イベントレポート

復活の「PENTAXマニアッククイズ」を体験してきました

「PENTAX 体感&トークライブ Why PENTAX?」名古屋会場より

PENTAXファンの間でいまだに語り継がれる伝説の企画「PENTAXマニアッククイズ」が復活するというので、初回の名古屋会場に行ってみました。

「PENTAXマニアッククイズ」とは、2016年に全国5カ所で行われた「PENTAX K-1体感&トークライブ」の目玉企画。PENTAXに関する問題に対し、ファンが勝ち抜き戦に挑戦するという内容でした。

が、あまりにも問題が難解だったため(問題を考えた商品企画部の人が限度を知らなかった)、会場の猛者たちも頭を抱えて固まってしまったという曰く付きの企画です。私は1問もわかりませんでした。

さて、今回の「PENTAXマニアッククイズ」は、3月24日(土)の名古屋会場を皮切りにスタートするイベント「PENTAX 体感&トークライブ Why PENTAX?」の各会場で実施されます。2年前の雪辱を果たすべく、今回も腕に覚えのあるPENTAXファンが会場に集うのでしょうか。

前回に続き筆者も参加してきたのでレポートします。今後開催される東京、福岡、大阪、札幌の各会場に行かれるみなさまのお役に立ちますと幸いです。

その前にK-1 Mark IIを見てみよう

会場の名古屋コンベンションホールは朝から来場者で賑わっていました。一般的な来場者のお目当てはもちろんクイズではなく、4月20日発売の新製品「PENTAX K-1 Mark II」です。

入り口を入ってすぐに鎮座ましますK-1 Mark II。今回の主役といわんばかりの展示です(主役です)。

スケルトンモデルや……

例の基板も見ることができました。

K-1をアップグレードすると、正面のSRバッジがIIに変わります。

K-1 Mark IIの両脇には、CP+2018で参考出品された2本のレンズが狛犬のように鎮座していました。

「HD PENTAX-D FA★ 11-18mmF2.8ED DC AW」(仮称)と、

「HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW」(仮称)です。

ハンズオンコーナーではもちろんK-1 Mark IIを触ることができます。各種レンズも取り揃えられていました。

名古屋会場では1人5分までの制限時間がありました。また、K-1 Mark IIで撮影した画像の持ち帰りは禁止です。

「HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW」(仮称)も試せました。ずしりと重いですが、フォーカスはキビキビしています。

アクセラレーターユニットの恩恵を受けるもののひとつが高感度画質です。K-1 Mark IIの最高感度はK-1のISO204800からISO819200に引き上げられました。その効果を体験できる高感度撮影コーナーが大人気。真っ暗な中の被写体を撮るアレです。

K-1と並べて比較できます。

リアルレゾリューションを体験できるコーナー。機能はすごいのにさりげなさすぎです。K-1 Mark IIから「手持ちリアルレゾリューション」ができるようになり、活用範囲が広がりそうです。

会場で体験できるのはK-1 Mark IIだけではありません。「Why PENTAX?」をテーマに、PENTAXの強みや個性を紹介する構成がとられており、いくつかのPENTAX製品が登場していました。

PENTAXといえばLimitedレンズ。展示も力が入っています。

フルサイズセンサー搭載のK-1 Mark IIは、smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited(シルバー)でドレスアップ。

APS-CセンサーのKPにはHD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited。

延々と回るFA Limitedレンズトリオの展示が美しかったです。

「PENTAXの一眼レフは全て視野率約100%!」。もちろん知ってますよね。

左からK-1、645Z、KPのペンタガラス。

アストロトレーサーを紹介するコーナー。こうしたイベントでは初めての試みとか。デモのたびに盛況でした。

PENTAXのイベントではこちらも珍しい、カメラ・レンズ無料点検の風景です。PENTAXだけでなく、RICOHのカメラとレンズも点検が受けられます。1人ボディ1点、レンズ1点まで。

会場入口ではPENTAXオリジナルグッズが会場限定価格で販売されていました。

これは「東京シャッターガール」著者の桐木憲一さんとコラボレーションしたマフラータオル。

ついに復活したマニアッククイズ

17時30分、本日最後のプログラムであるPENTAXマニアッククイズが始まりました。今回も○×式で正解者のみ次の問題に進むスタイルです。人数が絞られてきたら早押しに移行です。

