カシオ、高速連写モデルに薄型5倍ズーム機

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カシオ、高速連写モデルに薄型5倍ズーム機

HIGH SPEED EXILIM EX-FC100（ホワイト）

　カシオは、厚さ22.6mmの薄型ボディに高速連写機能を搭載したコンパクトデジタルカメラ「HIGH SPEED EXILIM EX-FC100」を発売する。発売日はホワイトが20日、ブラックが27日。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後の見込み。

　高速連写機能を搭載した「HIGH SPEED EXILIM」シリーズの最新モデル。2008 International CESで発表した製品。従来の「HIGH SPEED EXILIM EX-F1」や「同EX-FH20」がAF一眼レフカメラを思わせる高倍率ズーム機のスタイルだったのに対し、EX-FC100は厚さ26.6mmの薄型デザインを採用した。ズーム倍率は5倍。

　なお、3倍ズームレンズや2.5型液晶モニターを搭載する同日発表の「HIGH SPEED EXILIM EX-FS10」の上位モデルに当たる。

　ボディの小型化に際して、温度上昇対策のための内部シャーシ変更、基板の小型化、CMOSセンサーユニットの実装方法の見直しなどを行なったという。レンズリング周りには黄色のラインを配した。獲物を狙う鳥の目をイメージしたという。今後高速連写機能搭載モデルのデザインに採用していく。


HIGH SPEED EXILIM EX-FC100（ホワイト）	HIGH SPEED EXILIM EX-FC100（ブラック）

　静止画の連写機能はフル画素で30枚/秒。EX-F1は60枚/秒、EX-FH20は40枚/秒だった。また、224×64ピクセルで最大1,000fpsの動画撮影が可能となっている。そのほか、224×168ピクセルで420fps、480×360ピクセル30～210fpsの動画撮影もできる。HD動画は1,280×720ピクセル、30fps。

　本体には、スローモーションビュー、高速連写の専用ボタンとハイスピードムービー切り替え用のリングを搭載した。スローモーションビューは、液晶モニターにスロー映像を表示することで、狙った瞬間をより撮影しやすくする機能。シャッターを押す前のシーンから高速連写で記録できる「パスト連写」も引き続き利用できる。

　さらに、タイムラグを補正する機能も搭載した。撮影者の動作によるタイムラグと、カメラのタイムラグを補正することで、撮りたい瞬間が撮影可能としている。シャッター半押しで待機し、シャッターを押すと、あらかじめ指定した時間分遡って記録する仕組み。

　カメラが自動的に人物の「一番いい表情」を記録する「いち押しショット」も初めて搭載した。高速連写した画像の中から、ブレやまばたきが無く、笑っている写真を記録できる。

　被写体追尾AF機能も搭載する。新たに、被写体が画面から外れても、再度画面に戻れば追尾を自動で再開するようになった。

　上位機種で採用していた、画面に被写体が入るとシャッターが切れる「ムーブイン連写」と、画面から被写体が出た際にシャッターが切れる「ムーブアウト連写」も実装した。

　撮像素子は1/2.3型有効910万画素CMOSセンサー。最大記録解像度は3,456×2.592ピクセル。感度はISO100～1600。レンズは35mm判換算の焦点距離37～185mm、F3.6～4.5。センサーシフト式の手ブレ補正機構を搭載するほか、高速連写した画像の合成を活用した「HS手ブレ補正」も利用できる。最短撮影距離はマクロモードの広角端で約3cm。

　液晶モニターは約23万ドットの2.7型TFT。記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。無線LAN機能付きSDメモリーカード「Eye-Fi」にも正式に対応し、画像の転送中などに表示が出る。電源はリチウムイオン充電池「NP-40」。CIPA準拠の撮影枚数は300枚。

　本体サイズは99.8×22.6×58.5mm。本体のみの重量は約145g。

【訂正】記事初出時、ホワイトモデルの発売日を誤って記載しておりました。正しくは2月20日です。
【訂正】記事初出時、「EXILIMエンジン4.0」を搭載していると記載いたしましたが、同エンジンは搭載しておりません。

■ ＵＲＬ
　カシオ
　 http://www.casio.co.jp/
　ニュースリリース
　 http://www.casio.co.jp/release/2009/ex-fc100_fs10.html

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（本誌：武石修）
2009/02/09 14:42

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