オリンパス株式会社は、2008年3月期(2007年4月1日~2008年3月31日)連結決算を発表した。売上高は1兆1,288億7,500万円(前期比6.3%増、以下カッコ内は同じ)、営業利益は1,126億2,300万円(14.1%増)、純利益は579億6,900万円(21.3%増)で、いずれも過去最高を記録した。
デジタルカメラを含む映像事業は売上高3,205億8,900万円(8.9%増)、営業利益330億8,600万円(21.6%増)。
この中で、デジタルカメラの売上高は2,935億6,600万円(9%増)。デジタル一眼レフカメラがE-410、E-510、E-3で売上を大きく伸ばしたほか、コンパクトデジタルカメラではμ1020やCAMEDIA SPシリーズが好調だった。また、ICレコーダー、リニアPCMレコーダーも好調だった。
医療事業は売上高3,532億6,900万円(13.3%増)、営業利益984億2,000万円(12%増)。特殊光観察が可能な内視鏡システムや処置具などが好調だった。
情報通信事業は売上高2,543億1,200万円(5%減)、営業利益30億100万円(10.5%増)。携帯電話販売において、通信事業者の販売料金プラン変更の影響が大きく、減収となったが、収益性改善や、自動車アフターマーケットビジネスの収益増加により、全体では増益となった。
その他事業は売上高692億5,900万円(7.6%増)、営業利益9億1,700万円(5.2%増)。非破壊検査機器、情報機器、生体材料の各分野で増収となった。
2009年3月期は売上高1兆1,500億円(1.9%増)、営業利益950億円(15.6%減)、純利益430億円(25.8%減)を見込む。うち、映像事業は売上高3,200億円(0.2%減)、営業利益240億円(27.5%減)。販売数量は増加するものの、単価下落や円高の影響で減益となると予想する。
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( 本誌:田中 真一郎 )
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