|
|
|
|
最新ニュース |
|
|
【 2016/01/26 】 【 2016/01/25 】 【 2016/01/22 】 【 2016/01/21 】 【 2016/01/20 】
|
|
|
|
|
|
|
オリンパス、コントラストAFや顔検出に対応した「E-420」
|
|
|
|
|
|
|
|
E-420ダブルズームキット。付属するレンズは、「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」と「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6」
|
オリンパスは、世界最小のデジタル一眼レフカメラ「E-420」を4月中旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、ボディのみが6万円前後、「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」が付属する「E-420レンズキット」が7万円前後、レンズキットに「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6」が付属する「E-420ダブルズームキット」が9万円前後の見込み。
2007年4月発売の「E-410」の後継機種。液晶モニターを2.5型から2.7型に大型化したほか、ライブビュー時のコントラストAFなどを追加している。外観に大きな変更はないものの、グリップの突出部が大きくなり、コントロールダイヤルやモードダイヤルのデザインが変化している。背面のボタン類は、グレーからブラックに塗装が変わった。
E-410と同様、センサーユニット前に設けたSSWF(スーパーソニックフィルター)による、ダストリダクションシステムを搭載。主要な設定を背面液晶モニターに一覧表示し、OKボタンや十字ボタンで設定を変更できる「スーパーコントロールパネル」など、E-410の主要機能を引き継ぐ。E-3やE-510が装備するボディ内手ブレ補正は、「小型化を優先させたコンセプトのため」(オリンパス)、今回も非搭載となる。
■ ライブビュー時は顔検出AF/AEに対応
同社のデジタル一眼レフカメラとして、初のコントラストAFを搭載。ミラーダウンを伴わずに測距することから、同社では「ハイスピードイメージャAF」(メニューではイメージャAF)と呼ぶ。シャッターボタン半押しで測距動作を開始し、押し込むことで露光する。ライブビューを使わないときの操作と変わらないのが売りという。シャッターボタン半押しでのフォーカスロックも可能。なお、これまでライブビュー時のAFは、AF-ONボタン、またはAEL/AFLボタンで測距を開始していた。
ただしイメージャAFは、現時点ではZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6、ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6、ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8(4月中旬発売)でしか利用できない。イメージャAF設定時にこれら以外のレンズを装着すると、自動的に「ハイブリッドAF」となり、シャッターボタン半押しでおおよそのピント合わせを行ない、その後シャッターボタンを押し込むことで、AFセンサーによる位相差AFが作動する。シャッターボタン半押しである程度のAF動作が行なわているため、これまでの位相差AFに比べると、押し込んでから撮影までの時間は短い。フォーカスロックはAEL/AFLボタンを押しながら行なう。
また、メニューから「全押しAF」を選ぶと、コントラストAF対応の3本であっても、位相差AFでの測距となる。この場合はシャッターボタン半押しでのピント合わせは行なわれず、シャッターボタンを全押しすると位相差AFが作動し、シャッターが切れる。全押しAFでもフォーカスロックは可能で、ハイブリッドAFと同じく、AEL/AFLボタンを使用する。
なお、イメージャAFでの測距点は11点。ハイブリッドAF、全押しAFの測距点は、光学ファインダー使用時と同じ3点となる。
|
|
透過図
|
断面図(側面から)
|
|
断面図(底面から)
|
ライブビュー時には、最大8人までの顔検出AF/AEも可能。検出用に専用ハードウェアを実装し、「高速かつ正確な検出が可能」としている。さらに2007年11月発売の「E-3」と同じく、階調メニューに「オート」を追加。SAT(シャドー・アジャストメント・テクノロジー)により、ハイライトとシャドウ部をバランス良く再現し、目で見た光景に近い自然な再現を行なうという。SATの効果はライブビューにも反映される。顔検出AF/AEとの組み合わせも可能で、顔と背景の両方の明るさを最適化する「フェイス&バックコントロール」が利用できる。顔検出AF/AEのON/OFF切替は、十字ボタン左で可能。
さらに、μシリーズなどと同様の「パーフェクトショットプレビュー」を搭載した。撮影前、液晶モニターに補正のシミュレーションを4画面で表示するもの。露出補正とホワイトバランスの2種類を選択できる。
コントラストAFを含むすべてのフォーカスモードでフォーカス枠の移動や拡大表示が可能。視野率も100%を維持する。従来通り、露出補正ホワイトバランスも表示に反映できる。ただし、C-AF(コンティニュアスAF)は設定できない。
