フォトイメージングエキスポ2005のマミヤブースでは、国内一般向けに初めて中判デジタルカメラ「マミヤZD」を公開している。撮影可能な実機3台をカウンターに展示し、専用RAW現像ソフトのデモも行なっている。
マミヤZDは、DALSA(ダルサ)製の有効約2,180万画素、フルフレームトランスファー式のCCDを採用した一体型の中判デジタルカメラ。画面サイズは48×36mm。記録解像度は5,356×4,056ピクセル。従来からのマミヤ645AFのレンズを使用でき、AF、AE機能も機能する。最高速1/4,000秒の金属縦走りシャッターを備え、1/125秒でのストロボ同調も可能となっている。記録メディアはCFとSDメモリーカードのダブルスロット。電源はリチウムイオン充電池で、現状ではフル充電から400~450カットほど撮影できるという。液晶モニターは1.8型。
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マミヤZD
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ダルサ製有効約2,180万画素CCD
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ローパスフィルターとIRカットフィルターの交換にも対応し、カメラ底面のスロットから行なう。ブースにはIRカットフィルターが展示されていた。カートリッジ式なので、フィルター自体は外気に触れさせることなく交換できるという。ただし、会場の実機は交換不可能。ファインダーはアイレベル固定。会場にはオプションのマグニファイヤーやアングルファインダーも展示されていたが、アイカップの大きさが異なるため、マミヤ645AFのものはそのまま取り付けられないという。
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IRカットフィルター
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底面にフィルターカートリッジの交換スロットを装備
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専用のマグニファイヤー(左)とアングルファインダー
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価格、発売時期などは今回も未定。価格は「100万円前後から大きくブレることはない」という。今回は一般向けとしてはPhotokina 2004に出品されて以来の展示となり、プロだけなくハイアマチュアからの問い合わせも多く、本イベントで実機を見ての反応は上々だという。また、Photokina 2004では実画像が公開されなかったが、今回はラムダによる大判出力も展示されている。
さらに、製品に同梱予定の専用RAW現像ソフト「Mamiya Digital PhotoStudio」も試用でき、その中でマミヤZDで撮影したデータを確認できる。Windows用とMacintosh用が用意され、同ソフトはRAWに含まれるプレビューを使い、未現像のまま画像の確認・編集ができる。また、編集中に一部分だけを現像した別ウインドウが現れるので、現像時の偽色を確認できる。
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専用ソフトのデモも行なった
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ZDバッグはガラスケース内での展示のみ
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イメージモックアップ展示のあったペンタックスの「645 Digital」について、光学機器事業本部企画課の福澤強志課長は、「中判デジタルカメラが盛り上がるのは喜ばしい。一緒に市場を拡大できれば」と語った。
■ URL
マミヤOP
http://www.mamiya-op.co.jp/
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( 折本 幸治 )
2005/03/18 16:10
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