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キヤノン、60インチ用紙対応の大判インクジェットプリンタなど


　キヤノンは、大判インクジェットプリンタ「imagePROGRAF(イメージプログラフ) iPF9000S」と「同iPF8000S」を9月下旬に発売する。価格はそれぞれ、199万2,900円と62万7,900円。対応OSはともにWindows 2000/XP/Server2003/Vista、Mac OS 9.1、Mac OS X 10.2.8以降。


iPF9000S iPF8000S

　いずれも8色インクシステムを採用した「8色シリーズ」の製品。出力センター、ポスター出力、屋内外用のサイン・ディスプレイなどに対応する業務用プリンタ。用紙自動巻取り装置も標準で装備する。

　iPF9000Sは、60インチ用紙に対応し、メモリ容量は640MB。iPF8000Sは44インチ用紙に対応し、メモリ容量は384MB。対応用紙のサイズと搭載メモリ容量以外の機能は同様。

　HDD非搭載ながら12色インクシステムを採用する「12色シリーズ」のiPF9000(209万7,900円、60インチ用紙対応)とiPF8000S(68万400円、44インチ用紙対応)は併売される。

　最高解像度は2,400×1,200dpi。給紙方法は、前面からの手差し、またはロール紙に対応。最大印刷可能長は18m。インターフェースはUSB 2.0、IEEE1394、Ethernet。容量80GBのHDDを搭載する。

　顔料インク「LUCIA（ルシア）」の8色インクを採用する。シアン、フォトシアン、フォトマゼンタの各色を2つのプリントヘッドに対称に配置し、吐出するインクの色の順序を双方向印刷時の往路と復路で同じにすることで、インクを重ねる順番によって生じる発色の違いを抑制し、安定した画像出力を実現したという。また、照明の違いによる見え方の違いを補正する「環境光補正プリント」機能により、出力物の使用場所に合わせた好ましいプリントが行なえるという。


　イメージプロセッサー「L-COA（エルコア）」の処理で、最小4plインク滴を高速に吐出することで、プリント作業にかかる時間を短縮した。なお、フォト光沢紙＋標準設定でA0サイズをプリントすると、iPF9000SとiPF8000Sは、1枚/約4.9分とiPF9000とiPF8000の約6.7分より1分48秒ほど高速化している。

　大きさと重さは、PF9000Sが2,299×766×1,144(幅×奥行き×高さ)で約162kg(本体＋スタンド)、iPF8000Sが1,893×975×1,144mmmm(本体＋スタンド＋バスケット込)で約140kg(同)。

　プリントワークフローを効率化する「Digital Photo Front-Access」やポスター作製用の「PosterArtist 2007」(10万2,900円、別売)などのソフトウェアも用意される。



■ ＵＲＬ
　 キヤノン
　 http://canon.jp/
　 ニュースリリース(iPF9000S/iPF8000S)
　 http://cweb.canon.jp/newsrelease/2007-08/pr-ipf9000s.html
　 製品情報（iPF9000S/iPF8000S)
　 http://cweb.canon.jp/imageprograf/lineup/ipf8000s/

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（ 本誌：織原 博貴 ）
2007/08/27 17:14
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