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オリンパス、映像事業が黒字転換

~2009年に売上高1兆2千億円、営業利益1千億円を目指す

 オリンパス株式会社は10日、2006年3月期(2005年4月1日~2006年3月31日)決算を発表した。これによると売上高は9,781億2,700万円(前期比20.2%増、以下カッコ内は同)、営業利益は625億2,300万円(170%増)、純利益は285億6,400万円(前期はマイナス118億2,700万円)。

 医療事業が堅調に推移したほか、デジタルカメラを含む映像事業が黒字転換したことにより、増収増益となった。また、円安が201億円の増収要因となった。

 好成績にともない、期末配当金を7円増額して14円50銭とし、年間配当を22円とした。

 映像事業の売上高は2,545億4,100万円(8.3%減)、営業利益は47億9,200万円。期後半に発売した新製品が好調だったほか、デジタル一眼レフも堅調に推移した。また、ICレコーダーが売上、シェアともに順調で、増収となった。一方、利益面では事業構造改革によるコスト削減などが奏功した。

 なお製品別では、デジタルカメラの売上が2,288億8,400万円(8.1%減)。同社全体の売上に占めるデジタルカメラの割合は前期の30.6%から23.4%となった。

 当期の好調を受け、2007年3月期通期は売上高1兆350億円(5.8%増)、営業利益730億円(16.8%増)、純利益310億円(8.5%増)を予想する。うち映像事業の見通しは売上高2,680億円(5.3%増)、営業利益は100億円(52億800万円増)で、デジタルカメラは2,475億円(8.1%増)の売上を見込む。

 また同社は、2009年3月期までの経営基本計画を発表した。目標は「価値創造力の回復・向上を通した企業価値の最大化」。映像事業では「継続的収益体質を構築し、安定的に利益を創出できる体制を築く」とし、デジタル一眼、コンパクトデジカメ、光学コンポーネントに資源を集中する。また、新事業の創出も行なう。

 数値目標は、2009年3月期の売上高が1兆2,000億円、営業利益が1,000億円。うち、映像事業は売上高3,000億円、営業利益120億円を目指す。



URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/jp/
  決算情報
  http://www.olympus.co.jp/jp/corc/ir/brief/2006/
  2009年3月期までの経営基本計画
  http://www.olympus.co.jp/jp/news/2006a/nr060510cspj.cfm

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( 本誌:田中 真一郎 )
2006/05/10 18:52
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