2009年のデジカメ市場は前年割れの見通し

　2008年のデジタルカメラの総出荷は、初めて1億台を突破した2007年を上回る1億1,975万7,000台（前年比119.3%）だった。タイプ別ではレンズ交換式一眼レフが968万7,000台（129.7%）、レンズ一体型が1億1,007万台（118.5%）といずれも高い伸びを示した。

　2008年の国内向け出荷は、デジタルカメラ全体で1,111万1,000台（101.1%）、レンズ交換式一眼レフが125万1,000台（117.4%）、レンズ一体型が986万台（99.4%）だった。

■ 景気後退の影響で2009年は前年割れを予想

　2009年のデジタルカメラ全体の出荷見通しは、レンズ交換式一眼レフが牽引役になるとしながらも、2008年秋以降の急速な景気後退の影響を踏まえて79万台減となる1億1,897万1,000台（99.3%）とした。

　タイプ別ではレンズ交換式一眼レフが66万台増の1,034万9,000台（106.8%）、レンズ一体型が145万台減の1億862万2,000台（98.7%）と予想する。うち国内向け出荷は、デジタルカメラ全体で1,083万3,000台（97.5%）、レンズ交換式一眼レフが129万7,000台（103.6%）、レンズ一体型が953万6,000台（96.7%）としている。

■ 2010年以降は再び成長軌道に

　CIPAでは、2010年以降は景気が回復に転じると見ており、2008年までの伸び率には届かないものの、全体として成長は継続するとしている。アジアおよびそのほかの地域の成長力を考慮し、2010年は1億2,244万9,000台（102.9%）、2011年は1億2,595万4,000台（102.9%）と見込んでいる。国内向け出荷は2010年に1,083万6,000台（100%）、2011年に1,082万3,000台（99.9%）とした。

　タイプ別では、引き続きレンズ交換式一眼レフが堅調に推移し、2010年は1,124万2,000台（108.6%）、2011年は1,202万9,000台（107%）とした。レンズ一体型は2010年に1億1,120万7,000台（102.4%）、2011年に1億1,392万5,000台（102.4%）を予想している。

　国内向け出荷予測はレンズ交換式一眼レフが2010年に137万7,000台（106.2%）、2011年に143万8,000台（104.4%）。レンズ一体型は2010年に945万9,000台（99.2%）、2011年に938万5,000台（99.2%）となる見込み。

■ 交換レンズは引き続き堅調

　一方、2008年の一眼レフ用交換レンズの総出荷は1,565万5,000本（125.1%）だった。レンズ交換式一眼レフの大幅な伸張に伴って、高い伸びを示した。国内向け出荷は、190万2,000本（114.2%）。

　2009年は、レンズ交換式一眼レフが引き続き好調に推移するとの見方から、96万本増の1,661万本（106.1%）を見込む。国内向け出荷は、197万1,000本（103.6%）とした。

　その後もレンズ交換式一眼レフの堅調な伸張軌道に沿った伸びを維持するとし、2010年は1,797万2,000本（108.2%）、2011年は1,915万1,000本（106.6%）と予想。国内向け出荷は2010年に208万9,000本（106%）、2011年に216万7,000本（103.8%）になるとしている。

　なお今回の出荷見通しは、急激な景気後退の影響を免れない局面での発表だったことから、2009年第1四半期の実績を見たうえで、再度公表を行なうという。

■ ＵＲＬ
　 CIPA
　 http://www.cipa.jp/
　ニュースリリース（PDF）
　 http://www.cipa.jp/pdf/press090127.pdf

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・ 2007年デジタルカメラ出荷台数が1億台を突破（2008/01/29）

（本誌：武石修）
2009/01/28 18:14

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