■ 液晶モニター、連写速度などがスペックアップ
撮像素子は、有効1,000万画素の4/3型LiveMOSセンサー。有効が素数に変化はないが、新規に開発した素子となる。主にダイナミックレンジが向上したという。
液晶モニターは、2.7型約23万ドットの「ハイパークリスタルII」。半透過型のTFTで、従来よりコントラストを高め、表示できる色域を拡大している。液晶モニターの色温度調整も可能になった。
また、連写性能を3枚/秒から3.5枚/秒に高速化。さらに内蔵ストロボにコマンダー機能を設け、E-3から採用が始まった「ワイヤレスRCフラッシュシステム」に対応する。3グループ、4チャンネルの対応ストロボを制御可能。
|
|
新規開発の4/3型LiveMOSセンサー
|
ファインダー内表示
|
メニュー構成は、機能別にグループ化を図ったスタイルになった。ほぼE-3と同様で、「SHQ」、「HQ」といった画質モードの表記は、「L」、「M」、「S」に変更されている。また、シーンセレクトAEから、水中関連が省略された。オプションに防水プロテクターの設定はない。
そのほかの仕様はE-410を踏襲。ファインダーは視野率約95%、約0.92倍(35mm判換算で約0.46倍)、アイポイント約14mm。記録媒体はCF、Microdrive、xDピクチャーカード。
電池はE-410と同じくリチウムイオン充電池の「BLS-1」。本体サイズは129.5×53×91mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約380g(本体のみ)。
現行機種との比較(主な仕様)
| E-420
| E-410
| E-510
| E-3
|
発売時期 |
2008年4月 |
2007年4月 |
2007年6月 |
2007年11月 |
店頭価格(発売時、ボディのみ) |
6万円前後 |
9万円前後 |
11万円前後 |
20万円前後 |
撮像素子 |
タイプ |
LiveMOS |
ハイスピード LiveMOS |
有効画素数 |
1,000万 |
1,010万 |
サイズ |
17.3×13mm |
最高感度 |
通常設定 |
ISO1600 |
ISO3200 |
手ブレ補正機構 |
形式 |
― |
撮像素子シフト式 |
有効補正範囲 |
― |
4EV |
5EV |
ダスト対策 |
SSWF(超音波防塵フィルター) |
ライブビュー時のコントラストAF |
○ |
― |
防塵防滴 |
― |
○ |
ファインダー |
視野率 |
約95% |
約100% |
倍率 |
約0.92倍 |
約1.15倍 |
アイポイント |
約14mm |
約20mm |
スクリーン |
固定式 |
交換式 |
アイピース シャッター |
別付 |
内蔵 |
位相差AF測距点 |
3点 |
11点 |
シャッター |
最高速度 |
1/4,000秒 |
1/8,000秒 |
ストロボ 同調速度 |
1/180秒以下 |
1/250秒以下 |
連写 |
撮影速度 |
約3.5枚/秒 |
約3枚/秒 |
約5枚/秒 |
連続撮影 (RAW) |
8枚 |
16枚 |
液晶モニター |
サイズ |
2.7型 |
2.5型 |
ドット数 |
約23万画素 |
バリアングル |
― |
上下左右 |
メディア スロット |
CF |
○ |
xD |
○ |
内蔵ストロボ |
ガイドナンバー |
GN12 |
GN13 |
コマンダー |
○ |
― |
○ |
電源 |
使用電池 (本体のみ) |
BLS-1 |
BLM-1 |
バッテリー グリップ |
― |
HLD-4 |
本体サイズ |
幅 |
129.5mm |
136mm |
142.5mm |
奥行 |
53mm |
68mm |
74.5mm |
高さ |
91mm |
91.5mm |
116.5mm |
重量(本体のみ) |
380g |
375g |
470g |
810g |
【お詫びと訂正】記事初出時、パーフェクトショットプレビューで露出補正、ホワイトバランス、ピクチャーモード、階調設定の4種類が選択できると記載いたしましたが、正しくは、露出補正とホワイトバランスの2種類です。(記事掲載後、オリンパスによるニュースリリースの訂正があったため、記事本文も訂正いたしました)
また表中で、E-410の発売時期を2007年11月、E-3のの発売時期を2007年4月と記載いたしましたが、それぞれ正しくはE-410が2007年4月、E-3が2007年11月です。お詫びして訂正いたします。
■ URL
オリンパス
http://www.olympus.co.jp/
ニュースリリース
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2008a/nr080305e420j.cfm
製品情報
http://olympus-imaging.jp/product/dslr/e420/
オリンパスE-410関連記事リンク集(前モデル)
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2007/03/12/5811.html
( 本誌:折本 幸治 )
2008/03/05 15:07
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。
|
|
|
|
|
|