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ニコン、映像・精機事業がともに好調、過去最高益に


 株式会社ニコンは10日、2007年3月期(2006年4月1日~2007年3月31日)の連結業績を発表した。精機事業で大幅な増益があり、売上高、利益とも過去最高を記録。中期経営計画の目標を前倒しで達成した。売上高は8,228億1,300万円(12.6%増、前期比、以下同)、営業利益は1,020億600万円(53.2%増)、純利益は548億2,400万円(89.4%増)。

 あわせて、配当予想を増額修正した。2006年11月に予想した年間13円から、同18円に修正する。

 デジタルカメラを含む映像事業は、売上高4,488億2,500万円(8%増)、営業利益456億7,800万円(32.9%増)。

 当期に投入したデジタル一眼レフカメラ「D80」や「D40」が売上を伸ばし、「D200」も好調を維持したという。出荷台数は、国内34万台、輸出175万台の計209万台。そのうちD40などを投入した下期が123万台と、上期より43%増えている。結果として2006年3月期に対し、56%の伸びを示した。

 交換レンズは、キット販売や高価格帯の製品が順調に推移した。前期比30%増の計264万台を出荷している。

 コンパクトデジタルカメラのCOOLPIXシリーズは、ブランド強化と認知向上のため3月にロゴを一新。「COOLPIX S500」をはじめ、拡販に努めたとしている。ただし出荷台数は伸び悩み、国内58万台、輸出534万台の計592万台(16.7%減)となった。

 映像事業における生産・販売体制の強化としては、デジタル一眼レフカメラおよび交換レンズの生産を担当するタイ工場を増強。さらに、韓国とオーストラリアで販売子会社を立ち上げた。なお、映像事業における当期の設備投資額は、前期の258億円に対して304億円と増額している。

 そのほかのセグメントは次の通り。精機事業が売上高2,919億1,200万円(20.5%増)、営業利益493億2,000万円(87%増)。インストルメンツ事業が売上高592億5,100万円(11.2%増)、営業利益51億2,200万円(25.4%増)。その他事業が売上高228億2,300万円(16.1%増)、営業利益21億200万円(9%増)。

 来期の見通しは、売上高9,000億円(9.4%増)、営業利益1,000億円(2%増)、純利益550億円(0.3%増)。中間期では営業利益4.6%減、純利益9.4%減を見込む。カメラ関連の出荷台数予想は、デジタル一眼レフカメラが250万台(19.6%増)、交換レンズが350万台(32.6%増)、コンパクトデジタルカメラが750万台(26.7%増)となっている。



URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  平成19年3月期決算短信(PDF)
  http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/ir/finance/pdf/2007/07_f_c_j.pdf

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( 本誌:折本 幸治 )
2007/05/10 17:26
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