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ソニー、サイバーショット 2007年春モデルを発表


 ソニーは28日、コンパクトデジカメ「サイバーショット」シリーズ4機種と、フォトプリンタ3機種を発表した。14日に発表されたエントリーモデルの「DSC-W35」を除き、2007年春モデル新製品では「1080i静止画出力」、「Bionz搭載」、「顔検出機能」など、共通の新機能をラインナップとして盛り込んできた。ここでは新製品の全体像と新機能をレポートする。

 なお、各機種の詳細な仕様などは、後ほど掲載予定の機種ごとの記事を参照されたい。


ラインナップの概要

 発表されたのは「DSC-T100」、「DSC-T20」、「DSC-W80」、「DSC-H7」のコンパクトデジカメ4機種と、フォトプリンタ2機種、そしてDSC-W80にハイビジョン出力機能付きフォトプリンタを組み合わせた「DSC-W80HDPR」(以下、DSC-は省略)の、計7製品。さらに多数のアクセサリーも用意された。


DSC-T100 DSC-T20

DSC-W80 DSC-H7

DSC-W80HDPR

 デジタルカメラ各モデルの発売日と店頭予想価格、主要スペックと位置づけなどを表にまとめてみた。

型番発売日店頭予想価格有効画素数光学ズーム液晶モニター備考
T1003月9日5万円前後810万5倍3型T50後継
T204月6日4万円前後810万3倍2.5型T10後継
W804月20日3万円前後720万3倍2.5型W50後継
H74月27日5万円前後810万15倍2.5型H5後継


 現在のサイバーショットのラインナップ7機種中の4機種を入れ替える規模であると同時に、TやWといったいわゆる「売れ筋」のモデルが含まれており、力の入ったモデルチェンジといえる。


静止画ハイビジョン出力を装備

ハイビジョン出力対応機
 2007年春モデルでの最大のアピールポイントは、今回の4機種すべてが1,920×1,080ピクセル、つまり1080iの静止画ハイビジョン出力に対応したことだ。

 2007年3月にはハイビジョンTVの世帯普及率が30%に達するなど、ハイビジョン対応機器の普及の高まりを背景に、撮った写真をすぐ見ることができるデジタルカメラのメリットを、大画面かつ高画質で補強する。

 また、デジタルカメラ背面の液晶モニターやPCでの鑑賞から、より大画面に移行することで、多くの人が同時に写真を見ることができる環境とすることで、同社が2006年から訴求してきた音楽付きスライドショウ「音フォト」の魅力も増すとの考えだ。

 ハイビジョンTVへの出力インターフェイスとしては、D端子(D3〜5対応)を選択。コンポジット出力よりも画質がよく、HDMIやUSBよりも普及率が高いとの考えから採用された。

 ただし、今回発表されたどのサイバーショットにも、D端子は搭載されていない。ハイビジョン出力を楽しむためには、別売の「サイバーショットステーション CSS-HD1」(8,085円)か、コンポーネント端子対応の「HD出力アダプターケーブル VMC-MHC1」(4,935円)、D端子対応の「同 VMC-MHD1」(4,935円)を介する必要がある。


サイバーショットステーション CSS-HD1 HD出力アダプターケーブル VMC-MHD1

 サイバーショットステーションはいわゆるクレードルで、T100、T20、W80に対応する。充電機能のほか、リモコンが付属し、音フォトの一発起動などの機能を備える。


音フォトのイメージ

 なお、ハイビジョン出力を持たないPC用のサイバーショットステーション「CSS-PC1」(5,250円)も別途用意される。こちらはPCへの画像転送と充電が可能。


高速画像処理エンジン「Bionz」を搭載

Bionz
 2007年春モデルの2つ目のポイントは、画像処理エンジンがこれまでのリアルイメージングプロセッサーから、「Bionz(ビオンズ)」に変更されたことだ。

 同社のデジタル一眼レフ「α100」に搭載されたエンジンにより、ノイズ低減、ダイナミックレンジ最適化、シャープネス、ホワイトバランスなど、画像処理エンジンの担う機能が高速化され、画質も向上したとしている。また、BionzはフォトプリンタのDPP-FP90/FP70にも搭載され、やはり高速化に一役かっている。

 またBionz搭載により、最高感度がISO3200に引き上げられ、α100で採用された「Dレンジオプティマイザー」が搭載された。Dレンジオプティマイザーは、逆光などで主被写体が黒く沈み込んでしまった場合などに、暗部を持ち上げ、目で見たときの印象に近づける画像補正技術だ。

