キヤノン株式会社は26日、2007年度中間期連結決算(2007年1月1日~6月30日)を発表した。これによると売上高2兆1,667億円(前年同期比11%増、以下カッコ内は同じ)、営業利益3,889億円(14.9%増)、純利益は2,552億円(19.1%増)。上期純利益としては過去最高水準となった。
このうちデジタルカメラ/銀塩カメラ・レンズ/ビデオカメラで構成されるカメラ事業の売上高は5,196億円(12.9%増)、営業利益は1,373億円(26.3%増)。
デジタルカメラは、EOS Kiss Digital XやIXY DIGITAL、PowerShotシリーズの新製品により、前年同期比の売上高が16.2%増、台数が18%増となっている。また、デジタル一眼レフの好調によって銀塩カメラおよびレンズの売上高も12.5%増となった。
なお、デジタルカメラにおけるデジタル一眼レフの構成比は金額ベースで37%、台数ベースで13%。同社の売上におけるカメラ事業の構成比は24%。
インクジェットプリンタ、レーザープリンタなどで構成されるコンピュータ周辺機器事業の売上高は7,607億円(17.6%増)。インクジェットプリンタの売上げは前年同期比19.2%増。台数では単機能機が15%減となったが、複合機はPIXUS MP600の好調や消耗品に支えられて27%増となった。なおインクジェットプリンタにおける複合機の構成比は47%。
このほかオフィスイメージング機器は売上高6,324億円(8%増)、光学機器そのほかは2,006億円(2.3%減)。
上半期業績の好調を反映して、通期売上高予想が400億円上方修正され、4兆5,800億円となった。純利益は50億円下方修正されて5,000億円となったが、こちらは有形固定資産の償却方法が変更され、減価償却費が約670億円増加することを見込んだためとしている。
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キヤノン
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( 本誌:田中 真一郎 )
2007/07/26 21:10
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