キヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノンMJ)は28日、2007年度通期連結決算(2007年1月1日~12月31日)を発表した。売上高9,051億3,600万円(前期比4.4%増、以下カッコ内は同じ)、営業利益368億8,600万円(8.7%増)、純利益は200億3,300万円(6.5%増)。いずれも過去最高で、増収増益は5期連続となった。
カメラやプリンタを含むコンスーマー事業は、売上高2,843億7,500万円(5%増)、営業利益143億3,400万円(6.4%増)で増収増益となった。
コンパクトデジタルカメラの「PowerShot G9」、「IXY DIGITAL 910 IS」が好評だったほか、TV CFなどによるブランドイメージ向上が売上増につながり、トップシェアとなった。引き続き拡大傾向のデジタル一眼レフ市場では、EOS Kiss Digital Xが単機種でトップシェアを維持しているほか、交換レンズの売上が大幅に増えた。
家庭用プリンタでは、インクジェットプリンタの国内市場が微減となるなかで、PIXUS MP610の好調などにより、台数は前年比増となった。コンパクトフォトプリンタや消耗品も伸びた。
ビジネスソリューション事業は売上高5,167億1,900万円(7.2%増)、営業利益172億2,300万円(17.9%増)で増収増収。カラーオフィス複合機や大判インクジェットプリンタの売上が順調だった。
産業機器事業は、売上高1,040億4,100万円(8%減)、営業利益53億2,800万円(8.9%減)。半導体露光装置や医療機器の台数減で減収減益となった。
2008年度は売上高9,250億円、営業利益340億円、純利益190億円の増収減益を見込む。コンパクトデジタルカメラは市場成長低下の懸念があり、販売台数増となるも価格競争が厳しさを増すと予測する。
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キヤノン
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( 本誌:田中 真一郎 )
2008/01/28 16:51
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