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35mmフルサイズ一眼レフ「PENTAX K-1 Mark II」が登場

アクセラレーターユニット搭載の最新仕様 "手持ちリアレゾ"が可能に

PENTAX K-1 Mark II

リコーイメージングは、「PENTAX K-1 Mark II」を4月下旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格はボディ単体が税込25万円台後半、28-105WRレンズキットが税込31万円程度。

2016年4月に発売された35mmフルサイズ一眼レフ「PENTAX K-1」に、後発の機種で採用されたアクセラレーターユニットを搭載。高感度ノイズの低減処理性能を高め、最高感度はISO819200を選択可能にした。シングルAFの高速化、コンティニュアスAFの動体予測性能向上なども行われている。

また、画像処理パラメーターも見直し、「特に"深い青"や"生き生きとした緑"の再現性を高めたPENTAXならではといえる絵づくりを追求」しているという。そのほかの仕様はK-1を踏襲しており、外観上の識別ポイントは機種名ロゴのみ。

これまでの「K-3」に対する「K-3 II」(ケースリー・ツー)などと異なり、本機では"Mark II"(マークツー)というネーミングを採用した点が目新しい。機種名ロゴの「II」がK-1の文字より若干小さいところにも、同社がフラッグシップとしての「K-1」という名前を大事にしていきたいとの意向が反映されているという。

手持ち撮影に対応した超解像技術「リアル・レゾリューション・システムII」

センサーシフト式の手ブレ補正機構を応用してイメージセンサーを微細に動かす、いわゆる"画素ずらし"で、4枚の画像合成で色再現と解像感に優れた結果を得られる「リアル・レゾリューション・システム」が多機能化した。これまで三脚固定必須だった同機能の利用シーンが広がる。

リアル・レゾリューション・システムIIにおける新開発の「手ぶれ補正モード」では、センサーシフト機構で通常撮影のように手ブレ補正を行いながら、手持ち撮影によって生じるカメラの3次元的な動きを"画素ずらし"に利用するという。うまく合成できなかった場合も、RAWデータから通常画像として展開可能。連続撮影中に動体と感知した部分を検出する動体補正機能もオンオフが選べる。

そのほかSR関連の機能では、ローパスセレクター、自動水平補正、構図微調整、アストロトレーサーを引き続き搭載している。

そのほか

撮像素子は有効約3,640万画素のCMOS。感度はISO100〜819200。フルHD動画記録が可能。

液晶モニターは3.2型・約103.7万ドット。向きを上下左右や斜めに動かせるフレキシブルチルト式を継承している。晴天屋外や暗所撮影に向けた「アウトドアモニター機能」や「赤色画面表示機能」も搭載。

外形寸法は約136.5×110×85.5mm、重量は約1,010g(電池/SD込み)、約925g(本体のみ)。ともにK-1と同じ数値。

バッテリーは「D-LI90P」。撮影可能枚数は約670枚(K-1は約760枚)。

既存の「PENTAX K-1」にもアップグレードサービスを提供

同社ではPENTAX K-1の愛用者に向け、メイン基板を交換してPENTAX K-1 Mark II相当に機能をアップグレードするサービスを用意。詳細は別記事でお伝えする。

PENTAX K-1 Mark IIのアクセラレーターユニット

本誌:鈴木誠