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EOS 5D Mark II
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キヤノンは、フルサイズCMOSセンサーを搭載するデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark II」を11月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は30万円前後の見込み。
「EF 24-105mm F4 L IS USM」と組み合わせたレンズキットも用意する。店頭予想価格は40万円前後の見込み。
2005年9月に登場したミドルクラスの「EOS 5D」をリニューアル。ライブビュー対応CMOSセンサー、3型液晶モニター、AF微調整機能などのトレンドを盛り込みつつ、フルサイズのCMOSセンサーをミドルクラスのボディで提供するという、ハイアマチュア層に向けたEOS 5Dのエッセンスは引き継いでいる。レンズマウントはEF。センサーダストをふるい落とす「セルフクリーニングセンサーユニット」を装備する。
また、同社のデジタル一眼レフカメラとして、初めて動画記録が可能になった。しかもフルHD記録に対応。12分までの記録が行なえる。
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同時発表の新レンズ「EF 24mm F1.4 L II USM」を装着したEOS 5D Mark II
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「EF 16-35mm F2.8 L II USM」とバッテリーグリップ「BG-E6」を装着したEOS 5D Mark II
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■ 有効2,110万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載
撮像素子は有効2,110万画素。EOS 5Dの有効1,280万画素から多画素化している。画素ごとのマイクロレンズギャップを縮小することで開口率を向上させ、さらにオンチップマイクロレンズからフォトダイオードまでの距離を短縮することで、集光率を強化したという。最高感度はISO25600。RAWは14bit記録。最大記録解像度は5,616×3,744ピクセル。2サイズのsRAWも選択できる。
映像エンジンには、2008年秋の新モデルから搭載が始まった「DIGIC4」を採用。処理能力の強化により、高感度撮影時のノイズ低減処理を進化させたという。
ファインダーは視野率約98%、倍率約0.71倍、アイポイント約21mm。フォーカシングスクリーンの交換も行なえる。標準装備の「Eg-A」、方眼「Eg-D」、F2.8より明るいレンズ向けの「Eg-S」の3タイプ。いずれも新開発で、Eg-Sはスーパープレシジョンタイプとなる。
ほかのEOS Digitalと同様、「高輝度側・階調優先」や「オートライティングオプティマイザ」を装備。主にダイナミックレンジ関連の自動制御を行なうもので、後者はコントラストの調整やストロボ光量不足などもカバーする。
また、同じく今秋に発表した「EOS 50D」と同様、「レンズ周辺光量自動補正」を備えている。これまで付属の現像ソフト「Digital Photo Professional」で補正していた周辺減光を、カメラ内で補正する。DIGIC4による機能のひとつで、JPEG画像に対応する。本体にはカメラ登録の26本分に加えて、約40本のレンズ補正データを登録可能。
液晶モニターはEOS 50Dと並ぶスペックの3型約92万ドット。記録メディアはCFで、UDMAに準拠する。バッテリーは新型のLP-E6になった。容量は従来のBP-511Aの約1.3倍(1,800mAh)。新たにカメラとの情報通信機能を装備し、1%単位の残容量、撮影回数、劣化度を確認できる。バッテリー登録機能により、使用履歴の確認も可能。
連写性能は3.9コマ/秒。EOS 5Dの3コマ/秒から速度が上がった。RAW+JPEGで約8枚、JPEGで約78枚の連続撮影能力を持つ。最高シャッター速度は1/8,000秒。作動耐久テスト約15万回をクリアしたという。
AFは9点+アシスト6点。中央にはクロスセンサーとF2.8対応センサーを備える。また、AFマイクロアジャストメント機能を搭載している。
本体サイズは、152×75×113.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約810g。背面には新たにAFスタートボタンを配置。外装はマグネシウム製で、ボタンやカードスロットにシーリングを処理を施すなど、防塵防滴機構を向上させたという。
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バッテリーグリップ「BG-E6」。2万9,400円
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ワイヤレストランスミッター「WFT-E4」。発売は11月下旬。価格は10万5,000円
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■ フルHD動画はH.264で記録
ライブビューは、位相差検出方式AFの「クイックモード」と、コントラスト検出式AFの「ライブモード」および「顔優先モード」。マニュアルフォーカスでの手動ピント合わせにも対応する。
ライブビューを活かした機能として、EOS Digital初の動画の記録に対応した。さらに解像度は1,980×1,080ピクセルのフルHD。さらに、ピクチャースタイルを適用することもでき、オリジナルスタイルでの動画記録も可能になる。本体搭載のHDMI端子から、対応テレビへのHD出力もサポート。
フルHDに加えて、640×480ピクセルの標準(SD)画質でも記録できる。コーデックはいずれもH.264。記録時間はフルHDで約12分、SDで約24分。
さらに、動画記録中の静止画撮影にも対応。シャッターボタンを押すと静止画を撮影できる。音声はボディ前面のマイクで集音。風切り音を自動的に低減するウインドカットを備える。また、外部マイクをつかった録音にも対応し、ステレオ記録も可能となっている。サンプリング周波数は、内蔵マイク、外部マイクとも44.1kHz。
僚誌「AV Watch」の取材によると、動画中のAFについてキヤノンは、「AFモードがライブ/顔優先ライブモードの時は、動画撮影中にAFスタートボタンでAFが行なえる」としている。
ただし、「一時的にピントがぼけ、露出変化が生じること、またAF動作のためのモーター駆動音が録音されるため、動画撮影開始前にピント合わせを行なうことを推奨」している」とのこと。また、動画撮影でAFが動作するレンズは「AF機能のついているEFレンズであれば、得に条件はない」という。
■ 各種採用パーツ
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CMOSセンサー
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DIGIC4
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AFセンサー
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シャッターユニット
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【2008年9月18日】動画中のAFについてキヤノンのコメントを追加
【2008年9月17日】BG-E6、WFT-E4の価格情報を追加しました。
【2008年9月17日】製品写真を追加しました。
■ URL
キヤノン
http://canon.jp/
製品情報
http://cweb.canon.jp/camera/eosd/5dmk2/
ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2008-09/pr-eos5dmk2.html
■ 関連記事
・ キヤノン、フルサイズCMOS搭載のデジタル一眼レフ「EOS 5D」(2005/08/23)
( 本誌:折本 幸治 )
2008/09/17 15:03
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