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エプソン、ディスプレイ事業不振で2007年度業績予想を修正


 セイコーエプソン株式会社は14日、2007年度の連結業績予想を修正した。中・小型ディスプレイ事業で減損処理(406億円)を実施するなど、前回発表時(2007年1月26日)から売上高を30億円増、純利益を320億円減に修正。修正後の予想は、売上高1兆4,140億円、営業利益500億円、純損失180億円。

 なお中・小型ディスプレイ事業については、生産体制の見直しなどを含む構造改革を発表している。カラーSTNはオペレーションを海外に完全移管。モノクロからの置き換えを見込みつつ、携帯電話以外のアプリケーションの開拓にも注力する。

 独自製品のMD-TFD(Mobile Digital-Thin Film Diode)については、2007年度中の終結を予告した。今後はアモルファスシリコンTFTと低温ポリシリコンTFTに資源を集中するという。このため、エプソンイメージングデバイス株式会社本社(長野県)の前行程生産ラインを閉鎖し、海外の後行程生産拠点の整理や統合を実施するほか、人員の配置転換を行なう。さらに、部品のプラットフォーム化や共通化も徹底し、変動費の削減に取り組むとしている。

 またディスプレイ事業の減損処理を実施し、406億円の特別損失を計上。これにより、2007年度以降の3年間、計215億円の固定費減少を見込んでいる。さらにエプソンイメージングデバイスへ550億円の増資を行ない、財務体質の強化と改善を図るという。



URL
  エプソン
  http://www.epson.jp/
  ニュースリリース
  http://www.epson.jp/osirase/2007/070314.htm

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( 本誌:折本 幸治 )
2007/03/14 17:43
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