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IMX021
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ソニーは20日、デジタル一眼レフカメラ向けのAPS-C型有効1,247万画素CMOSイメージセンサー「IMX021」を製品化したと発表した。サンプル価格は4万円。生産は、ソニーセミコンダクタ九州の熊本テクノロジーセンターで行なわれる。
CDS/PGA回路と12bit ADコンバータ内蔵するCMOSイメージセンサー。イメージサイズは対角28.40mm(1.8型)で、総画素数は約1,305万画素、有効画素数は約1,247万画素、実効画素数は約1,241万画素。チップサイズは28×22.3mm、ユニットセルサイズは5.49×5.49マイクロメータ。
アナログとデジタルの両回路を同一チップ上に集積化できるCMOSイメージセンサーの特徴を生かしながら、A/D変換器を画素の垂直列毎に並列配置した「列並列A/D変換方式(カラムA/D変換方式)」を採用する。
垂直信号線に読み出されたアナログ信号を最短で各列のA/D変換器に直接伝送できるため、アナログ伝送中に混入するノイズによる画質の劣化を抑えながら、10.39frame/s(12bit)の高速での信号読み出し(全画素読み出しモード)できるようになった。
また、アナログCDS回路に加えて、デジタル化したCDS回路も各列に配置する高精度なノイズキャンセルを行うデュアルノイズキャンセル方式を採用し、画素ノイズ、回路で発生するノイズや列毎の処理のばらつき、A/D変換器の処理のばらつきも低減している。
ノイズの少ない信号をカメラ本体の画像処理回路に送出することができるため、高画質なデジタルスチルカメラの開発を可能にするという。
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従来の回路構成(左)と列並列A/D変換方式(右)
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■ URL
ソニー
http://www.sony.jp/
プレスリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200708/07-072/
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・ ソニー、CMOSセンサー生産能力を増強(2007/06/06)
( 本誌:織原 博貴 )
2007/08/20 14:54
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