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電塾、ハイエンド機を集めた「大勉強会」を開催

〜マミヤZD、ニコンD2Xが出品

 ハイエンドデジタルカメラユーザーによる任意団体「電塾」は4日、都内で会員向けの「第8回電塾大勉強会」を開催。会場ではデジタルカメラメーカー各社による展示デモが行なわれた。

 電塾は、デジタルカメラに関するプロ写真家の情報交換の場として、黎明期よりWebを中心に活動を続ける団体。今回のイベントでは、メーカー各社がプロ写真家に向けて新製品をアピール。多くのメーカーがスタジオでのライティングを再現し、撮影画像をモニターで確認できるデモを行なっていた。


マミヤ、ZD一体型試作機を展示

 マミヤ・オーピー株式会社は、Photokina 2004で注目された一体型中判デジタルカメラ「マミヤZD」と、カメラバッグタイプの「マミヤZDバック」を出品した。どちらもデジタル部がまだ完成していない試作品だったが、一体型のシャッターなどメカ部はほぼ完成しているという。発売日は共に未定。一体型の価格は、「100万円を切る程度を目指す」(光学機器事業本部営業部 大塚正課長)という。


マミヤZD正面 背面 カードスロット

右側面 左側面 軍艦部

マミヤZD一体型を手にする大塚課長 マミヤ645AFDに取り付けたマミヤZDバック

 一体型の「マミヤZD」は、ダルサ製の有効約2,180万画素、フルフレームトランスファー式のCCDを採用し、画面サイズは48×36mm。記録解像度は5,356×4,056ピクセル。ローパスフィルターの着脱・交換も行なえる。マミヤ645AFのレンズを使用でき、AF、AE機能も機能。ファインダーはアイレベル固定。最高速1/4,000秒の金属縦走りシャッターを備え、1/125秒でのストロボ同調も可能となっている。

 記録形式はRAWおよびJPEGで、RAWとJPEGの同時記録にも対応している。撮影速度はRAW、JPEGとも最大1.5コマ秒、連続11コマ。CFとSDメモリーカードのダブルスロットを備え、スロットカバーは二重ロックとなっている。液晶モニターは1.8型。トップカバーはマグネシウム合金で、そのほかはプラスチックと金属を使用している。PCとはIEEE 1394で接続し、NTSCまたはPAL形式のビデオ出力端子も装備。現像やパラメータ調整を行なう専用ソフト「Mamiya Digital PhotoStudio」が付属する。

 今回もPhotokinaに続き撮影画像の展示はなかったが、Photokina出品時より、デジタル部の調整は進んでいるという。なお、来場者の多くは最新のデジタルカメラをいち早く試しているものの、このカメラを見るのは初めてという人が多い。「思ったより小さい」という意見が多いという。

 光学機器事業本部企画課の大堀真一氏は、「プロの仕事でも銀塩が縮小する中、われわれの選択肢は3つあった。1つはカメラバックメーカーとの協業、1つはデジタルからすべてを自社で開発。1つは何もしない現状維持。自社開発は今だからこそ挑戦したい分野。プロの皆さんの期待に沿えるものに仕上げたい」と抱負を語った。


ニコンはD2Xの撮影画像を展示、キヤノンはIDs MarkIIでスタジオセミナー

 ニコンは、「F6」など発売済みの機種に加え、2005年1月発売予定の「D2X」を2台出品した。ただし2台とも試作機。そのうち1台はクロップ高速撮影用の画角を常時表示する専用ファインダースクリーンを装着していた。通常のスクリーンの場合は、シャッターボタンを半押しするとクロップ時の画角が一瞬赤く光る。また、撮影画像を2点、大きく伸ばして展示し、画質に対する来場者の期待にこたえた。

 D2Xの展示の前は、常に人だかりが途切れないほどの人気。来場者の質問は多岐にわたり、特に画質と測光について鋭い質問が投げつけられていた。また、D2Xと同時期にリリースされるNikon Capture 4.2もβ版が出品され、こちらも試用する人が多く見られた。


D2X、F6、COOLPIX8400と多数の機材を展示 D2X背面。クロップ高速モードはメニューおよびファンクションキー割り当てでON/OFFする D2Xの撮影画像が展示された

 イベント直前の11月27日に「EOS-1Ds MarkII」を発売したキヤノン。会場では鹿野宏氏による同機を使用した「スタジオ撮影実践セミナー」が開かれた。ライティング、撮影、RAW現像、インクジェットプリンターによる出力までのワークフローを解説したもので、1Ds MarkIIやEOS 20Dでの体験撮影も行なっていた。撮影したデータは持参したCFカードに記録し持ち帰ることができる。

 実勢価格89万円と高額な1Ds MarkIIだが、電塾の場合、すでに購入した来場者も多いという。そのため、展示品には目もくれず、運用に関わるつっこんだ質問もする人も見受けられた。


