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京セラ、CONTAX事業を2005年中に終了

~デジタル、銀塩共に国内市場撤退へ

CONTAX GALLERY in BEAMS NEWSで展示された往年のCONTAX製品。奥から時計回りにCONTAX G1、S2、RTS
 京セラ株式会社は12日、「CONTAX(コンタックス)ブランド」カメラに関する事業を終了すると発表した。一部の製品を除き、同ブランドの製品出荷を9月に終了する。事業終了の理由は「急激な市場の変化に対応できなかった」としている。

 すでに3月10日にデジタルカメラ事業からの撤退を明らかにしていたが、銀塩カメラについては「検討中」としていた。今回の発表は光学部門が扱うブランドの1つ、CONTAXについての事業終了だが、デジタルカメラと同様に、銀塩カメラも2004年秋からCONTAXブランドへの集約を進めていたため、事実上、銀塩カメラも国内市場撤退となる。同社がカールツァイスと契約しているブランドネーム「CONTAX」の使用権は、いずれ契約を終了することになる。ただし、時期については未定としている。

 なおアフターサービスは、機種ごとの期限に従い、最長10年まで継続する。東京・有楽町や京都のコンタックスサロンも継続。また、国外向けのブランド「KYOCERA YASHICA」についても事業を継続する。

 CONTAXブランドのうち、一部市場向けのCONTAX 645システムを除き、すべて9月に出荷停止となる。

 今回発表された機種別の生産完了時期は次の通り。

 CONTAX N DIGITAL、T3、Gシステム、Nシステムが3月末。CONTAX/YASHICAマウントシステム、CONTAX 645システムが4月末。なお、コンパクトデジタルカメラは6月末に生産を終了する。

 CONTAXブランドは、'75年から同社がカールツァイスと共同で展開した銀塩カメラのブランド。デジタルカメラも同ブランドで5機種を発売し、初のデジタルカメラは2002年5月発売の「CONTAX N DIGITAL」は、銀塩カメラ「CONTAX Nシステム」と共通のマウントを採用する35mmフルサイズCCDのデジタル一眼レフカメラ。標準価格は80万円。

 その後、2003年2月には初のコンパクトデジタルカメラ「CONTAX Tvs DIGITAL」を発売。京セラはすでにFinecamブランドをコンパクトデジタルカメラ市場で展開してたが、高級銀塩コンパクトカメラ「CONTAX Tvsシリーズ」のイメージを踏襲したTvs DIGITALは、チタンボディやツァイスレンズの採用など、CONTAXブランドらしいカメラとしてのこだわりが話題になった。


CONTAX N DIGITAL CONTAX Tvs DIGITAL


URL
  京セラ
  http://www.kyocera.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.kyocera.co.jp/news/2005/0404.html
  ニュースリリース(光学機器ページ)
  http://www.kyocera.co.jp/prdct/optical/news/discontinue050412.html

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( 折本 幸治 )
2005/04/12 18:17
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