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キヤノン、Kiss Digital Xなど好調で増収増益

~純利益は四半期ベースで過去最高を記録

 キヤノンは24日、2007年12月期第1四半期の連結業績を発表した。売上高は1兆397億9,300万円(前年同期比12.6%、以下同)、営業利益2,074億300万円(21.9%増)、純利益1,312億5,000万円。第1四半期として初めて売上高が1兆円を越えた。また、純利益は四半期ベースで過去最高。

 同社では増収の要因を、デジタルカメラ、カラーネットワーク複合機、プリンタなどが大幅に販売数量を伸ばしたことと、為替が円安に推移したためとしている。また利益面では、研究開発費が前年同期比8.6%増の729億円となったが、販売費や一般管理を低い水準に抑えたことなどで、純利益は四半期ベースで過去最高を記録した。

 カメラ事業は、売上高2,224億円(15.8%増)、営業利益605億3,000万円(37.4%増)。2006年発売のデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss Digital X」などの好調に加え、交換レンズの売上が拡大。また、コンタクトデジタルカメラでは2006年発売の「IXY DIGITAL 900 IS」を中心に売上を伸ばした。

 デジタルカメラにおける台数ベースの伸び率は前年同期比19%増。通期では14%増を見込む。デジタル一眼レフカメラがデジカメ全体に占める割合は金額ベースで36%、台数ベースで13%。通期では金額ベースで35%、台数ベースで13%を予想する。

 事務機事業は、売上高7,153億9,100万円(13.3%増)、営業利益1,765億1,100万円(16%増)。インクジェットプリンタは、単機能機の販売が減少した一方で、「PIXUS MP600」などの多機能モデルが販売数を伸ばした。加えて、消耗品の売り上げも増加し20.9%の増収となった。オフィスイメージング機器は、国内外でネットワーク複合機のカラー機へのシフトが続き、主力モデルを中心に販売が好調に推移。レーザービームプリンタもローエンド機を中心に好調な推移を見せ24.2%の増収となった。ビジネス情報機器は、国内のPC販売の減少などの影響を受け前年同期4.1%の減収となった。

 光学機器およびその他事業は、売上高1,019億5,900万円(1.9%増)、営業利益179億9,200万円(23.9%増)。液晶用露光装置は、パネルメーカーの投資が減退し減収となったが、半導体用露光装置が堅調に推移した。

 同社では、当四半期の業績を受け通期の業績予想を上方修正した。売上高は前回予想の4兆4,500億円から900億円増の4兆5,400億円、純利益は4,950億円から100億円増の5,050億円をそれぞれ見込む。



URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  決算概要(PDF)
  http://www.canon.co.jp/ir/results/2007/rslt2007q1j.pdf


( 本誌:武石 修 )
2007/04/24 21:25
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