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キヤノン、「EOS 5D Mark II」など発表会を開催

〜山田優さん・蒼井優さん・夏帆さんが登場

 キヤノンは17日、デジタルカメラ秋モデル第2弾の発表会を都内で開催した。デジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark II」や交換レンズ「EF 24mm F1.4 L II USM」のほか、コンパクトデジタルカメラ5機種などを発表した。

 各製品の詳細は別記事に掲載した。ここでは、発表会の模様をお伝えする。


同時発表のレンズ「EF 24mm F1.4 L II USM」を装着した「EOS 5D Mark II」 会場の様子

画質・性能を徹底的に改良

キヤノンイメージコミュニケーション事業本部長の真栄田雅也氏
 キヤノンイメージコミュニケーション事業本部長の真栄田雅也氏は、「画質、性能を徹底的に改良した。大きなセンサーでのボケ表現など、フルサイズならではの豊かな世界を実現できる。EOS 5Dの後継モデルとして、満足してもらえるカメラに仕上がった」とEOS 5D Mark IIを紹介した。

 新開発となる有効2,110万画素の35mmフルサイズCMOSは、マイクロレンズの開口率向上、カラーフィルターの透過性アップ、センサー自体の対ノイズ製を高めたことにより、従来モデル比でノイズを約30%低減したという。また、映像エンジンにはDIGIC4を搭載。従来機より処理速度を約1.3倍高速化し、高感度ノイズ低減機能を向上させた。

 ボディは、EOS 5Dより贅肉をそぎ落としたデザインとしており、シャープさを強調したという。


ペンタ部は、EOS-1Ds Mark IIIなどと似たエッジが入る ファインダー右下にスピーカーを備える

グリップ部には、UDMA対応のCFスロットを装備 前モデルより防塵防滴性能を向上させたという

バッテリーは新たに「LP-E6」を採用 これまで最上位モデルにしかなかった、バッテリーの劣化度表示が可能になった

 EOS 5D Mark IIでは、同社のデジタル一眼レフカメラとして初めて動画撮影機能を搭載した。デジタル一眼レフカメラによる動画撮影の特徴として真栄田氏は、“夜景のような暗いシーンでの低ノイズ撮影”、“静止画と同様に、背景をぼかした描写”、“マクロレンズや魚眼レンズなど交換レンズの特徴を活かした撮影”の3点を挙げた。

 動画はライブビューモードから撮影でき、フルHDでの記録が可能。動画撮影中に静止画を撮影することもできる。動画の記録形式はH.264(MPEG-4 AVC)形式。フルHDでは12分の撮影が可能。ピクチャースタイルやホワイトバランスを動画に適用できる。一方、感度や絞りを任意に設定することはできない。動画の露出は、サブ電子ダイヤルで変更可能。なお、動画撮影中のフォーカスはマニュアルが実用的との説明を受けた。再生時のスムーズさからフレームレートは30fpsを採用した。本体での動画再生時は、再生速度を変えるすることも可能。

 音声はカメラ前面のモノラルマイクで録音できる。マイク端子を備え、市販のステレオマイクを装着した場合にはステレオで収録できる。マイク端子はプラグインパワーにも対応する。音声の記録形式はリニアPCMで、サンプリングレートは44.1KHz。

 動画撮影のデジタルビデオカメラとの棲み分けについては、「長い目で見ると、動画も静止画も同じレベルになってくる。ユーザーのチョイスで、いろいろな用途に対応できるようにしている」(真栄田氏)。また、技術開発の方向として、静止画と動画という区別はなくなりつつあるという。いろいろな方向から提案していきたいとしている。


ライブビュー設定画面。動画撮影中に、静止画を撮ることが可能 ライブビュー時の画面

動画記録 フルHD動画のデモを実施

マイク端子(左下)を新たに備えた

EOS 50Dと同様にクイック設定画面を搭載
 他社の35mmフルサイズセンサー搭載モデルに、画素数、連写コマ速で下回っているが? との質問には、「画素数とコマ速は重要だが、EOS 5D Mark IIで訴求したいのは画質。明るいところから暗所まで、かなりノイズを抑えた画像を提供できる。トータルバランスでは、決して劣るものではない。EOS 5D Mark IIから出る画像でライバル機と比較して欲しい」(真栄田氏)と自信を覗かせた。

 他社デジタル一眼レフカメラとの差別化については、「競争の方向性として、一眼、コンパクト問わず、カメラの達成すべき最大の目標は画質であると理解している。ただ、撮影領域が明るさ、距離、時間軸(動画)とすべての性能における競争になっている。さらに性能に磨きを掛けていきたい」と説明。「競争激化は市場が元気な証拠」とも述べた。


新開発の35mmフルサイズCMOSセンサー ペンタプリズムも新開発。視野率が98%になった

シャッターユニット 外装を外したところ

画像を無線または有線LANで転送できるワイヤレストランスミッター「WFT-E4」 WFT-E4をEOS 5D Mark IIに装着したところ

EF 24mm F1.4 L II USM
 また、大口径超広角レンズEF 24mm F1.4 L II USMについては、「1997年の発売以降、報道分野などで10年間活躍してきた。しかし、デジタル時代に対応する高画質化が求められていた」(真栄田氏)と開発の背景を話した。