出題された問題はこんな感じ。他の会場では別の問題が出るそうです。傾向と対策のひとつとしてご覧ください。

Q:次の写真でPENTAX K-1 Mark IIのメイン基板はどっち?
A:右側(アクセラレーターがある方)

Q:PENTAXブランドのカメラで、最初にカメラグランプリを受賞した製品は、PENTAX 645nである。
A:NO(正しくはPENTAX Z-1クオーツ)

Q:PENTAXデジタル一眼レフのメニューで設定できるカスタムイメージ、その中の『雅』の日本語メニュー上での表示は次の内どちらでしょうか?
雅(みやび)
雅(MIYABI)
A:雅(MIYABI)

Q:PENTAXデジタル一眼レフカメラで最初にCMOSイメージセンサーを採用したのはPENTAX K-7である。
A:NO(正しくはK20D)

Q:次のファッションブランドの内、実際にPENTAXのデジタルカメラとコラボしたブランドはどちら?
LOEWE
COACH
A:LOEWE

ここまでで6名に絞り込まれた精鋭たち。このあと、チャンピオン1名を決める早押し問題へ移行しました。

Q:DA/D FAレンズには防滴構造(WR)、防塵防滴構造(AW)のレンズが増えていますが、過去に1本だけ、防塵構造ではないのにレンズマウントにシーリングのあるレンズが存在します。それは何?
A:smc PENTAX-DA 17-70mmF4 AL[IF] SDM

1名の正解者が出たことで、ここにPENTAXマニアッククイズ名古屋会場のチャンピオンが誕生。高橋忍リコーイメージング社長より手渡された賞品は……他の会場と共通なので秘密とさせてください。

この賞品、ものすごい貴重品なのですが(1つだけ作ろうとすると何億円かかるかのレベル)、日常生活において全く役に立たないもの、とだけお伝えしておきましょう。ちなみに前回は645Zのペンタガラスでした。

CP+2018からさほど間を空けず行われる「PENTAX 体感&トークライブ Why PENTAX?」ですが、GRやTHETAなどのリコー製品がない分、CP+2018よりPENTAX純度の高いイベントになっています。

というわけで、我こそはと思うPENTAXファンはぜひ、東京、福岡、大阪、札幌の各会場へご参集を。

リコーイメージングの高橋社長によると、PENTAXブランドの自慢はファンとの距離の近さとか。こうした規模のイベントを各所で開催したいとのことなので、今後の展開にも期待したいです。

会場とスケジュール

名古屋会場(終了しました)

3月24日(土)
名古屋コンベンションホール4階 大会議室(406・407)

東京会場

4月1日(日)
UDXギャラリー

福岡会場

4月7日(土)
スカラエスパシオ

大阪会場

4月14日(土)
天満橋OMM

札幌会場

4月21日(土)
札幌ファクトリールーム

各種イベント

カメラ・レンズ無料点検

12時30分〜14時30分(大阪会場はリコーイメージングスクエア大阪にて11時00分〜14時30分)

PENTAX・RICOH製のカメラとレンズが対象。1人ボディ1点、レンズ1点まで。

写真三昧の池永一夫が語るPENTAXの魅力

13時00分〜14時00分
Web企画「写真三昧」の池永一夫さんによるトークイベント。「なぜPENTAXを選ぶのか?」について、理由と魅力が語られる。

プロカメラマンと企画担当者とのスペシャル対談

14時15分〜15時15分
登壇する写真家は、田中希美男さん(名古屋、東京)、谷口泉さん(福岡、大阪)、小林義明さん(札幌)。K-1 Mark II、HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW(仮称)などの情報に加え、PENTAXの魅力に迫る1時間。

モデルポートレート撮影ワークショップ

16時00分〜17時30分
岡本尚也さんが担当。各会場とも事前申込制。参加者は会場で行われる公開ワークショップにも参加できる。

PENTAXマニアッククイズ

17時30分〜18時00分
2016年3月のPENTAXミーティングで実施されたクイズイベント。来場者全員が参加できる。PENTAXファン垂涎というスペシャルプレゼントが用意される。

本誌:折本幸治