL-2」も今夏に発売する。ワイヤレスRCフラッシュシステムを採用し、PT-E05と光ファイバーケーブルで接続。ボディ背面の液晶モニターで、多灯ストロボの設定が容易に行なえるという。スレーブオート発光にも対応し、スレーブモードなどでも使用できる。価格は未定。


PT-E05 UFL-2
現行機種との比較(主な仕様)

  E-520 E-510 E-420 E-3
発売時期 2008年5月 2007年6月 2008年4月 2007年11月
店頭価格(発売時、ボディのみ) 8万円前後 11万円前後 6万円前後 20万円前後
撮像素子 タイプ LiveMOS ハイスピード
LiveMOS
有効画素数 1,000万 1,010万
サイズ 17.3×13mm
最高感度 通常設定 ISO1600 ISO3200
手ブレ補正機構 形式 撮像素子シフト式 撮像素子シフト式
最大有効
補正範囲
4EV 5EV
ダスト対策 SSWF(超音波防塵フィルター)
ハイスピードイメージャAF
防塵防滴
ファインダー 視野率 約95% 約100%
倍率 約0.92倍 約1.15倍
アイポイント 約14mm 約20mm
スクリーン 固定式 交換式
アイピース
シャッター
別付 内蔵
位相差AF測距点 3点 11点
シャッター 最高速度 1/4,000秒 1/8,000秒
ストロボ
同調速度
1/180秒以下 1/250秒以下
連写 撮影速度 約3.5枚/秒 約3枚/秒 約3.5枚/秒 約5枚/秒
連続撮影
(RAW)
8枚 16枚
液晶モニター サイズ 2.7型 2.5型 2.7型 2.5型
ドット数 約23万画素
バリアングル 上下左右
メディア
スロット
CF
xD
内蔵ストロボ GN GN12 GN13
コマンダー機能
電源 使用電池
(本体のみ)
BLM-1 BLS-1 BLM-1
バッテリー
グリップ
HLD-4
本体サイズ 136mm 129.5mm 142.5mm
奥行 68mm 53mm 74.5mm
高さ 91.5mm 91mm 116.5mm
重量(本体のみ) 約475g 約470g 約380g 約810g



URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.olympus.co.jp/jp/news/2008a/nr080513e520j.cfm
  製品情報
  http://olympus-imaging.jp/product/dslr/e520/

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( 本誌:折本 幸治 )
2008/05/13 14:03
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