 さらに、シンクロモードを場面に応じて日中シンクロやスローシンクロを自動的に切り替える「インテリジェントフラッシュ」も採用された。

 もうひとつ、撮影した画像のレタッチ機能も搭載された。トリミングや赤目補正といった実用的な機能のほか、ソフトフォーカスやクロスフィルター、魚眼の効果をカメラ内でかけることができる。さらに、モノクロ画面の一部だけに色をつけるパートカラーフィルターも可能。


顔検出機能「顔キメ」はホワイトバランスも調整

顔検出のイメージ
 Bionzによって可能になったことのもう1つは、「顔検出」だ。画面内に顔があることを検出し、顔へのピント合わせや露出最適化を行なう。すでに他社でも搭載されている顔検出機能だが、ソニーでは顔検出による一連の機能を「顔キメ」と呼称し、いくつかのアドバンテージを主張している。

 その1つが、追尾速度の速さと、追尾の“しつこさ”。とくに後者は、顔がほぼ真横になっても、目が2つ見える限りは追尾し続けるという。また、8つまでの顔を同時に検出できるが、顔の大きさ、位置(中心に近いか)を検証して、主要被写体を判断する機能もある。

 さらにサイバーショットでは、合焦と露出合わせだけでなく、ホワイトバランス補正と色補正も顔に合わせて行なうことができる。

 ただし再生時には顔検出機能は生かされず、顔のクローズアップなどの機能はない。

 なおDPP-FP90やDPP-FP70にも顔検出機能が搭載されており、こちらでも画面内の顔に合わせて画像補正を行なうようになっている。


「HOME」ユーザーインターフェイスを採用

 春モデルの大きな変更点の1つに「HOME」ユーザーインターフェイスの採用がある。これは、新設されたHOMEボタンを押すことで、サイバーショットシリーズ共通の新しいHOME画面が表示されるもの。フラットTVのブラビアやHDDレコーダーのスゴ録に採用されて好評だったものを、サイバーショットにも持ち込んだ。

 HOME画面はVAIOやPSPなどほかのソニー製品でも採用されているGUI「XMB(クロスメディアバー)」ライクなもの。撮影、再生などの大カテゴリから、オート撮影、プログラムオート撮影などの小カテゴリを選択する構造になっており、いずれも大きめの文字とアイコンが与えられる。


HOMEユーザーインターフェイス
T100の背面。マルチセレクタの下にHOMEボタンが設けられた

 一方、撮影時の画像サイズ変更や顔検出のON/OFF、露出補正などは、従来どおりのMENUボタンで表示する。こちらもアイコンを採用し、大きめの文字で機能ガイドが表示されるようになっている。


共通アクセサリーも充実

 キャリングケースなどのオプションが豊富に用意されているのもサイバーショットシリーズの特長だが、春モデルで用意されたケースは、TシリーズとWシリーズ共通で使える。


本革製でベルトループつきのLCS-TWA。このほかにブラックとブラウンがある。4,200円
ストラップ付きのLCS-TWB。このほかにグリーン、ブラック、ピンクがある。4,200円

羊革製のLCS-TWC。このほかにキャメルがある
本革製のLCS-TWC。このほかにホワイトがある。4,200円

 T、WのほかHシリーズにも使えるオプションとして、「マルチ端子ケーブル VMC-MD1」(4,200円)が3月9日に発売される。これはUSB、AV出力、DC電源ケーブルを1本にまとめたもので、クレードルや複数のケーブルを持ち歩く必要がなくなる。ただし電源供給用として使うためには、別売のACアダプタ「AC-LS5K」(3,675円)が必要になる。

 Tシリーズ専用となるが、0.77倍ワイドコンバータ「VCL-DE07T」(5,229円)が用意された。これは春モデルのT100、T20だけでなく、T20、T50、T30、T10、T9でも使えるもの。屈曲光学系を採用するTシリーズはレンズアクセサリを装着する部材が用意されていないが、このワイコンはレンズ部のボディをはさむように装着する。専用ケースとストラップが付属する。


VMC-MD1
VCL-DE07T

【2007年2月28日】静止画出力を「1080p」としていましたが、「1080i」の誤りでした。



URL
  ソニー
  http://www.sony.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200702/07-0228/
  製品情報(サイバーショット)
  http://www.sony.jp/products/di-world/cyber-shot/

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( 本誌:田中 真一郎 )
2007/02/28 12:38
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