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【Photokina 2004】マミヤ、一眼レフタイプの中判デジタルカメラ「マミヤZD」


マミヤZD
 フォトキナの初日、マミヤブースに新製品の中判デジタルカメラが姿を現した。CCDサイズは48×36ミリ。マミヤでは645判と呼んでいるが、銀塩フィルムの645判(56×43.5mm)よりやや小さめ。しかし35mmフルサイズをはるかに上回ることに変わりはない。画素数は2,180万画素だ。

 CCDはDALSA製。あまり聞き慣れない社名だが、Philips(フィリップス)の半導体製造部門から独立した会社で、製品はオランダのPhilips工場で製造されているとのこと。また同社の製品はリーフをはじめプロ用のデジタルカメラバックに広く採用されている。

 展示された製品は一眼レフタイプの「マミヤZD」とカメラバックタイプの「マミヤZDバック 」の2機種。両機種とも同じCCDを使っている。


マミヤZD

 レンズはフィルムカメラのマミヤ645AFと共用。CCDサイズが銀塩の645判より小さいので、焦点距離60mmのレンズが計算上の標準レンズになるが、とりあえず既存の80mmレンズが標準レンズとして扱われている。オートフォーカスは3点測距で、自動選択あるいは手動選択が可能。実際に使ってみた感じでは従来の645AFより迷いが少なく、AF性能はかなり向上している。また写真をみる限り、ずいぶん大きくて重そうな印象を受けるが、手にしたときのホールド感が良く、それほど大きくは感じない。



 画面サイズが大きいうえ、高いファインダー視野率を確保するため大型のペンタプリズムを搭載している。その結果、ファインダー部分が巨大になった。重量はボディのみで1,200グラム。大きさは161.5×90.8×152mm(幅×奥行き×高さ)。


 ファインダーはアイレベル固定式。倍率は0.75倍で視野率は98パーセント。数字だけを見ると倍率はそれほど高くないが、画面サイズが大きいので、実際の像はかなり大きく見える。視野率もほぼ100パーセントと考えて良いだろう。

 シャッターは縦走りメタルフォーカルプレーン。最高速は1/4,000秒でシンクロスピードは1/125秒だ。撮影モードはプログラムAE、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアル露出、バルブの5モード。測光モードは平均測光、部分測光、平均/部分自動切り替え式、スポット測光の4種類。35mm一眼レフとほとんど変わらない基本性能を備えている。


ボディ背面。操作系は一般的なデジタル一眼レフタイプ。液晶モニターは1.8型だが、もう少し大きくても良かったように思える レンズはフィルムカメラの645AF用を使用 シャッターをバルブにしCCDを露出させた状態

 記録できる画像はRAWとJPEGで、同時記録が可能。撮影速度は1.5コマ/秒で11コマの連続撮影ができる。設定できるISO感度は50〜400。ホワイトバランスは通常の設定方法のほか色温度を直接入力することもできる。

 記録媒体はCFとSDメモリーカードのダブルスロット式。電源には専用のリチウムイオン電池を使用する。ローパスフィルターは交換式で、オプションとし交換用フィルターを用意。高度な画質の調整ができる。

 背面の液晶モニターは1.8型低温ポリシリコンTFT。ボディサイズが大きいので小さく見える。外部I/FはIEEE 1394だ。


写真では分かりにくいかも知れないが、マミヤのロゴの下にある長方形の部分がローパスフィルターの交換口。交換の際に指が触れて汚れないよう、フィルターは専用スリーブに収めた状態で交換する 記録媒体はSDメモリーカードとCFのダブルスロット式 電源は専用のリチウムイオン電池を使用。今のところ、撮影可能枚数は不明

 オピニオンリーダーなど限定した層に対して12月から出荷をはじめ、年明けには一般発売の予定。販売価格は未定だが、非公式情報によればボディのみで100万円を切るとのこと。これが実現すれば、キヤノンEOS-D1s Mark IIと価格的に競合することになる。連写性能など、キヤノンとは比較しにくい部分もあるが、機動性よりも高画質を求めるコマーシャルフォト、風景写真の分野では、キヤノンを脅かす存在になるだろう。

 なおこのカメラで撮影した画像は、フォトキナでは公開されておらず、現段階で画質の評価は不可能である。


マミヤZDバック

 このバックは、6×4.5判のマミヤ645AFD、6×7判のマミヤRZ67PROIID用だ。645AFDには直接取り付け可能で、RZ67PROIIDにはアダプターを介して装着。基本性能はマミヤZDと共通だが、連写性能が1.2コマ/秒とわずかに遅い。


マミヤ645AFDにマミヤZDバックを取り付けた状態 マミヤRZ67PROIIにマミヤZDバックを取り付けた状態。この場合、画面縦横を切り替えるレボルビング機能が利用できる

DALSAの製造するCCD。いちばん左がマミヤZDに採用された48×36mmのもの。6枚のCCDがつなぎ合わせてある。中央が35mmフルサイズ、右がAPS-Cサイズだ ZDシリーズの企画を担当した光学機器事業本部企画課、福澤強志課長(左)と大堀真一氏


( 中村 文夫 )
2004/09/29 16:37
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