EOS-1Ds MarkII 1Ds MarkII背面。20Dもあったが圧倒的にこちらへの質問が多い

ペンタックス、一眼レフ用ステレオアダプターを参考出品

 コニカミノルタは、α-7 DIGITAL用のWindows版ソフト「ディマージュトランスファー」をデモしていた。これは、USB 2.0を使用し、撮影画像をPCに直接保存するためのソフトで、2005年1月よりダウンロードが開始される予定。基本的にスタジオ業務用のシステムだが、撮影会での講評用途など考えられるという。また、各種単体露出計やカラーメーターを展示していた。


デモで使用されたα-7 DIGITAL。左側面のUSB 2.0端子でPCと通信する 背面ディスプレイ右端には、転送するPCでの撮影可能枚数が

 ペンタックスは新製品の「*ist Ds」と共に、52mmのフィルター径レンズに取り付け可能なステレオアダプターを参考出品した。すでに発売しているコンパクト機用のアダプターを一眼レフに対応させたもので、近日中に正式発表される見込み。価格はステレオビューアとセットで1万円程度。従来から同様のアクセサリーは用意していたが、新製品では、*ist D/Dsのボディと質感をあわせている。

 レンズ中央を仕切り、左右の画面に同じ像をミラーで導く仕組み。撮影された画像は、仕切りを中心に同じ像が並ぶ。それらを利用してステレオ画像を生成する。付属のステレオビューアはコンパクト機と同じもので、A6程度のプリントに対応する。また、3D表示対応のノートPCなどで楽しむことができる。


ステレオアダプター装着の*ist D(手前)、付属のステレオビューア(奥) ステレオアダプター

 オリンパスは、前日に発売したばかりの「E-300」をメインに展示した。スタジオ撮影デモでは被写体にペンFを用くなど、さりげなくE-300の独自性をアピール。また、E1を利用したSSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)のデモ機を出品し、ダストリダクションの威力を示したほか、受注生産の「ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8」をはじめ、Eシステムのレンズ、アクセサリーもすべて展示。自動補正機能を新搭載した編集ソフト「OLYMPUS Master」のデモも行ない、プロ用途でのEシステムの可能性を訴求した。


発売直後のE-300をずらりと用意 このダストリダクションのデモ装置は今回が初の展示。SSWFをONにするとビーズが飛ぶ

 富士写真フイルムは、「FinePix S3 Pro」のスタジオデモをメインに、カメラバックの「DBP for GX680」、レーザー露光熱現像転写方式のプリンター「ピクトログラフィー4500N」などを出品した。S3 Proは、フィルムシミュレーション機能がプロに受けているという。

 ピクトログラフィー4500Nは、印刷業界向けの「i-ColorQC RGB PRINT」システムとして展示。デジタルカメラのsRGBデータをそのまま色再現して出力するシステムで、従来、共通情報として利用されていたカラーポジに変わる出力見本の生成を目的としている。そのため、通常のピクトログラフィー4500Nから感材(ドナー、レシーバー)を変更。さらに用紙も光沢感を若干下げている。記録解像度は400dpi、出力速度はA3プリント1枚目93秒、連続58秒。価格は200万円弱程度。


最新デジタルミニラボ「フロンティア570E」の出力見本も FinePix S3 Pro。フィルムシミュレーションがプロに話題だという ピクトログラフィー4500Nを使用したi-ColorQC RGB PRINTシステム

恒陽社のスタジオ写真家向けWebサービスなど

 市川ラボラトリーは汎用のRAW現像ソフト「SYLKEY PIX」のMacintosh版(年内発売予定)を展示していた。Macintoshを利用するプロ写真家は多く、会場では発売時期などを尋ねる人が多いという。

 SYLKEY PIXといえば新製品へのすばやい対応が特徴だが、「新製品は発売日に購入してすぐ仕様を確認、その晩には公開する方針」(開発本部 平田徳史副本部長)をとっているそうだ。また、DNG形式についても「なるべく速く対応したい。その際には、読み込みだけでなく、DNGでの出力機能もつけたい」としている。

 恒陽社は2005年1月より開始するオンラインサービス「ActiveAssets」をアピール。業務向けのデータ管理サービスで、画像のWeb上での一元管理を行なうもの。関係者がコメントを交わしながら選別する「ライトボックス機能」や、指定フォルダを監視してファイルを自動的にアップロードする「ホットフォルダ機能」などを利用できる。料金は初期費用、月額とも1万円程度を予定している。

 また、株式会社ナナオは、Adobe RGB対応の22型液晶ディスプレイ「ColorEdge CG220」、21型の「同CG21」を展示した。展示の手ごたえは「プロ写真家の皆さんに有用性を認めてもらえた。あとは導入コストかな」(同社)とのこと。


Macintosh版SILKYPIXを展示した市川ソフトラボラトリー ナナオはAdobeRGB対応ディスプレイを出品 シグマも自社レンズ群を展示した


URL
  電塾
  http://www.denjuku.gr.jp/


( 本誌:折本幸治 )
2004/12/06 00:01
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