 EF 24mm F1.4 L II USMは、「SWC」(Subwavelength Structure Coating)と呼ぶ新反射防止技術を採用したのが特徴。従来に比べて、ゴーストやフレアの発生を大幅に低減可能という。

 広角レンズで必要となる曲率の大きなレンズエレメントの場合、一般的な蒸着によるコーティングでは、均一な薄さにコートすることが困難だった。SWCは、ガラス面にアルミナ(酸化アルミニウム)の微細な結晶構造物を並べる技術。曲率の大きな面でも均一な厚さにコートを形成できる。今回、撮影用レンズとして初めて実用化した。加工コストは蒸着コートより高いとしているが、今後、広角レンズに投入していくという。


1枚目のレンズの内側にSWCを施した SWCの原理

SWCにより大幅にゴーストやフレアを抑えた 手前はSWCを施したレンズ、奥は蒸着コーティングのレンズ

 EOS 5D Mark IIのコミュニケーションパートナーには、石橋睦美氏、十文字美信氏、米美知子氏を採用。風景写真を中心に活躍している3人で、今までにない表現力を伝えていくとしている。


EOS 5D Mark IIのコミュニケーションパートナー キットモデルとして設定している「EF 24-105mm F4 L IS USM」を装着したところ

コンパクトデジタルカメラ


PowerShot G10。PowerShot G9からフルモデルチェンジし、広角28mmに対応 光学ファインダーも引き続き採用する

ISOダイヤルの上にモードダイヤルを配した。また、露出補正ダイヤルを新たに設けた PowerShot G10用速写ケースを用意

ネット限定で、カラフルな速写ケース(ストラップセット)とレンズリング3種類(いずれもPowerShot G10用)を発売。

フルHD動画に対応した高倍率モデル「PowerShot SX1 IS」(右)と「PowerShot SX10 IS PowerShot SX1 IS/SX10 ISには、新たにボイスコイルモーターを採用


IXY DIGITAL 3000 IS(シルバー) IXY DIGITAL 3000 IS(ブラック)


IXY DIGITAL 3000 ISの限定モデル。ネットで500台のみ販売 背面

限定モデルには、専用ストラップやケースを同梱する IXY DIGITAL 920 IS。左からゴールド、シルバー

IXYシリーズのイメージキャラクターにオダギリジョーさんを引き続き採用 IXY DIGITAL 920 ISのTVCMでは、中島美嘉さんの曲をバックにオダギリジョーさんが出演する

エントリーからプロ機まで盤石なラインナップ

キヤノンマーケティングジャパン代表取締役社長の村瀬治男氏
 キヤノンマーケティングジャパン代表取締役社長の村瀬治男氏は、「例年、この時期にプリンターを発表するのが恒例だが、“写真の入り口から出口まで”と“入門からプロまで”を理解してもらうために、カメラとプリンタを同時に発表した。デジタル一眼レフカメラ、コンパクトデジタルカメラ、インクジェットプリンターは、キヤノンのコア事業であって、絶対に負けられない分野」と意気込みを述べた。

 「“5”という数字は、フィルム時代から中級機として思い入れのある数字。今思うと、EOS 5Dは“普及価格帯で35mmフルサイズ”という市場を開拓してきたモデル。銀塩とデジタルの垣根を取り払い、デジタルを加速させたといっても過言ではない」と述べた。「感光材料の値上げ、環境意識の高まりでアナログが衰退するのは避けられないが、銀塩カメラに親しんできたきたユーザーの楽しみまで衰退させることはできない」とし、デジタル導入のベストサポーターでありたいとの立場を示した。

 また、「EOS 5D Mark IIの投入で、エントリーモデルからプロ機まで盤石なラインナップが揃った。2008年はデジタル一眼レフカメラで国内シェア45%を取りトップになる」と目標を語った。上半期のシェアはニコンと拮抗しているが? との指摘には、「EOS学園など、買った人がスキルを上げられる場の提供など総合的なサポートが重要。シェアは1年という長丁場で見ており、“12月31日にはナンバーワンになる”というシナリオでやっている」と話した。


デジタル一眼レフカメラの国内規模とシェア シェア45%でトップを目指す

コンパクトデジタルカメラでは、5年連続の国内ナンバー1を狙う
 2008年のコンパクトデジタルカメラの国内市場は、約1,000万台と予測。2008年は20%以上のシェアが目標で、5年連続のシェアトップを狙う。

 なお村瀬氏は、「写真の鑑賞手段として、テレビのようなものを用意するかはコメントできない」としながらも、「ある意味で、将来の方向を示唆している」と話した。


山田優さん・蒼井優さん・夏帆さんがエンジョイフォトをアピール

左から夏帆さん、山田優さん、蒼井優さん
 インクジェットプリンターのコミュニケーションパートナーには、2007年に引き続き山田優さん、蒼井優さん、夏帆さんの「3姉妹」を採用。TVCMやカタログなどで活躍する。

 また3姉妹は、キヤノンが推し進める「エンジョイフォト」のアピールも行なう。エンジョイフォトは、「入力から出力まででデジタルフォトの楽しさを表現し、豊かな“くらし”の提案を行なう」考え方。


普段からよく写真を撮っているという山田優さん 蒼井優さんは、TVCMの撮影中に誕生日を祝ってもらったのが思い出とのこと 「学校の友達の写真をよく撮ります」と夏帆さん


URL
  キヤノン
  http://canon.jp/

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( 本誌:武石 修 )
2008/09/17 21:50
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