デジカメ Watch
最新ニュース
【 2016/05/26 】
【 2016/05/25 】
【 2016/05/24 】
【 2016/05/23 】
【 2016/05/20 】

【PMA07】オリンパスE-510をさわってみた


会場:米国ラスベガスコンベンションセンター
会期:2007年3月8〜11日(現地時間)


 E-410と同時に発表されたE-510は、オリンパス初のボディ内手ブレ機構内蔵機として、大いに注目したい1台だ。

 E-510という型番から想像できるとおり、ラインナップ的には従来からあるE-500の後継機という位置づけだが、実際は両機に共通点はほとんどなく、撮像素子や内部メカなど多くのデバイスはE-410と共通化されている。つまり、E-510はE-500の改良型ではなく、E-410の兄弟機種と考えた方が理解しやすい。

 外観的には、ペンタ部の形状やボディの基本ラインはE-410とよく似ているが、しっかりとしたグリップを装備しているのがE-410との最大の違いだ。手ブレ補正を内蔵しているため、重さはE-410より増えているが、それでもボディのみ460gというのはEOS Kiss Digital XやニコンD40xよりも若干軽い。


ペンタ部のデザインなど、E-410との共通項が多く見受けられるE-510の外観
背面はさらにE-410と似ており、操作性はほぼ共通だ

E-410にはないグリップを装備。電池はE-410に採用された小型タイプではなく、従来からEシステム各機に採用されているBLM-1を使用する
電源レバーや露出補正ボタンの位置など、E-410とは若干配置が異なる。グリップのスペースがあるため、E-410に比べるとゆとりのある配置だ

E410(右)と並べたところ。グリップ部のあるなしが目につくが、手ブレ補正機構を内蔵したことにより、ボディの厚みもE-510の方が若干大きい。 開発初期におけるE-510のデザインスケッチ

スケッチから起こされた粘土モデル
三次元立体加工によるE-510のモックアップ

 注目のボディ内手ブレ補正機構はis=IMAGE STABILIZATIONと名付けられ、シャッター速度換算で最大4段分の効果があるという。メニューから手ブレ補正モードを選択することで、流し撮りにも対応できる。

 ボディ内手ブレ補正はすでにソニーやペンタックスで行われている撮像素子をシフトさせるタイプだが、オリンパスの場合は撮像素子と一体化したダストリダクションのユニットごと動かさなければならないため、一般的なステッピングモーターではパワーが足りず、超音波モーターが手ブレ補正の駆動源として採用されている点が新しい。

 なお、オリンパスと同じフォーサーズ規格を採用するパナソニックにはレンズ側に手ブレ補正機構を内蔵したLEICA D VARIO-ELMARIT 14-50mmF2.8-3.5 ASPH.MEGA O.I.S.というレンズがすでにあり、手ブレ機構を内蔵したレンズをリリースしていく予定になっているが、これらの手ブレ補正機構内蔵レンズをE-510に装着した場合、E-510側の手ブレ補正がオフの場合はレンズ側手ブレ補正が作動可能となり、逆にレンズ側をオフにするとE-510側が作動可能になる。レンズ側とE-510の両方をオンにした場合はE-510側のみが作動し、レンズ側とボディ側の手ブレ補正が同時に作動することはない。もちろん、三脚使用時など、両方の手ブレ補正をオフにすることも可能だ。


機種名の下には「is」の大きな金文字があり、手ブレ補正を内蔵していることを主張する
ダストリダクションのユニットごと動かす仕組みのため、手ブレ補正機構はかなりごつく、慣性重量もそれなりに大きい。このため一般的なステッピングモーターでは力が足りず、トルクのある超音波モーターが駆動源に採用されている

 実際にE-510を手にしてみると、グリップがあるせいかE-410よりかなり大きく感じ、E-410の超軽快感は薄い。その代わり、上級機としての「しっかり感」はE-510の方が上だ。これはE-410も同じだが、全高は切りつめても全幅はゆとりがあるため、右手側の握りは非常に楽。小型化された一眼レフでは大きなレンズを装着するとグリップする右手とレンズが干渉してしまうことが多々あるけれど、E-510の場合は全幅にゆとりがあるため、150mmF2のような大型レンズを付けても楽にグリップできるよう設計されているという。

 内部デバイスはその多くがE-410と同じなので、シャッターを切ったときの感触はE-410と変わりはなく、このクラスとしてはレスポンスよく、かなりシャキシャキと動いてくれる。ファインダーの見え方もE-410と同じで、倍率こそ高くはないが、視度調整しても像倍率が一定に保たれ、周辺の見え方も従来モデルより向上していた。

 展示されていたE-510は撮影ができないようになっていたため、期待の手ブレ補正の効果は不明だが、アナウンスされているとおり最大4段分の効果があるなら、ボディ内としては相当の実力だ。

 オリンパスとしてはE-410をエントリー機、E-510をその上級機と位置づけているが、両機を同時にさわってみると、それぞれに強い魅力があり、単純に機能の差で優劣を付けられないと感じた。確かにE-510の手ブレ補正は撮影を強力にアシストしてくれそうだが、E-410のベリーキュートな魅力も捨てがたいのだ。この2機種のどちらかを購入しようと考えている人は、いざ購入段階でどちらにするか結構迷ってしまうのではないだろうか。



URL
  PMA07
  http://www.pmai.org/index.cfm/ci_id/27922/la_id/1.htm
  PMA07関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/other/2007/03/10/5787.html

関連記事
【PMA07】オリンパスE-410をさわってみた(2007/03/11)
【PMA07】コンパクトさを活かすレンズやアクセサリも(2007/03/11)


( 河田 一規 )
2007/03/12 04:06
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.