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読者が選ぶ2006年デジタルカメラ10大ニュース結果発表

~家電メーカーのデジタル一眼レフ参入が票を集める

 12月18日から25日にかけ、本誌で投票を受け付けていた「読者が選ぶ2006年デジタルカメラ10大ニュース」の結果を発表します。多数の投票ありがとうございました。

順位 話題 得票数
1 ソニーとパナソニックがデジタル一眼レフ事業に本格参入 734
2 ニコン、銀塩カメラ事業を縮小 587
3 コンパクトデジタルカメラで高感度対応と光学式手ブレ補正搭載が一般化 528
4 ボディ内手ブレ補正を搭載するデジタル一眼レフカメラメーカーが2社に 392
5 ゴミ対策を採用するデジタル一眼レフカメラが増える 378
6 ソニー、αマウントでCarl Zeissレンズをラインナップ 336
7 SDHCの規格化が完了、国内でも販売開始 332
8 マミヤがカメラ事業から撤退、マミヤデジタルイメージングで事業を継続 316
9 Carl Zeiss、ニコン用ZFレンズとM42マウントZSレンズを発表 305
10 ソニー、デジタル一眼レフブランド名を「α」に決定 203


 2007年は「ソニーとパナソニックのデジタル一眼レフカメラ事業参入」が総合トップを収めた。報道自体はすでに2005年にあったものの、そのインパクトは大きく、2位以下に大きく差をつけての首位となった。両社ともボディはまだ1機種のみと少ないが、2007年はラインナップの拡充を期待したい。

 なお、10位には「ソニー、デジタル一眼レフブランド名を『α』に決定」がランクインしており、ソニーはブランド名でもコニカミノルタのカメラ事業継承を宣言。その姿勢をファンは好意的に受け取めているようだ。

 2位は「ニコン、銀塩カメラ事業を縮小」。1位とは対照的に暗い話題だが、デジタル全盛の時代にありがならの、F6、FM10、MFレンズの「存続宣言」でもあった。


ソニーα100。その名称からわかるように、コニカミノルタのαブランド継承を宣言したカメラでもあった パナソニックのLUMIX DMC-L1。計10機種を要するLUMIXシリーズのフラッグシップでもある

 3位の「手ブレ補正と高感度」も2006年を象徴する話題だろう。コンパクトデジタルカメラにおけるこれらの機能は、もはや店頭での合い言葉といえるほど認知が進んだ。カメラ付き携帯電話での撮影が一般化した中、デジタルカメラの使い勝手がまだ向上することを消費者に知らしめた意義は大きい。その効果か市場は大きく落ち込むことなく推移。圏外ながら13位には「デジタルカメラ国内出荷が堅調。デジタル一眼レフカメラ、デジタル専用レンズの占有率が高まる」も入っている。

 4位のボディ内手ブレ補正については、コニカミノルタに続き、ペンタックスが低価格なK100Dに実装して投入。ソニーのα100もコニカミノルタ時代のα Sweet Ditigalから性能が向上したことで、レンズ内手ブレ補正と並ぶ存在感を持つに至った。レンズ内補正との優劣論が盛んになったのも今年からだ。

 5位は、デジタル一眼レフカメラにおけるゴミ対策の話題。これまでオリンパス1社だけだったアプローチが4社へと広がったのは、ユーザーからの切実な声を反映した結果といえるだろう。2007年には対応機種の増加が期待される。

 6位と9位には、Carl Zeissレンズの話題が入った。6位がソニーα、9位がニコンおよびM42マウントに対するもので、票は割れたものの、名門Zeissブランドに対する読者の興味がうかがえる。


ペンタックスK100Dの手ブレ補正ユニット。K100Dはイベントなどへの参考出品がなく、いきなり発表された。11月30日発売の上位機種「K10D」も好調 キヤノンKiss Digital X。圧電素子によるローパスフィルタの振動でゴミをふるい落とす。上位機種への展開にも期待

Carl ZeissブランドのニコンFマウントレンズ「Planar T* 1.4/85 ZF」。ソニーα用のZAレンズと異なり、フォーカスはMFになる SDHCメモリーカード。左からATP、エレコム、パナソニック、サンディスク製。このほかにもアイ・オー・データ、東芝、グリーンハウス、トランセンド、プリンストン、ハギワラシスコムなどから発売中

 7位に入ったのは、新規格の記録メディア「SDHCメモリーカード」の話題。コンパクトデジタルカメラでは最大シェアを誇るSDメモリーカードの上位規格とあって、完成度に期待が高まった。デジタル一眼レフカメラでもSDHCメモリーカードを採用するボディが増えており、今後も価格や容量の動向から目が離せない。

 8位はマミヤのカメラ事業撤退のニュース。中判カメラの世界で支持が厚く、国内メーカーでいち早く一体型中判デジタルカメラの「Mamiya ZD」を投入したブランドだけに、撤退後の動向に注目が集まった。現在、雑誌広告などを通じて新会社の活発な運営が伝えられるため、ファンは一安心といったところだろう。ZD Backの2007年発売にも期待がかかる。

 そのほか圏外では、「顔認識機能を搭載した機種の増加」、「1,000万画素CCD搭載機の登場」、「一部のメーカーでCCD不具合が再発」などの話題が票を集めた。

※10位圏外の話題

順位 話題 得票数
11 キヤノン、富士フイルムの参入で顔認識機能搭載モデルが増加 271
12 1/1.8型1,000万画素CCD搭載機が登場、1/2.5型は700万画素へ 270
13 デジタルカメラ国内出荷が堅調。デジタル一眼レフカメラ、デジタル専用レンズの占有率が高まる 257
14 一部メーカーの機種でCCD不具合が再発 216
15 三洋電機に産業再生法適用、2006年度も赤字の見込み 167
16 シグマがフォーサーズ規格に本格参入 160
17 メーカー各社の利益が回復、一部は四半期ベースで過去最高を更新 156
18 米Kodak、デジカメ製造から撤退、国内では加賀ハイテック(旧樫村)が販売総代理に 151
19 カメラ量販店、カメラ専門店の再編相次ぐ 140
20 20MB/secクラスのSDメモリーカードが普及 139


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( 編集部 )
2006/12/26 03:02
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