CIPA、複数画像を1ファイルに記録する新規格

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CIPA、複数画像を1ファイルに記録する新規格

　有限責任中間法人カメラ映像機器工業会は4日、複数の画像を1つのファイルに記録する「CIPA DC-007-2009」（マルチピクチャーフォーマット）を制定し、公開した。

　マルチピクチャーフォーマットは、単一の画像のみならず、テレビなど表示装置に合わせたサイズの画像や複数のカメラで撮影した一連の画像を1つのファイルとして記録するための規格。

　これまでのExif規格ので規定されているJPEGデータと同一構造の個別画像を使用して、複数の個別画像を記録を行なう。従来のExif 2.21までは、単一の主画像とサムネイルの記録を規定していた。

　マルチピクチャーフォーマットでは、モニタ表示用画像として「クラス1と「クラス2」を規定。クラス1はVGA、クラス2はフルHDでの表示に対応する。

　また、「パノラマ」、「立体視」、「マルチアングル」からなる「マルチビュー個別画像」も規定した。パノラマは複数のショットに分けて撮影した画像を、マルチアングルは異なった方向から撮影した画像を扱う。

　さらに、今後の利用方法の拡大を見込んだ「その他の画像」も設けた。

　従来、複数の画像を関連づけて記録する方式として、個別の画像ファイルとして記録し、ファイル間の関連情報を別ファイルで記録する方式が採られていた。この方式は、既存の再生機で画像を表示できる一方、ユーザーのファイル操作や記録メディア間の移動などで画像ファイルが散逸したり、関連づけが壊れる可能性があった。

■ ＵＲＬ
　 CIPA
　 http://www.cipa.jp/
　概要書（PDF）
　 http://www.cipa.jp/hyoujunka/kikaku/pdf/DC-X007-KEY_J.pdf
　マルチピクチャフォーマット（PDF）
　 http://www.cipa.jp/hyoujunka/kikaku/pdf/DC-007_J.pdf

■ 関連記事
・ CIPA、デジカメ用ステレオ写真フォーマットを制定（2008/08/08）

（本誌：武石修）
2009/02/05 21:22

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