BCNは23日、BCNランキングにもとづく、2006年11月~2007年4月のデジタルカメラの販売動向を発表した。BCNランキングは、PC専門店と家電販売店21社2,271店舗の日次配信データによる、市場動向分析。
これによると、コンパクトデジカメとデジタル一眼レフの構成比は、台数ベースで9:1程度、金額ベースで8:1程度。いずれも調査期間を通じて安定した比率となっている。
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コンパクトと一眼の台数構成比(BCN資料より。以下同調)
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コンパクトと一眼の金額構成比
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前年同期比の台数は、コンパクトが年明けから110%台を記録。一眼レフは最高だった1月が206.1%、最低の3月でも163.6%。いずれも2桁成長が持続している。前年同期比の金額では、コンパクトは100%台に停滞しているが、一眼レフは128.1~176%と伸びている。
画総数別構成比では、コンパクトでは600~800万画素機が8割を、一眼レフでは1,000~1,200万画素機が6~7割を占めるボリュームゾーンとなっている。また、コンパクトでは3月から800~1,000万画素機が増大し、600万画素未満が減少。一眼レフでは600万画素機が減少し、高画素へ移行するトレンドが続いている。
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コンパクトの画素数構成比
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一眼の画素数構成比
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メーカー別台数シェアは、コンパクトではキヤノンが20%台でトップを維持。2位はカシオ、ソニー、パナソニックが入れ替わる混戦だが、3月、4月はパナソニックが3位以下を引き離している。またオリンパスが4~5位を着実に確保している。
一眼レフでは、2006年12月に首位がキヤノンからニコンに入れ替わった。ニコンが40%台後半~50%のシェアでトップを維持し、30%台後半のキヤノンを引き離している。10%以下のシェアでペンタックス、ソニー、オリンパスが続くが、4月にオリンパスがシェアを伸ばしている。ニコン、オリンパスとも新機種効果と見られ、今後の展開が注目される。
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コンパクトのメーカー別台数シェア
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一眼のメーカー別台数シェア
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■ URL
BCN
http://www.bcn.jp/
ニュースリリース
http://ranking.computernews.com/marketview/20070523.htm
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・ デジカメ価格は画素あたり単価が減少、600~800万画素がボリュームゾーンに(2006/08/29)
( 本誌:田中 真一郎 )
2007/05/23 20:16
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