株式会社ニコンは9日、2007年中間期の連結業績を発表した。売上高は3,772億8,500万円(前年同期比10%増、以下同)、営業利益440億2,900万円(55.1%増)、純利益231億8,800万円(147.4%増)。売上、利益とも過去最高を達成した。
デジタルカメラを含む映像事業は、売上高2,057億6,400万円(5%増)、営業利益188億6,500万円(21.8%増)。
デジタル一眼レフカメラでは「D200」が売上を伸ばし、「D70s」と「D50」も堅調に推移。9月に投入した「D80」も販売を伸ばした。あわせて、交換レンズも順調に推移。コンパクトデジタルカメラも拡販に努めたという。
また、デジタル一眼レフカメラと交換レンズの主力生産拠点「Nikon (Thailand)」の生産能力を増強すると同時に、生産体制の効率化を進め、コスト削減を実現したという。販売拠点では、欧州と中国を拡充し、韓国にも現地法人を設立した。
映像事業以外のセグメント別業績は次の通り。ステッパーなどの精機事業は、売上高1,355億3,900万円(17.1%増)、営業利益232億8,100万円(87.1%増)。インストルメンツ事業は、売上高264億3,000万円(12.3%増)、営業利益10億3,300万円(38.6%増)。その他事業が、売上高95億5,000万円(25.4%増)、営業利益10億7,800万円(前年同期は9,100万円)。
通期の業績見通しは、売上高7,970億円、純利益450億円。7月28日の予想から、それぞれ2.2%増、21.6%増の上方修正を行なっている。
なお、中間期におけるデジタル一眼レフカメラの出荷台数は、前年同期より7万台増の86万台。下期はさらに多い114万台の出荷を予定し、通期で200万台(49%増)を見込む。交換レンズの出荷台数は、中間期では前年同期より28万台減の90万台。通期では18万台増の220万台を予想している。
一方、コンパクトデジタルカメラの出荷台数は、中間期が前年同期より1万台少ない340万台。通期の予想は、前年同期より61万台減の650万台となっている。
■ URL
ニコン
http://www.nikon.co.jp/
ニュースリリース
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/ir/finance/pdf/2007/07_hf_c_j.pdf
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( 本誌:折本 幸治 )
2006/11/09 17:27
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