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マイクロン、世界初の1/2.5型800万画素CMOSセンサー
~フル解像度10コマ/秒を実現
画素サイズ1.75μmのCMOSセンサー「MT9E001」(プロトタイプ)
マイクロンジャパン株式会社は18日、1/2.5型800万画素CMOSイメージセンサー「MT9E001」の開発を発表した。800万画素で1/2.5型は世界最小としている。主にデジタルカメラへの搭載を想定し、サンプル出荷は今秋を予定。量産開始は2007年前半を見込んでいる。
開発品はピクセルサイズ1.75×1.75μm、有効画素3,264×2,448(799万272)ピクセル。アスペクト比は4:3で、ハイエンドのコンパクトデジタルカメラへの搭載を目的としている。現在主流の1/2.5型とすることで、光学系の設計も容易になる。ただし、1.75μmに対応するレンズがまだ市場になく、バックエンドチップとともに、提携する国内メーカー数社が開発の最中という。
カラーフィルターはRGBのベイヤータイプ。オンチップマイクロレンズも搭載し、集光や入射光特性にも配慮している。実効感度やSN比などは、2005年発表の2.2μmタイプと同等になるよう設計したという。ビニング(画素加算)にも対応する。なお、現在2.2μmタイプは未出荷で、搭載機種はまだない。
CMOSセンサーの高速読み出しを活かした機能としては、連写機能の強化があげられる。フル解像度で10コマ/秒、720p(約200万画素)時に30コマ/秒の撮像が可能。センサーのマスタークロックは96MHzで、データ最大転送速度は96Mピクセル/秒となっている。
同日、同社はプロトタイプを都内で公開し、マーケティング担当シニアディレクターの鈴木久之氏がプレゼンテーションを行なった。
鈴木氏は「CCDの場合、800万画素は1/1.8型が主流。1/2.5型はまだない。CCDの高画素化は一段落しており、1.85μmまできたが1.7は開発可能かどうか不明。我々のCMOSがCCDのトレンドに先んじる形になった」と、新製品の先進性を強調。生産工場も現在2カ所のところを4カ所に増やし、増産に対応するという。4番目の生産工場については、国内に計画していることを明らかにした。
新素子のコストについては「同クラスのCCDより安いものにするつもり。価格面だけでなく、高速連写などの付加価値をセットメーカーに認めてもらえれば」と発言。搭載機種については「2007年2月のPMA 2007で発表ではないだろうか」とした。
プラズマディスプレイへの出力デモが行なわれた
HD解像度で30fps、フル解像度で10コマ/秒の撮影に対応
マーケティング担当シニアディレクターの鈴木久之氏
同社は米Micoron Technologyの日本法人。Micronのイメージセンサーとしては、映画制作など動画用が知られる。同社によると、CMOSイメージセンサーの2006年世界シェアは36%と首位という。
今回のプレゼンテーションでも、512×512ピクセルで5,000fpsや400万画素300fpsのCMOSセンサーが「マトリックス」など特殊効果に使われたことを解説。愛・地球博にNHKが出品したスーパーハイビジョンにも、Micronの800万画素CMOSセンサーが採用された。今後はコンシューマー分野にフォーカスした製品に注力したい考えだ。
なおプレゼンテーションで、1/3.5型800万画素センサーの開発についても発表があった。画素サイズは1.4μmピクセル。主に携帯電話への搭載を想定している。
CMOSの微細画素化はCCDを上回るペースで進む
Micronの高速イメージセンサー
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URL
マイクロン
http://www.micron.com/worldwide/japan/
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米Micron、500万画素と310万画素のCMOS撮像素子(2005/09/14)
( 本誌:折本 幸治 )
2006/05/18 14:39
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