キヤノンは17日、新画像処理エンジン「DIGIC4」を搭載したコンパクトデジタルカメラ5機種を発表した。本ページでは、5機種が共通して搭載するDIGIC4の特徴をまとめてみた。
17日発表のDIGIC4搭載モデルは次の通り。
製品名 |
発売時期 |
価格 |
店頭予想価格 |
IXY DIGITAL 3000 IS |
9月下旬 |
オープンプライス |
45,000円前後 |
IXY DIGITAL 920 IS |
40,000円前後 |
PowerShot G10 |
10月中旬 |
60,000円前後 |
PowerShot SX1 IS |
12月 |
70,000円前後 |
PowerShot SX10 IS |
10月中旬 |
55,000円前後 |
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IXY DIGITAL 3000 IS
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IXY DIGITAL 920 IS
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PowerShot G10
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PowerShot SX1 IS
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PowerShot SX10 IS
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■ 「サーボAF」で被写体を追尾
DIGIC4の新機能としては、まず「サーボAF」が挙げられる。他社の機能でいえば「追尾AF」などに類似するもので、シャッターボタンを半押ししている間、被写体が動きつづけてもピントを合わせ続けるというもの。シャッターボタンを全押しすると、すぐに画像記録を行なう。
なお、DIGIC IIIでは「モーションキャッチテクノロジー」という名称で動き検出を行なっていたが、被写体の動きに合わせてISO感度を上下させる機能にとどまっていた。モーションキャッチテクノロジー自体は今回も搭載。DIGIC4の処理能力により高速・高精度化したことが、サーボAFに繋がったという。
またDIGIC4では顔検出の速度が向上。横顔や斜め顔にも対応し、モーションキャッチテクノロジーと合わせ、顔追尾能力がさらに高まっている。人物がフレームに入った2秒後にシャッターを切る「顔セルフタイマー」もDIGIC4からの新機能だ。
さらに「暗部補正」も搭載。これまでISO感度の上昇やストロボ発光で対応していた逆光時の人物なども、自動補正で明るくできる。人物が構図にない場合でも、カメラが暗いと判断した場合は、自動で補正を行なうという。再生時の補正にも対応し、「強」、「中」、「弱」からレベルを選択できる。
画質面では、ノイズ低減処理レベルを向上させ、高感度時の画質向上を図ったという。ISOオートの上限はISO400になった。また、ノイズ低減処理が高速化したことで、高感度での連写や、低感度時でのノイズ低減処理が可能になった。
動画関連にもアップデートが存在する。AVIからH.264によるMOVへと変更したことで、データサイズが約60%に低減。さらに、キヤノン初のCMOSセンサー搭載モデル「PoweShot SX1 IS」では、1,920×1,020ピクセルのフルHD動画が可能になった。
各機種の詳細は下記の機種別ページで掲載しているので、参照されたい。
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( 本誌:折本 幸治 )
2008/09/17 13:08
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