オリンパス株式会社は11日、デジタルカメラなど映像事業の見直し策を明らかにした。中国を中心に4,000人を削減するほか、国内3工場を1カ所に集約。同事業の収益回復に努める。
人員削減は中国の深セン工場と番禺工場が中心。現在11,000人の従業員を自然減で4,000人削減し、9月を目処に1万人体制へと移行する。
また、オリンパスイメージング株式会社の生産子会社、オリンパスオプトテクノロジー株式会社の大町事業所と坂城事業所を閉鎖し、2006年3月までに辰野事業場(いずれも長野県)に集約する。2工場の人員は辰野に配置転換し、「集約後の生産規模に変化はない」としている。
オリンパスのデジタルカメラ事業は、市場の価格低下により2004年度第2四半期から販売数量の減少、採算低下を招いていた。2004年度第3四半期からは映像事業を100%出資のオリンパスイメージング株式会社として分社。医療、ライフサイエンス、産業、情報通信といった他事業は好調だが、デジタルカメラ分野の不振は補えず、2004年度は118億円の赤字に陥った。2005年度は取締役と執行役員の報酬カットも決定しており、それぞれ20%、10%減になる予定。
今回の生産体制の再編はデジタルカメラ分野の収益回復を主眼としたもので、同社では「同事業の規模を縮小するものではない」と強調している。
■ URL
オリンパス
http://www.olympus.co.jp/
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( 折本 幸治 )
2005/05/11 15:47
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